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 2021年08月 

米7月のCPIやや鈍化 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は欧州時間の朝方に110円80銭まで上昇したが、NYでは7月のCPIの上昇ペースが鈍化していたことを受け下落。110円32銭まで売られる。

  • ユーロドルは反発。1.1755まで買い戻されたが、依然として流れはユーロ安方向に。

  • 株式市場は前日と同様の展開。ダウとS&P500は連日で最高値を更新したが、ナスダックは続落。

  • 債券相場は反発。7月のCPIが上昇ペースを鈍化させたことで買い戻しが入る。長期金利は1.33%台に低下。

  • 金と原油は続伸。

本日の注目イベント

  • トルコ 中銀政策金利発表
  • 英   6月鉱工業生産
  • 英   4-6月期GDP(速報値)
  • 英   6月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏6月鉱工業生産
  • 欧   国際エネルギー機関(IEA)月報
  • 欧   OPEC月報
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月生産者物価指数

ドル円は昨日の東京時間では底堅い動きが続き、欧州時間の朝方には110円80銭までドル高が進みましたが、その後は軟調な動きとなり111円テストには至っていません。米7月のCPIは前月比で「0.5%」の伸びにとどまり、6月の「0.9%」から上昇
ペースを緩やかにしました。水準としては依然として高水準ではありましたが、これまで高騰を続けていた中古車価格がわずかな伸びにとどまったことや、航空運賃、自動車保険が低下したことが影響しました。一方で住宅や新車価格などが上昇しています。全体的に見ると、経済再開に伴う価格急騰は一部で収まり始めていますが、依然として「家庭外で消費される食品価格や、ホテル滞在を含む宿泊費は、前者が前月比0.8%、後者が同6%と高い伸びが続いている」(ブルームバーグ)ようです。

今月はFOMCが開催されないこともあり、多くのFOMCメンバーである地区連銀総裁が、テーパリングに関する自身の考えを披露しています。カンザスシティー連銀のジョージ総裁は全米企業エコノミスト協会向け講演で、「景気回復が進行していることを踏まえ、今こそ金融緩和政策からより中立的な政策設定へと移行する必要がある」と指摘し、「私が先に説明したように現在の引き締まった経済状態が、引き締まった金融政策を必要としているわけでは当然ないが、政策の設定を巻き戻す時期が来たというシグナルであることは確かだ」と述べています。リッチモンド連銀のバーキン総裁も、ロイター通信とのインタビューで、「われわれは近づきつつある。ただいつになるか正確には分からない。その時期が確実に近づいた時には、経済に無理が出ない範囲で早急にテーパリングを行い、正常な環境に向かって戻っていくことを私は強く支持する」と語っています。

両総裁は異常な金融政策を元に戻すタイミングが近いという点で一致しています。ただ早すぎる緩和政策の停止は、今後デルタ変異株の感染が急拡大した場合には「拙速」と判断される可能性もあり、ここはやはり向こう2~3カ月の雇用統計とデルタ変異株の感染状況を注視することが必要と考えます。一方、アトランタ連銀のポスティック総裁は依然として政策変更には慎重な姿勢を崩してはおらず、「FOMCはもはや、過熱気味の労働市場は最終的にインフレにつながるとの懸念を理由に『予防的な利上げ』を実施することはない」と明言し、「インフレ高進の問題が発生し、それが持続する可能性が高いことを示すデータが実際に示されない限り、労働市場については成り行きにまかせるだろう。それが雇用の最大化という長期的な目標に向けた進展につながり得ると考える」と、その理由を述べています。(ブルームバーグ)

ドル円は111円台テストには至らず小幅に反落しましたが、依然として109-111円のレンジ相場が機能しているようです。111円台に乗せるかどうかは上で述べたように、テーパリング開始がいつになるのかという事と多いに関係します。FRBの執行部も含めてFOMCメンバーが「タカ派寄り」の発言をするケースが増えてきたようにも思えます。9月から11月にかけての時期が非常に大きな意味を持ち、相場の方向性も決まってくると思われる「秋の陣」に備えたいと思います。

本日のドル円は110円~110円70銭程度を予想します。

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