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米9月の雇用者数予想を下回る 


ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆雇用統計を受けドル円はNY市場で112円台を回復し、
112円26銭まで上昇。米長金利が1.61%台まで上昇した
ことが手掛かりに。
◆ユーロドルはやや水準を切り上げ1.1586まで買われる。
対円でも約10日ぶりに130円に迫る。
◆株式市場は3指数が揃って4日ぶりに反落。雇用統計の結果を受け、
次回会合でもテーパリングに向けたプロセスは変わらないとの
見方から株価は下落。
◆債券は反落し、長期金利は1.61%台まで上昇。
◆金は反落。原油は続伸し、一時は80ドルの大台に乗せる。
  
◆8月失業率          →  4.8%
◆8月非農業部門雇用者数   →  19.4万人
◆8月平均時給 (前月比)   →  0.6%
◆8月平均時給 (前年比)   →  4.6%
◆8月労働参加率        →  61.6%

本日の注目イベント

◆英   英8月鉱工業生産
◆英   英8月貿易収支
◆米   債券市場休場(コロンブスデー)


ドル円は先々週30日(木)に一時112円台に乗せた後、先週には110円
台後半まで押し戻される展開になりましたが、本欄では「想定内の動き」といっ
た表現を使い、ドル高の流れは変わっていないと記述してきました。ドル円は再
び112円台を回復し、先週末のNYでは112円26銭までドルが買われ、2
019年4月以来となるドル高水準を付けました。

9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が先月に続き予想を大きく下回る結果
となりました。本来なら、テーパリング開始の後ずれ観測が台頭し、株高、債券
高から金利が低下し、ドル円は下落するといった連想がはたらき易いと思われま
すが、過去2カ月の雇用者数が上方修正されたことで、「全体的にみれば悪くは
ない」といった見方が支配的となり、債券が売られ、長期金利は約4カ月ぶりに
1.61%台まで上昇し、ドル買いにつながっています。9月の雇用者数は市場
予想の「50万人」に対して「19.4万人」と大幅に増加幅が鈍化しましたが
、8月分では「23.5万人」が「36.6万人」に上方修正され、7月分も「
103.5万人」から「109.1万人」に上方修正されました.また失業率は
、市場予想の「5.1%」から「4.8%」に改善しています。

ただ、過去2カ月分が上方修正されたとはいっても、2カ月連続で市場予想を大
きく下回った「事実」は決して小さいものではないと考えます。
FRBは労働市場改善の目安として「一段と顕著な進展」を掲げており、この目
標からすれば、FRB首脳を落胆させる可能性もありそうです。
一方で、同時に発表された平均時給を見ると、9月は前月比「0.6%」増と、
4月以来の大きな伸び率を示しており、企業側がより高い賃金を提示しないと人
手を確保できない状況が続いていることを示唆していると思います。
企業側は、このような労働コストの上昇分を価格に転嫁していると見られ、物価
上昇の要因の一つと見られます。
今回の雇用統計を全体的に見れば、FRBの金融正常化へのアプローチを妨げる
ものではありませんが、来月の雇用統計がますます重要な意味を持ってきそうで
す。ただ、11月のFOMCは2~3日(水)に開催され、雇用統計の発表はそ
の週の5日(金)となるため、日程的には10月分を確認したうえでの開催とは
なりません。

米債務上限を巡る混乱は先週7日、連邦債務の法定上限を引き上げる法案が上院
で可決されたため、今後下院の採決を待たなければなりませんが、下院では可決
する見込みのため、米国史上初となる「デフォルト」はひとまず回避される見込
みです。
成立すれば、債務上限が4800億ドル(約53兆5800億円)引き上げられ
ますが、それでも約2カ月後には同じ問題が起こることになります。
ブルームバーグによると、共和党のマコネル上院院内総務は8日、バイデン大統
領に書簡を送付し、連邦債務の法定上限を巡り、次にこの問題が浮上した際には
支援しない姿勢を示し、民主党が単独で行動する必要があると述べているようで
す。12月初旬には再びこの問題が市場に影響を与える可能性が十分あります。

米長期金利の上昇を素直に反映し、ドル円は緩やかに上昇すると見られます。
2019年4月には112円40銭という高値を付けているため、目先はこの高
値が意識されますが、ここを抜ければ、いよいよ2018年10月~12月にか
けてもみ合った113円台半ば~114円台半ばのゾーンが視野に入りそうです
。上でも触れたように、中国の不動産バブルの行方もあり、前回同様にこのまま
ストレートで上昇するとも思えません。「一歩後退・二歩前進」といった展開を
予想します。

本日のドル円は111円80銭~112円60銭程度を予想します。


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