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NY主要株価指数が揃って大幅高 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は前日の水準からやや値を戻す。米長期金利は低下
したものの、株高からリスクオンの流れが優勢となり、ドル円は
113円71銭まで上昇。
◆ユーロドルではドルが売られ、約10日ぶりに1.16台
まで上昇。
◆株式市場は3指数が揃って大幅高に。良好な経済指標に加え、
大手米銀の好決算が市場のセンチメントを一変。
ダウは534ドル上昇し、ナスダックとS&P500は1.7%の上昇。
◆債券は続伸。長期金利は1.51%台へと低下。
◆金は続伸し、原油も買われ81ドル台で引ける。

◆新規失業保険申請件数      →  29.3万件
◆9月生産者物価指数      →  0.5%

本日の注目イベント

◆欧   ユーロ圏8月貿易収支
◆米   10月NY連銀製造景況業指数
◆米   9月小売売上高
◆米 9月輸入物価指数
◆米   10月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
◆米   ウィリアムズ・NY連銀総裁、パネル討論会に参加
◆米   ブラード・セントルイス連銀総裁、オンライン会議で講演
◆米   財務省、半期為替報告書の議会への提出期限
◆米  企業決算 →  ゴールドマン

NY株式市場で久しぶりに主要3指数が揃って大幅高となりました。
ダウは500ドルを超える上昇を見せ、ナスダックとS&P500は1.7%
の上昇と急騰でした。
新規失業保険申請件数が30万件を下回り、パンデミック以降の最小を更新し
たことや、バンクオブアメリカやモルガンスタンレーの決算が予想を上回った
ことが市場のセンチメントを大きく好転させました。
債券も買われ金利は低下しましたが、ドル円は113円台の半ばを超え、前々
日の水準近くまで買われ、クロス円は軒並み大幅に上昇しています。
主要国との金融政策の差に加え、原油価格の上昇が円を売る動きに拍車をかけ
ているとみられます。
ほぼ全ての原油を輸入している日本にとって、原油高は支払い代金の増加につ
ながり、ドル需要が増すことになります。新型コロナ変異株からの脱却を実現
させ、コロナ感染拡大による円売りを克服したと思いきや、今度は原油高によ
る円売りが強まっている状況です。

米国では原油高だけではなく他の資源も上昇していることや、サプライチェー
ンの混乱による物価高、さらには人手不足に伴う賃金の上昇などからインフレ
懸念が強まっています。バイデン大統領はサプライチェーン危機対策を解消す
るため、ロサンゼルス港を24時間体制で稼働させるなど、国内の港湾の目詰
まりを解消して年末商戦での商品の不足や遅延を防ぎたいと、物流への取り組
み強化を発表しています。24時間体制で稼働するのはロングビーチ港につい
で2港目だそうです。

インフレを巡る発言では、セントルイス連銀のブラード総裁が「高インフレ状
態は向こう半年で自然に解消する可能性はいくらかあるが、それを金融当局者
として当てにできるほど確かだとは言えない」とし、「テーパリングを11月
に開始し、2022年1-3月末までに完了させることを支持している」と表
明しています。
また、リッチモンド連銀のバーキン総裁も「インフレが現在、より広範囲にな
っているように見える」と述べ、「テーパリングへの継ぎ目のない移行を期待
する」と語っています。(ブルームバーグ)
金融当局者の認識も徐々に市場に沿った形になってきましたが、先行きの見通
しについては市場関係者よりも楽観的であることは確かです。
モルガンスタンレーのゴーマンCEOは、「このバブルに少し穴を開ける必要
がある」と指摘し、「マネーは現在やや自由になり過ぎ、あまりに簡単に利用
できる状態にある」と述べ、さらに、「賃金上昇とサプライチェーンのボトル
ネック、商品価格の急騰がインフレを押し上げている。それら全てが一過性と
いうわけではなく、金融当局は現在の想定よりやや積極的に動かざるを得なく
なるだろう」との見解を示しています。

クロス円が軒並み上昇していますが、豪ドル円の上昇は中でも際立っています
。9月22日に78円84銭の直近安値を付けた後は一本調子で上昇し、今朝
の本レポート執筆時点では84円44銭まで買われています。3週間で5円6
0銭、率にして7.1%の上昇です。
RBAは先週の政策会合で、政策金利を「0.1%」で据え置くことを決め、
ロウ総裁は「実質インフレ率が2-3%の目標レンジに持続的に推移するまで
キャッシュレートを引き上げない」と繰り返し述べており、さらに「この条件
は2024年まで満たされないというのが経済の中心シナリオだ」と述べ、政
策金利引き上げにはネガティブな考えを示しています。
それでも豪ドルは対米ドルでも上昇し、さらにドル円で急激な円安が進んでい
ることから上昇しています。
その背景は先ず、同国の主要輸出品である鉄鉱石など、資源価格の上昇が挙げ
られます。また、最大都市のシドニーではロックダウンが解除され、消費の拡
大が見込め、第2の都市メルボルンでも同様なことが期待できます。
このような背景からクロス円全般の上昇に沿って買われているものとみられま
す。上値のメドは、まさに現水準だとみています。
84円台半ばから85円台半ばは今年5月から6月にかけてもみ合った水準で、
その後77円台後半まで下落を始めた重要なレジスタンス・ゾーンです。
今後ドル円が115円台に乗せるなど、円安が一段と進めば同水準を抜け切る
可能性はありますが、簡単ではないとみています。

本日のドル円は113円40銭~114円20銭程度を予想していますが、N
Y株が大幅に上昇したことから東京でもリスクオンが進む公算が高いと予想し
ます。


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