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米長期金利一時2.78%台に低下 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は朝方長期金利の低下に134円80銭まで売られたが
その後はジリジリと反発。135円台前半で越週。
◆ユーロドルも1.04台から下落し、1.0366近辺まで
下げたがその後反発。
◆株式市場はマイナス圏で始まったが、長期金利の低下に
持ち直す。ダウは321ドル上昇。
◆債券は大幅高に。ISM製造業景況指数が2年ぶりの低水準を
記録したことで債券に買い戻しが入る。長期金利は一時2.878%
へと急低下。
◆金は5日続落。原油は反発。


◆6月ISM製造業景況指数            →  53.0
◆S&Pグローバル6月製造業PMI(改定値)   →  52.7
◆6月自動車販売台数               →  1300万台


本日の注目イベント

◆独   独5月貿易収支
◆トルコ トルコ6月消費者物価指数
◆欧   ユーロ圏5月生産者物価指数
◆欧   ウクライナ復興会議(スイス、ルガノ)
◆米 NY休場(独立記念日)

6月のISM製造業景況指数は「53.0」と、活動の拡大と縮小の境である
「50」は上回ったものの、市場予想の「54.5」を下回り、約2年ぶりの
低水準でした。
また、新規受注は6ポイント近く低下し「49.2」と、2020年5月以来
の低水準でしたが、一方で在庫の指数は「56」と、2010年以来の高水準
になっており、製造業への需要が弱まっていることを反映しているとみられま
す。同指標の低下を受け、債券市場では債券が買われ、長期金利は一時2.7
8%台まで大幅に低下し、約1カ月ぶりの低水準を付けました。

ドル円も長期金利の低下に呼応するかのように、135円を割り込み、134
円80銭まで売られました。ただその後は再び135円台前半まで値を戻して
おり、金利低下の割には円売りの勢いが止まっていない印象です。朝方に売ら
れたNY株も値を戻し、主要3指数は揃って上昇しています。
連日発表される米経済指標では、下振れ傾向が鮮明になっています。
アトランタ連銀が、発表された経済指標を基に算出する「GDPナウ」は4―
6月期が前年同期比2.1%減少し、GDPが2期連続のマイナス成長の可能
性も浮上してきました。
このような状況の中、米経済がリセッション入りする可能性はさらに高まって
おり、多くのエコノミストはリセッション入りを予想しています。ただそれで
も仮にリセッションに陥ったとしても、程度としては緩やかな一方で「長期間
におよぶ可能性がある」といった見方が強まっています。
NY連銀のウイリアムズ総裁は「景気後退は基本シナリオではない」としてい
ますが、同総裁のお膝元である、NY連銀の分析チームは6月17日、「経済
のハードランディングの可能性は80%」と予想するリポートを発表していま
す。(日経新聞)またJPモルガンも「当社の予想はリセッションに危険なほ
ど近い」と予想し、「しかし、製品需要が軟調な時期でも雇用主が人員削減を
控える可能性なども踏まえ、引き続き景気拡大には期待感を持っている」と顧
客向けのリポートで述べています。
景気拡大に急ブレイキがかかるようなら、今後FRBが積極的に大幅な利上げ
を急ぐ必要性が低下し、ドル円も上値を重くしてくると予想することもできま
すが、そのタイミングは早くも秋以降と予想しています。
FRBとしては、早急にインフレの芽を摘み取ることが先決で、経済の下振れ
も想定内でしょう。先ずはインフレ指標にピークアウトの兆しが確認で出来る
までは、粛々と利上げを実施していくものと思われます。

今週末には6月の雇用統計も発表されます。
景気の下振れを示す結果が多く発表される中、すでに非農業部門雇用者数も5
月の「39万人」から大きく減少して「27.3万人」と予想されています。
もっとも失業率の方は「3.6%」と、5月から横ばいとみられており、急激
な雇用の悪化は予想されていません。
パウエル議長は急激な利上げは労働市場にも影響が出て来ることを想定してい
ましたが、雇用統計で依然として堅調なことが示されるようだと、今月の会合
でも大幅な利上げ観測が高まることになります。

本日のドル円は134円~135円50銭程度を予想します。


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