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ドル円米金利上昇に137円台に乗せる 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆欧州市場で136円台後半で推移してたドル円はNYでは
137円10銭を付けた。米金利が上昇したことが材料と
なったが、その後は136円台半ばまで押し戻される。

◆株式市場は3指数が揃って上昇。アトランタ連銀総裁の
発言を好感し、ダウは341ドル高。
◆債券朝方には続落し、長期金利は4%台に乗せ、一時は
4.089%まで上昇。
◆金は反落し、原油は3日続伸。

◆新規失業保険申請件数  → 19.0万件 

本日の注目イベント

◆日  2月東京都区部消費者物価指数
◆日   1月失業率
◆中   2月財新サービス業PMI
◆独   独2月サービス業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏1月卸売物価指数
◆欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月総合PMI(改定値)
◆英   英2月サービス業PMI(改定値)
◆米   2月ISM非製造業景況指数
◆米   2月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)
◆米   2月S&PグローバルコンポジットPMI(改定値)
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、会議開会の挨拶
◆米   ローガン・ダラス連銀総裁、イベントの開会の挨拶
◆米   ボウマン・FRB理事、パネル討論に参加
◆米   米独首脳会談(ホワイトハウス)
◆加   カナダ1月住宅建設許可件数




東京時間午後から136円台半ばまで上昇し、欧州でも堅調に推移した
ドル円はNYで137円台に乗せ、137円10銭までドル高が進みま
した。
これで再び「38.2%戻し」を抜いただけではなく、今年の年初来高
値を更新しています。米債券の売り圧力が強く、長期金利は再び4%台
に乗せ、昨日は一時4.089%まで上昇しました。
この日は30年債も4%台に乗せ、これで全年限で4%を超える水準を
達成したことになります。
ドル円は金利高に反応し、137円台を示現しましたが、その後アトラ
ンタ連銀のポスティック総裁の発言が伝わりやや値を下げています。
ポスティック総裁は、「3月のFOMC会合では0.25ポイントの利
上げがなお望ましい」と述べたことが影響しました。
この発言を好感し株式市場でも株価が上昇しています。
ただ総裁は、「データ次第だ。いかなる可能性に対してもオープンであ
り続けるつもりだ。経済が想定以上に強いことをデータが示唆し続ける
ようであれば、私は政策軌道を調整する」とも述べています。
3月会合では0.5ポイントの利上げの可能性が徐々に高まる状況が続
いていることで、ポスティック総裁が明確に0.25ポイント支持に言
及したことが、比較的大きな反応につがったようです。

ただ一方で、他のFOMCメンバーからはタカ派的な発言が相次いでい
ます。
ボストン連銀のコリンズ総裁は、「インフレ抑制のため今後も利上げを
継続する必要がある」と指摘し、「ただ具体的にどこまで金利を引き上
げる必要があるかは、今後入手するデータに左右される」と述べていま
す。またFRBのウォラー理事は、雇用とインフレ率のデータが1月の
過熱した数字から落ち着くなら、「フェデラルファンド(FF)金利誘
導目標レンジを5.1%から5.4%の間の予想されるターミナルレー
トにまでさらに数回引き上げることを支持するだろう」と述べた上で、
「一方で、それらのデータの過熱が続けば、1月分のデータ発表前にあ
った機運を失わないよう、今年は政策目標レンジをさらに引き上げる必
要があろう」との認識を示しました。(ブルームバーグ)イエレン財務
長官も、労働市場に触れ、「労働市場は逼迫している。米金融当局は恐
らく労働市場の熱を少し冷ます必要がある。だがそれは雇用喪失を余儀
なくされることを意味しない」と語っています。
この日発表された週間失業保険申請件数は19万件と、先週よりも減少
しており、市場予想よりも改善していました。

白川前日銀総裁の寄稿文が話題になっています。
白川氏はIMFの季刊誌で、黒田総裁が10年にわたり行った異次元の
金融緩和について、「壮大なる金融実験」と称し、「その効果は控えめ
であった」と評価しています。また長期の緩和が「生産性向上への悪影
響をもたらす」と指摘しています。一方で、「拙速な正常化は賃上げの
機運をつぶし、かえって緩和の長期化を招きかねない」とも指摘してい
ます。前総裁が、IMFの季刊誌ではあるものの、現行の金融政策につ
いて言及するのは異例なことと思われます。

本日のドル円は135円50銭~137円50銭程度と予想します。


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