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5月PCEデータを受けドル円小幅に反落 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は東京市場午前中に145円台に載せ、145円07銭まで
上昇。NYではPCEデータが予想を下回ったことからドル売りが
強まり、144円20銭までドル安に。
◆ユーロドルは1.09台を挟み前日と同じレンジでもみ合う。
◆株式市場は3指数が揃って大幅高。インフレ懸念がやや和らぎ、
ハイテク株を中心に株価が上昇。
◆債券はほぼ横ばい。長期金利は3.83%台に。
◆金と原油は上昇。

◆5月個人所得                 →  0.4%
◆5月個人支出                 →  0.1%
◆5月PCEデフレータ(前月比)        →  0.1%
◆5月PCEデフレータ(前年比)         →  3.8%
◆5月PCEコアデフレータ(前月比)      →  0.3%
◆5月PCEコアデフレータ(前年比)      →  4.6%
◆6月シカゴ購買部協会景気指数         →  41.5
◆6月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →   64.4

本日の注目イベント

◆豪   豪5月住宅建設許可件数
◆日   4-6月期日銀短観
◆中   6月財新製造業PMI
◆中   中国6月消費者物価指数
◆中   中国6月生産者物価指数
◆独   独8月製造業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏8月製造業PMI(改定値)
◆米   6月ISM製造業景況指数
◆米   8月S&Pグローバル製造業PMI(改定値)
◆米   6月自動車販売台数
◆米   債券・株式市場、短縮取引


ドル円はついに145円台に載せました。先週末の東京時間午前10時40分
過ぎに145円台に載せ、一時は145円07銭までドル高円安が進みました
が、その勢いは金融当局の介入姿勢を試すかのように、じわじわとした緩やか
なもので、そこから昨年10月のように一気にドルが買われる展開ではあり
ませんでした。
NYではどのような展開になるか注目されましたが、発表された経済指標が概
ねインフレの鈍化を示すものだったことからドルが売られ、株式市場では株価
が大きく上昇しています。

5月の米個人消費支出(PCE)統計では、総合価格指数は前月比で「0.1
%」上昇と、前月の「0.4%」から大きく鈍化。前年比では「3.8%」と
、こちらも4月の「4.3%」から大きく鈍化しており、約2年ぶりの低水準
でした。
また、コア指数でも前月比では「0.3%」、前年比では「4.6%」と、い
ずれも伸びが鈍化しています。この結果を受け株式市場では株価が上昇し、ナ
スダックは196ポイント上昇。今年前半では30%を超える上昇率で取引を
終えています。時価総額世界一のアップルの株価も上昇し、再び3兆ドル(約
432兆円)の大台に載せています。ただ市場の見方には、当局は依然インフ
レに対する警戒感を解いてはおらず、「消費の伸び鈍化は米金融当局にとって
歓迎すべきことだろう。ただ、金融政策のごく短期の軌道がこれで変わる公算
は小さい。当局者は政策金利を一段と引き上げ、より景気抑制的なスタンスに
する必要があるとの見解にコミットしている」といった声もありました。(ブ
ルームバーグ)

先週はポスティック・アトランタ連銀総裁を除いては多くの「タカ派寄り」の
発言がありました。FOMCメンバーの多くがさらなる利上げが必要と考えて
いると見られますが、シカゴ連銀のグールズビー総裁は、「ハト派」の見解を
示しています。
同総裁は30日FOXビジネスとのインタビューで、「インフレの一部指標は
改善しているが、他のカテゴリーは予想されたほど急速に低下していない。当
面の間、誰もが注目すべきなのは財価格やインフレが一過性の理由で高すぎる
のか、それとも、もっと根強い何かがあるのかだ。それが重要だ」と説明し、
その上で、「7月25、26日の会合で当局者が何をすべきかについて、私自
身まだ決めていない。次回会合までの数週間で多くのデータが得られるだろう
。それをよく見て、よく考えなければならないと思う」と述べ、7月利上の是
非を判断するにはさらなるデータが必要との認識を示しました。
市場では7月会合での0.25ポイントの利上げは確実との見方が支配的で、
その先の9月会合での追加利上げを織り込む動きとなっています。
特に先週のECBフォーラムでのパウエル議長の発言が、大きく作用している
印象です。
筆者は7月会合での0.25ポイントの追加利上げには傾いていますが、米金
融当局が利上げステージの終盤にいるという見方は維持しています。

先週末に145円台まで買われたドル円でしたが、鈴木財務相は「行き過ぎた
動きには適切に対応する」と、繰り返しけん制していました。この発言で若干
円高方向に振れる場面はありましたが効果は限定的で、むしろ徐々に市場はそ
の種の発言に慣れてきている印象です。先週の日経新聞では、日米財務当局同
士が介入について緊密に連絡を取り合っているとの記事を載せていましたが、
介入警戒感はあるものの、足元の「一歩後退・二歩前進」の動きでは当局もな
かなか介入の「大義名分」が見つかりません。
個人的は145-150円のどこかで介入があるのではないかと考えています
が、日米金融当局の金融政策スタンスが変わらない以上、根本的にこの流れを
変えるのは難しいと思っています。

本日のドル円は143円30銭~145円程度を予想します。


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