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ドル円150円85銭まで上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は小動きのなかジリジリと値を上げ、NYでは150円85銭まで
買われる。FOMCメンバーの利下げに対する慎重な発言がドルを支える。
◆ユーロドルは変わらず、1.08台前半から半ばで小動き。
◆株式市場は軟調な動きが続き、3指数は揃って下落。ダウは
23ドル下げ、3日続落。
◆債券は反発。長期金利は4.26%台に低下。
◆金と原油は揃って売られる。

◆10-12月GDP(改定値)  → 3.2%

本日の注目イベント

◆豪   豪1月小売売上高
◆日   1月鉱工業生産
◆独   独2月雇用統計
◆独   独2月消費者物価指数(速報値)
◆英   英1月消費者信用残高
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   1月個人所得
◆米   1月個人支出
◆米 1月PCEデフレータ(前月比)
◆米 1月PCEデフレータ(前年比)    
◆米 1月PCEコアデフレータ(前月比)
◆米 1月PCEコアデフレータ(前年比)
◆米   2月シカゴ購買部協会景気指数
◆米   1月中古住宅販売成約件数
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、座談会に参加
◆米   グールズビー・シカゴ連銀総裁、イベントに参加
◆米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
◆米   ウィリアムズ・NY連銀総裁、討論会に参加


150円台半ばで推移していたドル円は欧州時間に150円79銭まで買われ、
NYでは150円85銭まで買われましたが、今回も151円には届いていませ
ん。これで今月に入ってこの水準をテストするのは3回目になりますが、やはり
150円台後半が壁になりつつあり、意識されているようです。
昨日は米金融当局者が揃って利下げに対して慎重な発言を行い、これがドルを支
えた格好でした。

アトランタ連銀のポスティック総裁は、「2%への迅速な道のりではないことを
示唆する兆候がなお見られる」と指摘し、「そこに向って進み、悪いことが起こ
っていない限り、忍耐強く臨むことに満足している」と述べました。
また今夏の利下げを実施することが適切になるとの見方を改めて示しながらも、
「まだやるべきことが残っており、勝利宣言することに消極的なのはこのためだ
。長い闘いに取り組んでいる」と語っています。
ボストン連銀のコリンズ総裁も同様なスタンスを示し、「年内に政策緩和を開始
するのが適切になるだろう。そうなれば、徐々に金利を引き下げるという整然と
したフォワードルッキングなアプローチが、物価の安定と最大限の雇用を促しな
がらも、リスク管理に必要な柔軟性を提供するはずだ」と述べ、「インフレ率は
依然として高く、安定的な2%前後への道筋は険しいものになる公算が大きい」
と話しています。
また、NY連銀のウィリアムズ総裁も、1月の消費者物価指数(CPI)が市場
予想より強い内容だったことについて、「持続的な2%インフレ目標に向けて、
まだ長い道のりがある」と発言しています。
このように、3総裁とも「利下げ開始のタイミングを模索しながらも、安定的な
2%物価上昇を示すデータを手に入れるまでは我慢」といった姿勢を維持してい
ます。

トランプ氏はミシガン州での共和党予備選で勝利しました。これで6連勝となり
共和党の大統領候補にまた一歩近づきました。
これで3月5日の「スーパー・チューズデー」に向け着々と支持率を高めていく
ことになりますが、残るは訴訟リスクだけということかもしれません。
米連邦最高裁は28日、トランプ前大統領が2020年の大統領選の結果を覆そ
うとして起訴された事件を巡り、大統領在任中の行動に対して刑事責任は問えな
いとするトランプ氏側の「免責特権適用の訴え」について、審理することを発表
しました。
審理は4月下旬までに行い、11月の大統領選までには十分な時間があるとされ
ています。

ドル円は今月に入って底堅い動きが続いており、売られる局面がありながらも切
り返す展開です。
日足ではほぼ一目均衡表の「転換線」がサポートとなり、この線に沿って上昇し
ている形です。ドルが底堅いと見るのか、あるいはドルの上値が重いと見るのか
、今夜のPCE価格指数の結果次第では、方向が示されるかもしれません。

本日のドル円は149円80銭~151円30銭程度を予想します。


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米2月の消費者マインド悪化 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆150円台後半が壁になり、足踏み状態が続いているドル円は
反落。150円08銭まで売られたが、それでも依然底堅く推移。
◆ユーロドルはほぼ前日と同じ水準の1.08台で推移。
◆株式市場ではダウが続落したが、他の2指数は反発。
◆債券は続落し、長期金利は4.3%台に上昇。
◆金は反発し、原油は再び78ドル台を回復。

◆1月耐久財受注                 →  -6.1%
◆10-12月期四半期住宅価格指数        →  1.5%
◆12月ケース・シラ-住宅価格指数        →  6.13%
◆12月FHFA住宅価格指数           →  0.1%
◆2月リッチモンド連銀製造業景況指数       →  -5
◆2月コンファレンスボード消費者信頼感指数    →  106.7

本日の注目イベント

◆豪   豪1月消費者物価指数
◆日  12月景気先行指数(CI)(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数(確定値)
◆欧   ユーロ圏2月景況感指数
◆米   10-12月GDP(改定値)
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、座談会に参加
◆米   コリンズ・ボストン連銀総裁、座談会に参加
◆米   ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
◆ブラジル  G20財務相・中央銀行総裁会議(ブラジル・サンパウロ、29日まで)



ドル円は底堅い動きを続けながらも151円をテストできず、足踏み状態です。
もっとも、これは為替市場だけの動きではなく、債券市場でも長期金利は4.2
―4.3%台でもみ合い、原油も76-78ドル台で一進一退です。また、株式
市場でもこれまでの勢いはなく、高値警戒感の出るなか、次の動きを探る展開に
なっています。

日本の1月の消費者物価指数(CPI)は、総合で「2.2%」、コア指数で「
2.0%」でした。前年比上昇率が3カ月連続で縮小したものの、22カ月連続
で日銀が掲げる目標の「2%」を達成しています。
想定外は外国パック旅行費でした。同項目は「62.9%」と、データがさかの
ぼれる2001年以降で最大の伸びでした。新型コロナ感染拡大に伴う旅行需要
の減退を反映した代替措置から、通常の価格取集方法に戻したことが影響した模
様です。

米2月の消費者マインドは「106.7」と、4カ月ぶりの低水準でした。市場
は前月よりも好転していると予想していましたが市場予想を下回り、1月分も下
方修正されています。また、今後の先行きを示す期待指数も「79.8」と低水
準でした。
コンファレンスボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は、「消費
者は依然として主にインフレを気にかけているものの、食品とガソリンに関する
懸念は薄れている。これらの価格は数カ月前から伸びが鈍化している。ただし、
労働市場の状況と米政治環境については懸念を深めている」と話しています。(
ブルームバーグ)消費者が、順調に低下してきたCPIとPPIが再び上昇に転
じたことを敏感に感じ取っていることの表れかと思います。

ボウマンFRB理事は27日フロリダ銀行協会で講演を行い、「インフレ率が当
局の2%目標に向って持続的に低下していることが今後のデータで引き続き示唆
されれば、金融政策が過度に抑制的にならないよう政策金利を徐々に引き下げる
のがいずれ適切になるだろう」と述べ、その上で、「私の見解では、まだその地
点には達していない」と語っています。
多くのFOMCメンバーが同様な認識を持っていることは、市場では織り込まれ
ているため、相場へのインパクトはほとんどなかったようです。
市場はそれでも「FRBは5月か6月には利下げを開始する」と予想しており、
今後はその予想がさらに後ずれするのか、あるいは「利下げは確実」になるのか
を見極めたいとしています。

カンザスシティ連銀のシュミッド総裁も26日、半年前の就任以来初めてとなる
本格的な講演で、「インフレ率が目標を上回り、労働市場が逼迫し、需要にかな
りの勢いが見られる現状にあって、政策スタンスを先制的に調整する必要はない
というのが、私の考えだ」と述べ、「忍耐強くこれまでの引き締め策に経済がど
のように反応するのか引き続き見守り、インフレとの闘いで勝利を収めたと納得
できる証拠を持つのが、最善の行動指針と確信している」と語っています。

バイデン大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦について楽観的な
見方を示しています。NYで記者団から、停戦がいつ始まると考えているのかと
問われたバイデン氏は、「私の国家安全保障アドバイザーから、近づいていると
聞いた。あと少しだ。まだ至っていない。来週の月曜までに停戦となることを望
んでいる」と話しています。
イスラエルは停戦の条件として、ハマスがさらに多くの人質を解放することを要
求しており、この点ではハマスとの間にまだ大きな隔たりがあるとみられていま
す。一方で、米国とエジプト、カタールの代表は「取引の大まかな輪郭に合意し
た」と述べています。

本日のドル円は149円70銭~151円程度を予想します。


ドル円、再び今年の最高値近辺をテスト 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は材料難のなか再び上昇し、150円84銭まで買われる。ボラティリティーの低下に伴い、キャリートレードがやや活発に。

  • ユーロドルはやや買われたものの小動き。ユーロ円は163円71銭辺りまで上昇。

  • 株式市場は3指数が揃って下落。FRB高官や経済指数の発表を控え、利益確定の売りが優勢に。

  • 債券は反落。長期金利は4.27%台に上昇。

  • 金は反落し、原油は上昇。

本日の注目イベント

  • 日 1月消費者物価指数
  • 独 3月GFK消費者信頼調査
  • 米 1月耐久財受注
  • 米 10-12月期四半期住宅価格指数
  • 米 12月ケース・シラ-住宅価格指数
  • 米 12月FHFA住宅価格指数
  • 米 2月リッチモンド連銀製造業景況指数
  • 米 2月コンファレンスボード消費者信頼感指数
  • 米 バー・FRB副議長講演
  • 米 米大統領選の民主・共和両党ミシガン州予備選

為替を動かす材料難が続くなか、ドル円は再び今年のドルの最高値に迫る150円84銭まで買われる場面がありました。昨日のこの欄でも触れましたが、ドル円のボラティリティーが低下しており、為替変動によるリスクが低下していることで、金利の高いドルを買い、金利の極めて低い円を売るいわゆる「キャリートレード」がドルを押し上げているようです。円は対ユ-ロでも売られ、ユーロ円は昨年11月27日以来となる163円71銭前後まで上昇しています。このままでいくと、昨年11月に記録した164円30も視野に入ってきた印象です。

ハンガリー議会は26日、スウェーデンのNATO加盟を正式に承認しました。ロシアのウクライナ侵攻を受け、NATO加盟を申請していたスウェーデンはこれで、数日以内に最終決定を受け、はれてNATOの一員となります。ロシアが将来的にNATO加盟国を標的にする可能性さえあるという状況のなか、スウェーデンはフィンランドと共に加盟を申請しましたが、フィンランドはすでに加盟が承認されています。スウェーデンのクリステション首相は、「歴史的な日となった。これでNATO全加盟国の議会がスウェーデンの加盟を支持した。スウェーデンは欧州・大西洋の安全保障における自国の責任を担う用意がある」と表明しました。ブルームバーグは、「200年もの間、戦争を回避するためあらゆる中立を追及してきたスウェーデンにとって、NATO加盟は重大な変化を意味する。同国の申請に対して加盟国は総じて歓迎を表明したが、ここに至るプロセスは平たんではなかった。トルコは長い間譲歩を要求し、米国からの戦闘機売却に関する約束を取り付け、1月にようやく批准した。最後まで承認しなかったハンガリーも、クリステション首相が先週同国を訪問すると態度を軟化させ、両国はハンガリー空軍へのスウェーデンの戦闘機売却について合意した」と、それまでの長い道のりを報じています。NATO加盟には全ての加盟国の承認が必要で、ハンガリーの反対に対してフランスやEU大統領などが強く説得していた模様です。これでデンマーク、ノルウェーを含めた北欧4カ国は全てNATOの一員になります。

パレスチナ自治政府のシュタイエ首相が辞表を提出しています。この辺りの背景は筆者にはなかなか分かりにくい部分がありますが、首相の辞意表明は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争が終わる際、自治政府はパレスチナ領の統治で役割を果たそうとしている意図があるようです。シュタイエ首相自身が望む姿は、ハマスがパレスチナ解放機構(PLO)の原則を受け入れ、PLO各派が参加する政府にハマスも少数派として加わることだと述べています。イスラエルはハマスの殲滅を目指していますが、パレスチナ自治区ガザ内では、ハマスとPLO、その他の派も含めて一枚岩ではなく、その結果住民の犠牲が日増しに増えている状況のようです。報道によると、カタールなどを仲介として、パレスチナ自治区とイスラエルとの停戦交渉が進められているようですが、人質解放を巡り両者の隔たりは依然として大きく、停戦の可能性は極めて低いようです。

本日のドル円は150円~151円50銭程度を予想します。

為替市場、動意なし 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は150円台で小動き。150円台半ばから後半が
やや壁になりつつあり、ここを抜けるかが焦点。ドル円は
150円56銭まで買われる。
◆ユーロドルは1.08台には乗せているものの小動き。
ユーロは対円で163円台に乗せる場面も。
◆株式市場は前日3指数が揃って最高値を更新したが、
この日はまちまち。ダウとS&P500は続伸。
◆債券は買われ、長期金利は4.24%台に低下。
◆金は反発し、原油は反落。


◆1月中古住宅販売件数 →  4.00百万件

本日の注目イベント

◆1月新築住宅販売件数 


ドル円は150円台で推移しており、上にも下にも大きく動きにくい
展開が続いています。
個人投資家の関心はもっぱら株式市場の方に引き寄せられており、日
米株式市場では最高値を更新するなか、さらに強気の見方も台頭して
います。それにしても米エヌビデア株の上昇は世界の株式市場、とり
わけ半導体関連銘柄の急騰に火を付けたようです。

日経平均株価は先週22日(木)に、これまでの史上最高値である3
万8915円を抜き、3万9098円で引けました。
翌23日の日経新聞では「日経平均最高値」と大きな見出が躍り、一
面はほぼ株式関連の記事で埋まっていました。それも当然でしょう。
実に34年ぶりの快挙なわけですから。
株式関係者はほぼ全員強気で、「日経平均4万3000円」説も出て
きました。一方、投資の神様ウォーレン・バフェットは冷静な見方を
しています。
恒例の年次株主書簡で、「米国は、バークシャーの針路を真に動かす
ことの出来る企業がほんの一握りしか残っておらず、それらは当社や
他の企業によって際限なく摘み取られてきた。米国以外では、バーク
シャーの資本展開の選択肢として意味ある候補は基本的には存在しな
い。われわれが目を見張るような業績を上げる可能性はない」と説明
し、米国株式相場の高騰を「カジノ的」と指摘しています。積極的な
投資を控えていることもあり、同社の現金保有高は昨年10-12月
には、過去最高となる1676億ドル(約25兆2000億円)にま
で膨らんでいます。

注目された共和党候補を選ぶサウスカロライナ州の予備選でも、トラ
ンプ氏が勝利しました。ニッキー・ヘイリー氏は同州の知事を務めて
いたこともあり、どこまで支持を集めることが出来るのか注目されて
いましたが、ここでもトランプ氏に屈しました。
ただ、ヘイリー氏は「サウスカロライナで何が起きても戦い続けると
言った。私は約束を守る」と述べ、選挙戦を続ける意向を示していま
す。これに対してトランプ氏は「彼女は時間とお金を無駄にしている
だけだ」と述べ、予備選からの撤退を迫るような発言は控えていまし
た。ヘイリー氏は「トランプ氏が裁判でどうなるのかを睨んでいる」
との見方もあります。
ヘイリー氏は3月5日の「スーパーチューズデー」までは選挙戦を戦
い続ける意向のようです。

ロシアによるウクライナとの全面戦争が、終わりの見えないまま3年
目に突入しました。
昨日は夜9時の「NHKスペシャル」で、「戦場のジーニア、ウクラ
イナ兵士が見た地獄」を放映していましたが、目を覆いたくなるよう
な場面が何度もあり、理不尽な戦争の悲惨さをありありと伝えていま
した。
現在ウクライナでは弾薬不足、兵力不足、欧米からの軍事支援の遅れ
により、劣勢に追い込まれています。
ゼレンスキー大統領はこの戦争によるウクライナ軍の戦死者は3万1
000人にのぼることを明らかにしています。
株価の高騰に喜ぶ人がいる一方、命をかけて自国を守っている人がい
ることに、違和感が残ります。

本日のドル円は149円70~151円程度を予想します。


FOMC議事録を受けややドル高に 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は150円を挟みもみ合い。材料難から売りも買いも
手控えられるなか、FOMC議事録を受け金利が上昇したことで
やや買いが優勢に。
◆ユーロドルは、1.08台で小動き。ユーロ円が続伸し
162円台半ばまで上昇。
◆株式市場はまちまち。取引終了後に発表されるエヌビデアの決算発表を
見たいとする雰囲気が強まった。そのエヌビデアの決算は市場予想を上回る。
◆債券は売られ、長期金利は4.31%台に上昇。
◆金は反落し、原油は反発。

本日の注目イベント

◆トルコ トルコ中銀政策金利発表
◆独   独2月製造業PMI(速報値)
◆独   独2月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)
◆欧   ECB議事要旨(1月開催分)
◆英   英2月製造業PMI(速報値)
◆英   英2月サービス業PMI(速報値)
◆米   2月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)
◆米   2月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)
◆米   2月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)
◆米   1月中古住宅販売件数
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   ジェファーソン・FRB副議長講演
◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
◆米   クック・FRB理事講演
◆米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、パネルディスカッションに参加
◆米   ボウマン・FRB理事講演
◆米   クック・FRB理事、基調講演
◆米   ウォラー・FRB理事講演
◆米  企業決算 → モデルナ 
◆加   カナダ12月小売売上高


ドル円はやや材料難のなか、買いが優勢となり150円40銭近辺まで買われま
したが、先週までの勢いはなく、公開されたFOMC議事録の内容がややタカ派
的だったことでドル買いが優勢でした。
1月30-31日に開催された議事録では、大部分のFOMC参加者が時期尚早
な利下げに懸念を表明し、高金利を過度に長く維持するよりもリスクが大きいと
の考えを示唆していました。
議事録は、「大部分の参加者は政策スタンスを時期尚早に緩和するリスクを指摘
し、インフレ率が2%まで持続的に低下しているかを見極める上で、今後入手す
るデータを注意深く評価することの重要性を強調した」と記されていました。
また、「利下げを長く待ち過ぎることによる経済へのリスクを指摘した当局者は
2名だけだった」とし、「参加者は景気抑制的な金融政策スタンスをどれくらい
の期間維持する必要があるかに関連して不確実性を強調した」としていました。
ブラックアウト期間終了後、多くのFOMCメンバーが市場の楽観的なインフレ
に対する見方をけん制して来たことと整合します。その後発表された米1月の消
費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はともに市場予想を上回る
結果となっており、米金融当局者が懸念していたように、米国のインフレはやは
り粘着性があることが確認されています。

リッチモンド連銀のバーキン総裁はシリウスXMとのインタビューで、そのCP
Iの統計に言及しています。
総裁は、「財の価格は低下しているが、居住費とサービス価格がそれを相殺する
以上の伸びを示した」と述べ、「現在は前年比のデータより、短期的なインフレ
の数値に注視している」と語っています。また、FRBのボウマン理事もワシン
トンでのイベントで、利下げについて質問を受け、「それが今でないのは確実だ
」と答えています。

ロイター通信は、イランが数百発の地対地弾道ミサイルをロシアに供与したと伝
えています。約400発のミサイルの中には、「ゾルファガール」のような短距
離弾道兵器も多数含まれているとされ、武器供与は1月初旬に開始され、今後数
週間にさらに増えると報道されています。
ロシアが優勢を強めているウクライナでの攻撃も、まもなく2年が経過し3年目
に突入します。最近あまり報道されなくなりましたが、ウクライナではすでに7
万人以上がロシアの攻撃で死亡しているようです。「戦争疲れ、警報疲れ」がウ
クライナでまん延しており、ウクライナ軍の士気にも影響している模様です。
軍トップの更迭などは、その象徴かもしれません。

本日はFOMCメンバーの講演も多く予定されています。
議事録で示されたように、メンバーの多くが「利下げは時期尚早」との考えを示
すと予想され、市場への影響があるとすれば、ややドル高で影響するかもしれま
せんが、大きな材料にはなりにくいでしょう。

本日のドル円は149円50銭~151円程度を予想します。


ユーロ円3カ月ぶりに162円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円はやや売られ149円69銭まで下落。米金利が低下
したことでドル売りが進んだがさらに売込む勢いもなく150円
近辺で取引を終える。
◆ユーロドルは1.07を上抜けし、1.0839まで上昇。
ユーロ円もおよそ3カ月ぶりに162円36銭前後まで買われる。
◆株式市場は3指数が揃って下落。明日のエヌビイデアの決算発表を
控えて、大型ハイテク株が売られた。ナスダックは144ポイント下げ
1万5630。S&P500は節目の5000ポイントを割り込む。
◆債券はほぼ横ばい。長期金利は4.27%台で引ける。
◆金は3日続伸し、原油は売られ78ドル台に。

◆1月景気先行指標総合指数    → -0.4%

本日の注目イベント

◆豪   豪第4四半期賃金指数
◆日   1月貿易統計
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数
◆米   FOMC議事録(1月30-31日分)
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、会議で挨拶
◆米  企業決算 → エヌビイデア

ドル円は上値をさらに追う展開でもなく、かといって大きく売られる展開でも
ありません。
150-155円の新しいレンジを形成する可能性はありますが、現時点では
150円を中心とした動きとなり、同水準を大きく下げれば「買い」として、
大きく上に跳ねれば「売る」といった動きのようです。FRBの次の動きが不
透明になってきたことが背景です。
FRBが米経済をどうかじ取りするのかと、「市場は考えを巡らせ始めている
」とブルームバーグは伝えています。「着実な利下げの進行がほぼ確実な様子
だったわずか数週間で様変わりし、いまや利上げが必要になるのではないかと
の議論すら浮上している。
利上げ再開が難しいとしても、1990年代後半のように利上げを短期間実施
し、その後で利下げに転じるという見方もある」と分析しています。
通常、どの国の中銀も金融政策の方向性を度々変更することはなく、利下げを
行えば少なくとも数年はそのスタンスを維持するのが普通です。
現在、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジは5.25-5.50
%の高水準であることを考えれば、ここから再び利上げを実施する可能性は非
常に少ないと思います。 出来ることは、「利下げをせず、現行の景気抑制的
な政策を引き延ばすこと」が最も考えられるシナリオかと思います。米インフ
レが粘着的(Sticky)であることは良く言われていますが、物価安定が定着し
つつあることも事実です。

筆者は昨日バークレーズ銀行が行ったセミナーに参加し、そこでアジアでのF
XとEM、マクロ戦略のヘッドであるコテチャ氏の講演を聞く機会がありまし
た。
氏はシンガポールを拠点とし、この分野では20年以上のキャリアのあるベテ
ランです。
同氏の見解では、ドル円は153円を頂点(3月末)に下落に転じ、今年末の
レートを145円と予想していました。FRBの利下げが後ずれし、日銀が4
月にマイナス金利解除をすると予想しながらも、「日米金利差は大きく縮小し
ない」として、上記の水準を予想しています。ただ、ドルは「ダウンサイド・
リスク」の方が大きいとし、ドル円は下落したらそのスピードが速く、さらに
深く下げる可能性もないとは言えないとの認識でした。
またECB、BOEはFRBよりも早く利下げに転じるとし、筆者も関心が高
い「トランプ・リスク」については、もしトランプ大統領が誕生すれば、「ド
ルが買われ、債券は売られ、株高」との見解でした。
ただ、「トランプ氏は多くの不動産を所有していることから、金利の上昇は基
本的には好まないはず。FRBに利下げ圧力をかけるのではないか」と、筆者
が質問したところ、「You are definitely right」との答えでした。どうやら
その際、パウエル議長の続投はないようです。

ロシアの反政府活動家アレクセ・ナワリヌイ氏の死亡を受け、バイデン大統領
は米国として23日にロシアに対する「大規模な制裁パッケージ」を発表する
ことを明らかにしました。サリバン大統領補佐官は、「金融制裁の大規模パッ
ケージは、ウクライナへの侵略開始から2年となる日の直前に発表される。プ
ーチン氏の『戦争マシン』と『弾圧』」を後押しするロシアの防衛産業基盤の
さまざまな要素やロシア経済の収入源が対象になる」と語っています。
「ただ、米国はロシアにウクライナ侵攻後、ロシア経済の大部分と主要高官に
大きな影響を及ぼす制裁を加えており、新たな措置がロシア政府に対して有効
かどうかは不透明だ」(ブルームバーグ)と見られています。

さらにもう一つの紛争であるイスラエルを巡っては、米国の「ダブル・スタン
ダ-ド」に嫌悪感さえ覚えます。
米国は国連安全保障理事会に提出されたパレスチナ自治区ガザでの停戦を支持
する決議案に拒否権を行使しました。決議案はアルジェリアが提出し、日本を
含む理事国15カ国のうち米国と英国を除く13カ国が賛成しました。英国は
棄権し、米国が反対して採択を阻止した形です。
ウクライナに対する巨額の支援とパレスチナ自治区ガザ地区へ激しい攻撃を続
けるイスラエルに対する「露骨な対応の違い」に、怒りを覚える人も多いので
はないかと思います。
米国はその露骨な対応に対する非難の声を薄めるため、パレスチナ人100万
人以上が避難するガザ南部のラファへのイスラエル軍の攻撃を止めるための独
自の取り組みを始めるとしていますが、具体的に何をするのかも分かっていま
せん。そもそも、ハマスを壊滅させると豪語しているネタニヤフ氏が米国のい
かなる提案も受け入れるはずがありません。今やガザ地区住民にとって、「国
際社会」という言葉は何の意味もありません。

本日のドル円は149円30銭~150円80銭程度を予想します。


NY市場休場で取引は閑散 

ひと目で分かる昨晩の動き  

欧州市場

◆NY市場が休場のためドル円は小動き。
東京時間ではドルの上値が重く149円台後半まで下げたが、
欧州ではやや反発し、150円20銭まで上昇。
◆ユーロドルは1.07台半ばから後半で推移。

本日の注目イベント

◆豪   RBA、金融政策会合議事要旨公表
◆欧   ユーロ圏12月経常収支
◆米   1月景気先行指標総合指数
◆加   カナダ1月消費者物価指数

昨日の東京時間ではドルの上値が重く、149円90銭を少し下回る水準まで
売られましたが勢いはなく、ポジション調整の域を出ませんでした。
NY市場が休場で、金利が動かないことから主要通貨はほぼ「開店休業」状態
でした。

ロシアの刑務所で死亡した反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡原因
は詳しくは分かっていませんが、プーチン政権による何らかの関与が取り沙汰
されています。
今回の死亡事件もこのまま終わるのかと思っていましたが、妻のユリア・ナワ
リナヤ氏が立ち上がりました。
彼女はソーシャル・メディアに動画を投稿し、「アレクセイのため、そして私
たち自身のために今できるのは闘い続けることだ」と支持者に呼び掛け、「闘
って欲しい。あきらめないで。私は恐れていないし、皆さんも何も恐れてはい
けない」と訴えていました。
欧州委員会のボレル副委員長は19日、ユリア・ナワリヤナ氏がブリュッセル
で開かれる
EU外相会議に出席し、「ロシア国内の反政府勢力をいかに支持するかについ
て、メッセージを発することになっている」と述べ、EUとしても新たな制裁
を科す構えです。またバイデン大統領も米国として新たな制裁をすると述べて
います。共和党大統領候補のニッキー・ヘイリー氏も、ナワリヌイ氏の死亡に
ついてコメントしています。
ヘイリー氏はABCの番組の中で、「トランプ氏はロシアのプーチン氏の側に
付き、プーチン氏が自身の政敵の1人を殺したことをクールだと考えているの
か、それとも大したことではないと思っているのか、そのどちらかだ。ナワリ
ヌイ氏は本当に自分たちのために声を上げてくれたのだと信じるロシア国民の
側に立つことが重要だと私は思う」と話しています。ロシア国内で起きた事件
をも自身の選挙戦に有利に使うなど、したたかさを見せてはいますが、「ほぼ
トラ」(ほぼトランプ氏が勝利する)が予想される中、トランプ氏が再選した
ら対ロシア外交はどのようになるのか、今から懸念されます。因みに、プーチ
ン氏は米大統領選について自身の考えを示しており、自身はバイデン氏の再
選を願っていると述べています。バイデン氏を「賢明な政治家だ」と評していま
す。

150円台を回復したドル円ですが、先週記録した150円88銭を抜けるの
かが焦点です。そしてその先には昨年の高値151円90-95銭の大きな壁
があり、ここが最大の焦点です。

本日のドル円は149円20銭~151円程度を予想します。


ドル円再び150円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は再び150円台を回復。1月のPPIが予想を上回った
ことで、米金利が上昇。ドル円は150円65銭まで買われる。
◆ユーロドルは依然方向感がなく1.07台半ばから後半で推移。
◆株式市場は3指数が揃って反落。高値警戒感もあるなか、
ダウは145ドル下落。
◆債券は反落。長期金利は4.27%台へと上昇。
◆金は続伸。原油も買われ79ドル台に。


◆1月生産者物価指数           →  0.3%
◆1月住宅着工件数            →  133.1万件
◆1月建設許可件数            →  147.0万件
◆2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)→  79.6

本日の注目イベント

◆米   NY市場休場(プレジデンツデー)

米1月の生産者物価指数(PPI)を受け、ドル円は買われ150円65銭まで
上昇しました。前日149円台半ばまで売られましたが、再び150円台半ばま
で円が売られ、円の独歩安の展開となり、ユーロ円も162円に迫る水準まで上
昇してきました。
1月のPPIは前月比で「0.3%」(12月はマイナス0.1%)と、市場予
想の「0.1%」を上回り、前年同月比でも「0.9%」(12月は1%)と、
市場予想の「0.6%」を上回っていました。
これで先に発表されたCPIと共に、米国の根強いインフレ圧力が浮き彫りとな
り、パウエル議長を初め多くのFOMCメンバーがインフレの先行きには慎重な
発言を繰り返していたことと整合する形になってきました。

今回のPPIの上振れで、「インフレが十分に収まったと金融当局が確信するま
で、利下げが見送られる」といった見方を後押しすることになりますが、サマー
ズ元財務長官はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「次の動き
が金利引き下げではなく、引き上げになる可能性はそれなりにある。恐らく15
%程度だ」と述べ、「米金融当局は非常に慎重になる必要があるだろう」と話し
ています。
実際にブルームバーグは、独自に先物オプションを分析し、「市場が予想する利
上げ確率は1カ月前の5%未満から15%へと上昇している」と説明しています。
今年のFOMCで投票権を持つサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は16日の
講演で、「物価の安定は視野に入っている。ただ、まだやるべき仕事はある」と
述べ、「供給力を上回る経済の勢いが継続しており、それが引き続きインフレ見
通しにリスクになっている」と指摘しています。
基本的には、米金融当局がまだ利下げのタイミングを探っていることは変わらな
いと思いますが、今後は「利下げだけではない」という事になり、発表されるデ
ータ依存度がさらに高まることになりそうです。投資家の皆さんも、そこは柔軟
に対応する必要があります。
市場はデータが発表されるたびに大きく揺れ動き、一喜一憂しています。

NY州地裁は16日、トランプ氏に3億5000万ドル(約530億円)以上の
罰金を支払う判決を下しました。トランプ氏が一族で運営するトランプ・オーガ
ニゼーションが純資産を過大評価して不当に利益を得ていたとされる訴訟で不正
を認定したものです。
先週のコメントで裁判の行方次第では、トランプ氏は今後選挙活動費が枯渇する
リスクがあることに触れましたが、今朝の報道では「ブルームバーグ・ビリオネ
ア」(ブルームバーグが集計する、世界の超富裕層のリアルタイムでの資産の推
移を表すサイト)のデータを基に、同氏の資産は不動産などを含め31億ドルあ
り、現金資産も6億ドルほどあるとのことで、当面問題はないとのことです。ト
ランプ氏は当然控訴すると思われますが、同判決について「インチキ裁判官と腐
敗した司法長官は理由もなく罰金を科した。選挙介入だ。魔女狩りだ」と怒りを
表していました。

本日のドル円は149円50銭~150円50銭程度を予想します。


S&P500、再び最高値更新 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は150円台から下落。米金利の低下と急速に
ドル高が進んだことで利益確定の売りも出た模様。
ドルの安値は149円51銭近辺。
◆ユーロドルは動意なく、1.07台半ばから後半で推移。
◆株式市場は3指数が揃って上昇。S&P500は29ポイント
上昇し最高値を更新。
◆債券は続伸。長期金利は4.23%台へと低下。
◆金は6日ぶりに反発。原油も買われ78ドル台に。

◆新規失業保険申請件数           →  21.2万件
◆2月NY連銀製造業景況指数        →  -2.4
◆2月フィラデルフィア連銀景況指数     →  5.2
◆1月小売売上高              →  0.8%
◆1月鉱工業生産              →  -0.1%
◆1月設備稼働率              →  78.5%
◆1月輸入物価指数             →  0.8%
◆1月輸出物価指数             →  0.8%
◆2月NAHB住宅市場指数         →  48



本日の注目イベント

◆英   英1月小売売上高
◆米   1月生産者物価指数
◆米   1月住宅着工件数
◆米   1月建設許可件数
◆米   2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
◆米   デーリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
◆米   バー・FRB副議長講演

ドル円は150円台から売られ149円台半ばまで下落し、上昇も一服といった
状況です。昨日の朝方には日本の第4四半期のGDPが発表され、前年同期比で
「-0.4%」と、2四半期連続のマイナス成長でした。
景気の悪化は、今後日銀がマイナス金利解除を進めにくくなるとの見方もあり、
円安要因と見られましたが、影響はほとんどありませんでした。
むしろ、ドルベースでのGDPがドイツに抜かれ、世界第4位が決まったことが
話題でした。ドイツはもちろん日本より人口が少なく、1人当たりGDPを見れ
ばその差は歴然です。いずれインドにも抜かれ、世界第5位の座も用意されてい
るようです。

昨日のNYでは多くの経済指標が発表されました。
小売売上高は前月比「0.8%減」と、およそ1年ぶりの大幅減となり、ブルー
ムバーグは「買い物疲れ」といった見出しを付け、米国の象徴であるワシが疲れ
た顔で買い物袋をぶら下げデパートのエスカレーターから降りて来る姿を「風刺
的に」報じていました。
一方NY連銀製造業景況感指数は2020年以来となる大幅上昇を見せ、住宅市
場は6カ月ぶりの水準に上昇。また、新規失業保険申請件数は「21.2万件」
に減少しており、まちまちの指標結果が示されました。
債券と株が買われ、S&P500は再び最高値を更新しています。FRBがいず
れ利下げモードに転じるという読みが株価を押し上げているのでしょうか。

久しぶりに北朝鮮に関するニュースが入ってきました。
北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が15日発表した談話で、日朝首脳会談実現の
可能性について言及しています。
金与正氏は、いうまでもなく金正恩朝鮮労働党総書記の妹ですが、与正氏は、「
日本がすでに解決済みの拉致問題のような障害物を持ち出さなければ、首脳会談
は可能」と示唆し、「個人的な見解」とした上で、「日本が時代錯誤の敵対心や
実現不可能な願望から勇気を持って決別し、政治的判断を下して関係修復の新た
な道を切り開くのであれば、両国はともに新しい未来を切り開くことができる」
と述べています。
「与正氏のこうした談話は異例で、約2年前の発言とはトーンが大きく異なる」
とブルームバーグは伝えています。
思えば、元日の能登半島地震に関しても、金正恩氏が岸田首相に見舞いの電報を
送っており、北朝鮮は日本との関係修復を意図している可能性もありそうです。
ただ今回の発言は、「拉致問題は忘れろ」と言っているのに等しく、政府として
は簡単に受け入れるわけにはいかないはずです。

一方中東情勢は一段と不透明になってきました。
イスラエルは15日、親イラン民兵組織ヒズボラの幹部を空爆で殺害したと明ら
かにしています。イスラエル軍によると、レバノン南部ナバティエでヒズボラの
精鋭部隊「ラドワン部隊」所属の幹部と他の2人を殺害した模様で、ヒズボラが
イスラエル北部にロケット弾を発射し、女性1人が死亡したことへの報復だとし
ています。
ヒズボラとの戦闘が激化すれば、イスラエルはイスラム組織ハマスに加えて、ヒ
ズボラとの闘いで新たな戦線を開くことになり、中東情勢はさらに悪化しそうな状
況です。

本日は重要な指標が2つ発表されます。1月の生産者物価指数(PPI)と、2
月のミシガン大学消費者マインドです。インフレの行方と消費者が景気の先行き
をどのように見ているのかが示されます。

下値のメドは、転換線が示す149円26銭(日足)と、節目の149円という
ことになりそうです。
本日のドル円は149円20銭~150円80銭程度を予想します。


ドル円上昇一服 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は小動き。米金利が低下したが終始150円台半ばを
中心としたもみ合いで推移。
◆ユーロドルは依然として1.07台のレンジを抜け切れない。
◆前日の「CPIショック」で大きく売られた株式市場では、
株価が反発。ハイテク株の買い戻しでナスダック指数は203
ポイントの上昇。
◆債券も反発。長期金利は4.25%台に低下。
◆金は5日続落。原油も反落。


本日の注目イベント

◆豪   豪1月雇用統計
◆日   10-12月GDP(速報値)
◆日   12月鉱工業生産(確定値)
◆欧   ユーロ圏12月貿易収支
◆欧   ラガルド総裁、欧州議会委員会の公聴会に出席
◆英   英10-12月期GDP(速報値)
◆英   英12月鉱工業生産
◆英   英12月貿易収支
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   2月NY連銀製造業景況指数
◆米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
◆米   1月小売売上高
◆米   1月鉱工業生産
◆米   1月設備稼働率
◆米 1月輸入物価指数
◆米 1月輸出物価指数
◆米   2月NAHB住宅市場指数
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
◆米   ウォラー・FRB理事講演
◆加   カナダ1月住宅着工件数


昨日のNY市場では、ドル円が久しぶりに小動きで、値幅もわずか40銭程度
でした。ただ、米金利が低下した割には堅調に推移している印象です。
前日の「CPIショック」から株と債券が大きく売られ、金利が上昇したこと
でドル円は150円88銭まで買われましたが、その後は警戒感もあり上値を
追う動きにはなっていません。昨日は久しぶりに神田財務官が「最近の動きは
急速だ」といったけん制発言をしましたが、市場の反応は限定的でした。米イ
ンフレが収まらないことで金利が上昇し、ドル円もそれに伴って上昇した、極
めて市場環境の変化に沿った動きと言えます。
昨日も触れましたが、ここから上値を追うようだと、昨年11月に記録した1
51円90銭前後を試すことになりますが、FRBと日銀の政策スタンスがど
のように変化するのかが鍵を握っています。

シカゴ連銀のグールズビー総裁は14日、やや高めのインフレデータが数カ月
続いても、米金融当局の2%目標に回帰する道筋に整合するとの考えを示して
います。総裁はNYでの講演で、「利下げはインフレが目標への軌道上を進ん
でいるとの確信と結びつけられるべきだ」と述べ、「多くの予想が示唆するよ
うに、インフレが数カ月にわたってやや高めに出たとしても、当局目標への道
筋となお整合すると言えよう」と続けていました。また、FRBのバー副議長
もFOMCに言及し、「パウエル議長が直近の記者会見で示したように、FO
MC参加者と私はインフレ率が2%に向う道筋にあると確信しているが、利下
げプロセスを開始する前に、引き続き良好なデータを確認する必要がある。現
在の状況を考慮し、政策正常化を検討する上で議長が述べた慎重なアプローチ
を完全に支持する」と語っています。両金融当局者は、いずれも目先のインフ
レ率のブレに一喜一憂する必要はなく、米インフレ率は2%目標への軌道にあ
るとの基本的な認識を示しています。
早ければ次回5月のFOMC、あるいは6月のFOMCで利下げに動く可能性
は依然として低くはありません。

レバノンからイスラエル北部に向けて14日、ロケット弾が発射され女性1人
が死亡し、7人が負傷したとの報道です。
親イラン民兵組織ヒズボラからの攻撃の可能性が高く、同地域でも情勢がさら
にエスカレートしている気配です。
そのような中、イスラエルとハマスの停戦交渉がエジプトのカイロで協議され
る予定でしたが、イスラエルのネタニヤフ首相はハマスの要求を「妄想だ」と
して、協議には交渉団を派遣しない方針を示しています。
ハマスは人質解放と引き換えに、パレスチナ自治区ガザからのイスラエル軍完
全撤退を主張していますが、ネタニヤフ氏はこれを断固として拒否している模
様です。

ブルームバーグは、ホワイトハウスへの返り咲きを目指すトランプ氏が、7月
にも選挙運動の軍資金を使い果たす可能性が高いと報じています。それによる
と、トランプ氏は2023年に弁護士費用5120万ドル(約77億円)を使
ったが、さらに現在4件の刑事裁判を抱えており、今後弁護士費用がさらに積
み上がる可能性があるとしています。
トランプ氏は2660万ドルをスーパーPAC(政治活動委員会)の資金から
弁護士費用に充当できるようですが、それを上回る費用が予想され、弁護士を
雇い続けるためにトランプ氏に残される選択肢はわずかですが、いずれも苦し
い選択になると伝えています。
使用できる資金は7月ごろ尽きると予想されていますが、7月は共和党の全国
大会が開かれ、正式な選挙戦がスタートする極めて重要なタイミングになって
います。
「バイデン氏は高齢」、「トランプ氏はスキャンダル」がそれぞれ不支持の最
大の理由になっていますが、それでも現時点では「トランプ氏有利」として、
トランプ氏の再選を予想するメディアが多いのが現実です。しかし、考えてみ
れば2016年の大統領選でも、事前予想では開票日までクリントン女史の有
利が伝えられていましたが、結果はご存知の通りです。今回もこの先、もしか
したらサプライズが待っているかもしれません。軍資金枯渇報道は、そのサプ
ライズの実現を高めることになるかもしれません。

本日のドル円は149円80銭~151円30銭と、昨日と同じレンジを予想
します。


米1月CPIは年率3.1%と予想を上回る 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は150円台に乗せ、一気に150円88銭まで上昇。
米1月のCPIが予想を上回り、利下げ観測が大きく後退。
◆ユーロドルは1.08台を回復したが、CPI発表後に下落。
◆株式市場は大幅に反落。FRBの利上げサイクルは終了していない
との観測も出て、3指数が大幅安。
◆債券は大きく売られ、長期金利は4.31%台に急騰。
◆ドルが買われたことで金は大きく売られ4日続落。
原油は7日続伸。

◆1月財政収支   → -21.9b

本日の注目イベント

◆欧   ユーロ圏10-12月期GDP(確定値)
◆欧   ユーロ圏12月鉱工業生
◆英   英1月消費者物価指数
◆米   グールズビー・シカゴ連銀総裁、質疑応答に参加
◆米   バー・FRB副議長講演

昨日のウィークリー・レポート(今週のレンジ予想)に、「やはり、一度は150円を
見ないと収まらない動きかと思われ、今夜の米1月の消費者物価指数(CPI)がその
きっかけになるのか、注目です。」と書きましたが、ドル円はNY市場で150円台に
乗せ、一気に150円88銭までドル高が進みました。
150円台乗せは、2次攻撃、3次攻撃を経てからと予想していましたが、150円を
超えてからは「ストップロス」のドル買いもセットされていたとみえ、想定以上のドル
上昇でした。

米1月の総合CPIは前月比0.3%上昇(市場予想は0.2%)、前年同月比では3
.1%上昇(同2.9%)でした。
コアCPIは、前月比0.4%上昇(市場予想は0.3%)、前年同月比では3.9%
(同3.7%)と、いずれも市場予想を超えており、米国のインフレ率は3%台で高止
まりしていることが確認された格好です。
パウエル議長を初め、多くのFOMCメンバーが「勝利宣言するのは時期尚早だ」と述
べていたように、3%台から金融当局の目標である2%までは「近くて遠い」、まさに
「ラストワンマイル」であるということです。当局者の慎重な発言も今思えば、「正鵠
を射ていた」ことになります。
ブルームバーグは、「FOMCはこの統計で5月か6月まで待つ理由が増えたと考える
だろう。しかし、トレンドの方向性はなお下向きだ。伸びの大半が住宅によるものだ。
これらのコストがいつ下がるのか分かるのは待つしかない」といったコメントを紹介し
ています。
1月のCPIは上振れましたが、この単月だけでFRBによる利下げの可能性が消滅す
るわけではなく、3月の可能性はほぼなくなったものの、6月までには利下げが開始さ
れるとの見方を個人的にも維持しています。
ダブルライン・キャピタルのジェフェリー・ガンドラック氏はCNBCとのインタビュ
ーで、「現時点では、消費者物価指数(CPI)よりも個人消費支出(PCE)の方が
重要だ」と述べていました。

バイデン大統領は13日ホワイトハウスで、国防費のコミットメントを満たさないNA
TO加盟国に対して、ロシアが好きなように侵攻するのに任せると在任中に欧州の首脳
に語ったとするトランプ氏の発言をあらためて強い口調で非難しました。
バイデン氏は「常識を欠き、恥ずべきもので、危険であり、米国的ではない」と指摘し
、「米国の不幸を願う人々が最も期待するのはNATOの崩壊だ。トランプ氏の発言を
聞いて彼らが歓声を上げたのは確かだろう」と述べるとともに、「私が大統領である限
り、プーチン氏がいずれかのNATO加盟国を攻撃すれば、米国として加盟国を隅から
隅まで守る」と語っています。(ブルームバーグ)また、NATOのストルテンベルグ
事務総長も声明で、「同盟参加国が互いに防衛しないと示唆することは、米国を含む全
加盟国の安全保障を損う」と批判しています。
まだ大統領選にも勝利していないこの時期に、「トランプ流」を声高に宣言する危険性
を市場も徐々に織り込み始める必要があります。

150円台後半まで上昇してきたドル円ですが、当然この先のターゲットは昨年11月
に記録した151円90銭前後ということになります。
介入警戒感も出て来そうですが、足元の相場の動きは、決して「投機的」でも「急激な
変動」でもなく、当局が介入に踏み切るにはやや難しい状況かと思います。

本日のドル円は149円80銭~151円30銭程度を予想します。


ドル円149円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆連休前の欧州市場で149円57銭まで買われた
ドル円は一旦下げ、148円97銭まで売られたが再び反発。
149円48銭まで買われ、150円をうかがう展開が続く。
◆ユーロドルは引き続き1.07台で膠着状態。
◆株式市場はまちまちながら上昇傾向は続く。ダウは125ドル
買われ最高値を更新。他の2指数は小幅安。
◆債券はほぼ横ばい。長期金利は4.17%台で推移。
◆金は3日続落。一方原油は小幅ながら6日続伸。依然として中東情勢が材料に。

◆1月財政収支   → -21.9b

本日の注目イベント

◆豪   豪2月ウエストパック消費者信頼感指数
◆豪   豪1月NAB企業景況感指数
◆中東  OPEC月報
◆独   独2月ZEW景気期待指数
◆英   英1月失業率
◆英   英ILO失業率(10-12月)
◆米   1月消費者物価指数

ドル円は底堅い動きが続いています。
連休前の9日の夕方には149円57銭を付ける場面もあり、昨日のNYでは
148円97銭まで売られましたが、再び149円台を回復し、149円48
銭までドル高が進みました。
ユーロドルでもユーロが売られドル高は進んでいますが、ここしばらくは1.
07台で推移しており、結局ドル円での円の弱さが目立ち、クロス円でも円安
が進んでいます。
先週も触れましたが、FRBの利下げ開始のタイミングの遅れと、日銀の政策
修正観測が後退していることが背景ですが、足元の株価の上昇に、「リスク選
好」の流れが根底にあることも円売りに拍車を掛けている可能性があります。
日米で株価が極めて堅調に推移しており、日本のNISAを通じた米国株への
資金流入も無視できない規模になっている可能性があります。

バイデン大統領は11日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、パ
レスチナ自治区ガザ南部にあるラファについて、「市民の安全と支援に向けた
、信頼できる実行可能な計画がなければ、軍事作戦を進めるべきではない」と
述べ、これまでよりも強い言葉で警告しましたが、ネタニヤフ氏からは明確な
返答はなかった模様です。
同氏は、これに先だち米ABCの番組で、「市民はガザ地区の北部に移動すべ
き」と述べると同時に、「ラファでイスラム組織ハマスの残りの勢力を攻撃す
る」とも述べています。
ラファには100万人を超えるパレスチナ人が避難しており、今回の攻撃でも
すでに多くの市民が犠牲になっています。ネタニヤフ氏の強硬な姿勢に対して
、日増しに非難の声が高まっています。

トランプ氏の発言が再び耳目を集めています。トランプ氏は10日の集会で、
「大統領在任中にNATO加盟国首脳から、(国防費)を支払わずにロシアか
ら攻撃されたら我々を守ってくれるのか」と問われ、「守らない」と答えてい
ます。
トランプ氏は自国の国防費をGDP比2%以上にする目標が未達の加盟国を念
頭に「ロシアが望むことを何でもするよう奨励する」と語っています。(日経
新聞)
これに対して共和党の大統領候補を目指しているヘイリー氏は、「NATOに
もっと負担してもらいたいのは当然だが、一番やってはいけないのは凶悪人物
の味方をすることだ。プーチン氏が敵対する人を殺すことを忘れてはならない
」と非難し「トランプ氏が同盟国よりもプーチン氏の肩を持つのは間違ってい
る」と話しています。

ボウマンFRB理事は12日、テキサス州でのイベントで、「景気が現状で維
持する限り、政策金利は適切な水準にあると考える。利下げの時期や幅につい
て語るのは時期尚早だ。当面は利下げが適切だとはみていない」と、改めて早
期の利下げはないとの考えを述べています。
また、リッチモンド連銀のバーキン総裁も12日のイベントで、「インフレ圧
力が続くという現実的なリスクはあると思う。この段階で勝利を宣言するのは
かなり大胆に思える」と語り、「13日に発表される最新のインフレデータを
検証するつもりだ」と話しています。3月会合での利下げの可性はほぼないと
思いますが、明日のCPIの結果次第では5月会合での利下げ観測が急速に高
まる可能性はあります。

ドル円は節目の150円に向っていると見られますが、やはりこの水準から上
方は介入警戒感もあり、そう簡単には突破できるものではなく、2次攻撃、3
次攻撃が必要ということでしょう。上でも述べた2つの大きな変動要因が、こ
の先どのように変わって来るのかがポイントになります。

本日のドル円は148円50銭~150円程度を予想します。


ドル円2カ月半ぶりに149円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆日銀副総裁の発言を受け、ドル円と日本株が買われた。NYでは
ドル高の流れを受けて149円台に乗せ、149円48銭まで上昇。
昨年11月27日以来となるドル高水準を記録。
◆ユーロドルは1.07台でのもみ合いが続く。
◆株式市場は小幅ながら3指数が揃って続伸。S&P500は
節目の「5000」を前に売り買いが交錯したが3ポイント高。
◆債券は続落し、長期金利は4.15%台に上昇。
◆金は小幅に反落。原油は中東情勢の混迷に大幅続伸。


◆新規失業保険申請件数   → 21.8万件 

本日の注目イベント

◆独   独1月消費者物価指数(改定値)
◆英   英1月消費者物価指数
◆米   米独首脳会談(ホワイトハウス)
◆加   カナダ1月新規雇用者数
◆加   カナダ1月失業率

ドル円は大幅に続伸し、NYでは昨年11月27日以来となる149円48銭まで
ドルが買われたというより、「円が売られ」ました。
やはり、日銀の内田副総裁の発言がトリガーになりましたが、それでも東京時間で
は、円が売られたといってもそれほど急激ではなく、148円台前半にとどまって
いました。
むしろ発言は株式市場に大きく影響し、「緩和姿勢が続く」との見方から日経平均
株価が一時800円を超える上昇を見せ、3万6900円台に乗せる場面がありま
した。

内田副総裁は奈良市での講演で、「物価と賃金の好循環が見通せる確度が少しずつ
高まっている」と述べ、ここまではこれまでも植田総裁が何度も口にしてきた「常
套句」でしたが、マイナス金利を解除しても、「どんどん利上げをしていくような
パスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」と述べたことで、市場は「
円売り」を加速させました。ドル円は欧州市場で149円台に乗せ、NYでは長期
金利の上昇もあり、149円48銭まで「円安」が進行しました。日銀の金融政策
の動向を巡っては海外勢の方がより敏感に反応しやすい傾向はこれまでと変わりま
せん。
昨日は円が一段と売られたことで、ユーロ円など、クロス円も総じて円安に振れて
います。
146円台半ばから148円台半ばのレンジを上抜けし149円台半ばまで上値を
伸ばしたことで、150円も視野に入ってきたと見ています。
150円台に乗せることが出来るかどうかは分かりませんが、少なくとも一度はテ
ストする可能性が高いと考えています。

ウクライナのゼレンスキー大統領と軍の総司令官ザルジニー氏との確執が取り沙汰
されていましたが、ザルジニー氏はXで辞任したことを投稿しました。
ザルジニー氏自らが辞任したのか、解任されたのかは明らかではありませんが、氏
はXでチームの一員に残るとしつつも「そのような刷新をすべき時がやってきた」
と述べ、シルスキー陸軍司令官が後任の総司令官になることを明らかにしています。
「ザルジニー氏は兵士だけではなく、市民からも広く尊敬を集めていた。ロシア軍
の戦力を前にますます劣勢に立たされ、西側の支援が不足する緊迫した状況で軍の
トップが交代することになる」(ブルームバーグ)
ロシアの攻勢が強まる中での軍トップの辞任は、今後の対ロシア戦略にも何らかの
影響があると思われ、ゼレンスキー大統領にとっても、米大統領選挙の行方もあり、
頭の痛いところです。

前日に続きリッチモンド連銀のバーキン総裁がブルームバーグのインタビューに答
えていましたが、基本的な姿勢は変わらず、「労働市場は依然として非常に力強い
。インフレ率が低下していくのは喜ばしく、このまま低下し続けることを願ってい
る」と語り、「われわれは、辛抱強くなる時間はあると考えている」とし、「あと
数カ月のインフレデータを見極めたい」との考えを示しています。
足元の最大の変動要因である日米金融当局の政策スタンスでは、利下げのタイミン
グを模索しているFRBが「利下げは急がない」との姿勢を示し、一方大規模な金
融緩和政策の修正が近いと見られている日銀の「修正への歩みが鈍い」ことが、ド
ル円を再び149円台まで押し上げています。
先週も述べたように、テクニカルでは今年に入っては依然としてドル売りシグナル
は点灯しておらず、ドル高を示唆しています。

本日のドル円は148円50銭~150円程度を予想します。


米金融当局者4名、利下げは急がず 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は朝方売られ147円台半ばまで下落したがその後反発。
米金利が上昇したこともあり、148円26銭まで買われる。
◆ユーロドルは小動き。1.07台半ばから後半で推移。
◆株式市場は3指数が高値を更新。S&P500は40ポイント買われ、
「5000」の大台に迫る。
◆債券は反落。長期金利は4.12%台に上昇。
◆金は小幅に続伸。原油も3日続伸。

◆12月貿易収支   →  -62.2b
◆12月消費者信用残高→  1561b

本日の注目イベント

◆日   12月国際収支・貿易収支
◆日  1月景気ウオッチャー調査
◆日   内田日銀副総裁が奈良市内で講演(10:30)
◆日   記者会見(14:30)
◆中   中国1月消費者物価指数
◆中   中国1月生産者物価指数
◆欧   ECB経済報告
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   イエレン財務長官、上院銀行委員会で証言
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
◆米   大統領選の共和党ネバダ州党員集会


ドル円は東京時間では148円を挟み小動きでしたが、NYでは147円台
半ばまで売られた後148円台を回復し、148円26銭まで買われる場面
もありました。
底堅い米景気と大型ハイテク株の好決算を手掛かりに株価は上昇し、昨日は
3指数が再び引け値ベースで最高値を更新しています。
債券はやや売られ、金利が上昇するなかでも株式市場には資金流入が続いて
おり、この一端には日本からのNISAを通じた買いも貢献しているようで
す。
米国株を買うには、円を売りドルを買い、そのドルで株式を買うというスキ
ームが一般的です。また外人投資家が日本株を買う際には逆の取引きが発生
しますが、ある程度為替のヘッジを行えば、ドル買い円売りのオペレーショ
ンも行います。円とドルの金利差から先物は「ディスカウント」となってい
ることから、ドルを安く買うことができ、ドル円でドル安が進んだ際には、
この種の取引も起こりやすいと言え、これもドルが底堅い動きを見せる一因
となっている模様です。

昨日もFOMCメンバー4人の講演などがあり、総じて「利下げを急ぐ根拠
は見当たらない」という考えを示しています。
FRBのクーグラー理事はブルッキングス研究所で、理事就任後初めてとな
る講演を行い、「インフレと労働市場の継続的な鈍化により、ある時点でフ
ェデラルファンド(FF)金利融誘導目標レンジの引き下げが適切になる可能
性がある。一方、ディスインフレの進展が失速した場合、FRBの2つの責
務を確実に進めるために、誘導目標レンジをより長期にわたって現行水準に
維持することが適切になるかもしれない」と述べています。
ボストン連銀のコリンズ総裁はボストン・エコノミック・クラブで講演を行
い、「利下げに踏み切る前に、インフレ率が、金融当局が目標とする2%に
着実に近づきつつあることを示すさらなる証拠が必要だ」と話し、同氏は今
年のFOMCでの議決権は有していないが、「年内に政策の引き締まりを緩
和し始めるのが適切になる可能性が高い」と述べています。

そして、リッチモンド連銀のバーキン総裁は、エコノミック・クラブ・オブ
・ワシントンのイベントで講演を行い、「到達するべきところに至るために
辛抱強い姿勢でいることを強く支持する」と発言し、「勝利宣言は非常に心
をひかれるが、私からその言葉を聞くことは決してないだろう」と付け加え
ています。
最後はミネアポリス連銀のカシュカリ総裁です。カシュカリ総裁はCNBC
の番組で、「われわれはより良好なインフレデータを求めているわけではな
く、2%の水準付近にあることを示す追加のインフレデータを求めているだ
けだ。さらに数カ月そうしたデータを目にできれば、強い確信を得ることが
できると私は考えている」と語っています。(ブルームバーグ)
4人の金融当局者が「利下げは急がない」と判で押したような認識を示しま
したが、これはすでにFOMCでのコンセンサスになっていると考えられま
す。

EU加盟国は、11月の米大統領選でトランプ氏が勝利した場合にEUを襲
う可能性のある「懲罰的措置」にどう対応するかについて、内部で協議を始
めた、とブルームバーグは伝えています。
「トランプ氏のチームはEUに対して取り得る多数の措置を計画しており、
最低10%の関税を広範に課す措置や、米テクノロジー企業を暗に狙うEU
のデジタルサービス税への対抗措置などが含まれる可能性がある」と報じて
います。
同盟国日本も例外ではなく、EUと歩調を合わせ早めの対応を検討する必要
があります。

本日は内田日銀副総裁の講演が奈良市で行われる予定で、すでにその発言内
容が注目されています。発言が早期の政策修正を示唆するものであれば、円
が買われる可能性もあります。10時30分からの発言と14時30分から
の会見には注意が必要です。

本日のドル円は147円~148円80銭程度を予想します。


米金融当局者、利下げは急がない姿勢を示唆 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は148円台半ばから反落。米金利が低下した
ことで147円83銭まで売られ、149円台はやや遠のく。
◆ユーロドルは1.07台で推移し、やや上値を重くする。
◆株式市場では3指数が揃って反発。マイナス圏で推移していた
ダウは引けにかけて買われ、141ドル高で取引を終える。
◆債券は反発。長期金利は一時4.07%台まで低下し、
4.10%で引ける。
◆金と原油は揃って上昇。


本日の注目イベント

◆日  12月景気先行指数(CI)(速報値)
◆日  12月景気一致指数(CI)(速報値)
◆中   中国 1月外貨準備高
◆独   独12月鉱工業生産
◆米 12月貿易収支
◆米   12月消費者信用残高
◆米   クーグラー・FRB理事講演 
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
◆米   コリンズ・ボストン連銀総裁講演
◆米   ボウマン・FRB理事講演 
◆加   カナダ12月貿易収支


ドル円は148円台後半まで買われましたが、結局149円台には届かず
反落しています。経済指標の発表はなかったものの、金融当局者の発言が
多くあり、総じて利下げは急がないことが示唆されたことで、債券と株が
買われ、金利が低下したことに伴いドルが売られる展開でした。

クリーブランド連銀のメスター総裁はイベントで講演を行い、「インフレ
が持続可能かつタイムリーな形で2%に戻る道筋を進んでいる十分な証拠
がないまま、金利を余りに早期にあるいは、あまりに急速に引き下げるの
は間違いとなろう。景気が想定通りに進展すれば、今年中にそうした確信
が得られる。そして利下げを開始することが可能になる」と発言し、自分
は利下げを急いではいないことを示唆しました。また、ミネアポリス連銀
のカシュカリ総裁もミネソタ州のイベントで、「過去6-9カ月に驚くべ
きことが起こった。インフレ率が非常に急低下した。まだ最終地点には達
していないが、インフレに関して大きな進展を遂げた」と述べ、「こうし
た状況が続くと想定するなら、インフレは当局の2%目標に下がる軌道上
を進んでいる。3カ月および6カ月のインフレ指標は、基本的には2%だ
」と指摘した上で、「ただ、責務が完了したとはまだ言いたくない」と語
っており、メスター総裁同様、利下げは急がないと受け止められる発言で
した。パウエル議長も先のTV番組で利下げを急がない姿勢を見せており
、足元では多くのFOMCメンバーの認識も、これがコンセンサスになっ
ていると思われます。

ワシントンの連邦高裁はトランプ氏の免責特権の訴えを退ける判決を下し
ました。
これで11月の大統領選の前に公判が開かれる可能性に一歩近づいたこと
になります。
トランプ氏は、高裁の判断に対して12日までに連邦最高裁に上告するこ
とが可能ですが、現時点ではまだその動きはないようです。
今朝のブルームバーグは、もしトランプ氏が大統領に再選された場合(も
しトラ)、パウエルFRB議長が現在のポジションを維持できるのかどう
かの可能性に触れています。トランプ氏はFOXビジネスとのインタビュ
ーで、パウエル議長を続投させるつもりかを問われて、「そうはしない」
と答えています。
また、「パウエル氏は金利を引き下げ、バイデン大統領の再選を助けよう
としている」と主張していました。
そもそもトランプ氏は、自身が大統領在任中の2018年に当時FRB理
事だったパウエル氏を議長に昇格させた経緯があります。ただその後、高
金利を維持している政策に横やりを入れ、利下げするようFRBに圧力を
かけましたが、パウエル氏はその圧力に屈しなかったことから、「唯一問
題はパウエル氏とFRBだ」と批判し、パウエル氏の政策をゴルフに例え
、「パットのセンスがないゴルファーのようだ。大幅利下げという正しい
ことをすれば、米国は大きく成長するが、それは期待できない」と言い放
ったことがあり、筆者も良く記憶しています。トランプ氏は不動産業界か
らの支持が高く、自身も多くの不動産を所有していることから、「低金利
を選好する」と、当時は言われていました。パウエル氏の後任に誰が指名
されるのかは分かりませんが、誰がなろうと、気に入らなければFRBの
政策を批判する可能性は高いと思われ、「FRBの独立性」の問題にも関
わってきそうです。もし独立性が損なわれるような事態になれば、トルコ
のエルドアン氏の「米国版」になります。ここからも、「もしトラ」に備
え、シミュレーションをしておく必要があるかもしれません。

本日のドル円は147円20銭~148円50銭程度を予想します。


米長期金利上昇にドル円続伸 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆経済指標の発表を受けて長期金利が一段と上昇。ドル円は
148円90銭まで続伸。
◆ユーロドルは続落。1.0723まで売られ、約2カ月ぶりの
安値に沈む。
◆株式市場は指標の上振れと当局者の発言もあり、3指数が揃って
下落。ダウは274ドル下落。
◆債券は続落し、長期金利は4.15%台に急騰。
◆金は続落し、原油は反発。

◆1月ISM非製造業景況指数              →  53.4
◆1月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)    →  52.5
◆1月S&Pグローバル総合PMI(改定値)       →  52.0

本日の注目イベント

◆豪   RBA、キャッシュターゲット
◆豪   RBA、金融政策会合議事要旨公表
◆独   独12月製造業新規受注
◆欧   ユーロ圏12月小売売上高
◆米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
◆米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、討論会に参加
◆米   コリンズ・ボストン連銀総裁、冒頭挨拶
◆米   大統領選の民主党ネバダ州予備選
◆加   カナダ12月住宅建設許可件数


米長期金利の上昇とFOMCメンバーのタカ派寄りの発言を受け、ドル円は
続伸しましたが、さすがに上値警戒感もあり149円台には届いていません
。1月のISM非製造業景況指数は前月比2.9ポイント上昇の「53.4
」でした。4ヵ月ぶりの高水準で、上昇幅は1年ぶりの大きさでした。
先週末の雇用統計に次いで、連日の強い経済指標発表で米債券が売り込まれ
ています。先週1日には3.88%台まで低下していた同金利は4.15%
まで急騰し、ドルを押し上げています。好調だった米株式市場でも、金利上
昇を受け3指数が売られ、特にダウの下げがきつくなっています。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、「少なくともパンデミック後の回復
期に、中立に相当する政策スタンスの水準が上昇したということはあり得る
。それによってFOMCとしてはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目
標を引き下げ始める前に、今後発表される経済データを精査する時間ができ
た。引き締め過ぎの政策が景気回復を頓挫させるリスクは低下している」と
、ミネアポリス連銀のHPへの寄稿文で述べています。
また、アトランタ連銀のポスティック総裁は、イベントの冒頭で、「201
7年に完全雇用は約4.5%の失業率と一致すると考えられていたが、それ
は終わった」と述べ、米失業率の長期見通しは大きく低下したと説明してい
ます。
さらに、シカゴ連銀のグ-ルズビー総裁もブルームバーグ・テレビジョンと
のインタビューで、「過去7カ月にわたってかなり良好なインフレの統計が
続いている。米金融当局の目標に近いか、それを下回るものすら見えた」と
述べ、「これまで得られたようなデータの発表が続けば、正常化への道筋を
はっきりと進むことになるはずだ」と述べ、ややハト派寄りの発言でしたが
、3月のFOMC会合まで何週間もあるので、具体的な決定にコミットした
くないとし、さらに、いずれかの時点で0.5ポイントの大幅利下げを実施
する可能性についても、「臆測したくない」と語っています。(ブルームバ
ーグ)

ドル円は、しばらく続いていた146円台ミドルから148円台ミドルのレ
ンジを上抜けしてきたようですが、まだ完全に抜けたとは言い切れないと思
います。依然として多くの市場関係者が今後の円高の可能性を説いている中
、ここから上方の水準では輸出筋を中心にドル売注文が並ぶのは必至です。
要は、それらをこなしてドルが上昇できる材料が出るのかどうかという点が
重要になります。

今朝の『大機小機』は、その意味で示唆に富んでいました。
曰く、「FRBに引き締め手綱を簡単に緩める気配はなく、緩和に転じても
そのテンポはゆっくりしたものにとどまる可能性がある。一方、日銀が春に
マイナス金利を解除するであろうことは、すでに市場に織り込まれている。
しかしその先に急ピッチな連続利上げがあるとみるのには無理がある。せい
ぜい1%成長の経済である。結局、日米金利差が大幅に縮まるシナリオは描
きにくい『24年こそ円高』という予想がまた外れても不思議はない」
・・・・・。
2022年、23年も同様な読みの中、想定外にドル高が大きく進行したこ
とを忘れてはならない、とのご託宣。「歴史は繰り返す」ということです。

本日のドル円は147円80銭~149円50銭程度を予想します。


米1月のNFPは35.3万人 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場
◆前日146円台を割り込んだドル円は大きく反発。
1月の雇用統計でNFPが市場予想のおよそ倍に
伸びていたことで148円58銭までドルが急騰。
◆ドルが大きく買われたことで、ユーロドルも1.0781まで
ユーロ安が進む。
◆株式市場は3指数が上昇。ダウとS&P500は
最高値を更新。
◆FRBによる3月利下げの可能性が一段と後退し、債券は
売られる。長期金利は4.02%台まで大幅に上昇。
◆金は5日ぶりに反落。原油は3日続落し72ドル台に。

◆1月失業率                   →  3.8%
◆1月非農業部門雇用者数            →  35.3万人
◆1月平均時給 (前月比)            →  0.6%
◆1月平均時給 (前年比)            →  4.5%
◆1月労働参加率                 →  62.5%
◆1月ミシガン大学消費者マインド(確定値)    →  79.0
◆12月製造業受注                →  0.2%
◆12月耐久財受注                →  0.0%

本日の注目イベント

◆豪   豪9月貿易収支
◆中   1月財新サービスPMI
◆中   1月財新コンポジットPMI
◆独   独1月サービス業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏12月卸売物価指数
◆欧   ユーロ圏1月総合PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏1月サービスPMI(改定値)
◆米   1月ISM非製造業景況指数
◆米   1月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)
◆米   1月S&Pグローバル総合PMI(改定値)
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演


1月の雇用統計は市場に大きなサプライズを与えました。
非農業部門雇用者数(NFP)は、市場予想の「18.5万人」を大きく
超える「35.3万人」と発表されました。考えて見れば、昨年1月の同
指数も「30.6万人」と、市場予想を大きく超える結果でした。そもそ
も1月の統計はぶれやすく、予想が難しいと言われています。「ホリデー
シーズン後の雇用が減る季節性があり、その補正がブレやすい。最新の人
口推計を反映して過去データを遡及改定する年次改定もあり、予測は難し
い」(日経新聞)といった側面もあります。

失業率は「3.7%」と、前月と変わらずでしたが、平均時給は前月比「0
.6%」伸び、前年同月比で「4.5%」の伸びと、いずれも市場予想を
超えています。
雇用も賃金も伸びが加速したことで、3月の会合での「利下げ開始」の可
能性はほぼなくなったと予想します。
ブルームバーグは「これで3月利下げとはっきりと別れを告げることが出
来るだろう。
利下げは高い確率で5月になりそうだ」といった調査機関のコメントを紹
介しています。
ボウマンFRB理事はハワイのイベントで講演を行い、「インフレ鈍化を
示す最近の指標には、勇気づけられる」と述べ、物価上昇率が持続的に目
標とする2%に向かった場合、「金融政策が過度に景気抑制的になるのを
防ぐため、いずれ政策金利を徐々に引き下げることが適切になるだろう」
と述べながらも、「経済はまだその状態には達しておらず、重要なインフ
レ上振れリスクが多く残っている」と指摘。「将来の政策スタンスの変更
を検討するに当たっては、引き続き慎重な姿勢で臨むつもりだ」と説明し
ています。
力強い雇用と賃金の伸びを受けて、債券が売られ金利上昇に伴いドルが買
われるのは理解できますが、同時に株式も買われたところに、やや違和感
を覚えます。米景気が底堅いという意味で、株価の上昇につながったとは
思われますが、本来、株と債券が同じ方向に長期間動くことは余り見られ
ないことであって、どちらかが間違っている可能性もあります。中東情勢
の緊張が一段と高まっていることを考えると、株式が連日で最高値を更新
している事態に違和感があるように思います。

米英軍は3日、イエメンにある親イラン武装組織フーシ派の拠点数十カ所
を攻撃しました。
米兵3人が死亡した攻撃への報復を狙ったものですが、バイデン政権はイ
ランとの直接的な軍事衝突は回避するとしながらも、追加の攻撃を行うこ
とも示唆しています。またこれに対してフーシ派も反撃を行うことを表明
しています。中東情勢が激化していることで、米国のウクライナに対する
支援も「中東で手一杯だ」といった観測もあり、ウクライナ情勢も楽観で
きません。今月24日で、ロシアが同国に侵攻してもう2年にもなります。

ドル円は先週、米金利が低下したことで上値を重くし一時は145円90
銭まで売られましたが、再び148円台まで反発して来ました。
「146円台半ばから148円台半ばのレンジ」は一旦抜けましたが、さ
らに重要である
「145-150円のレンジ」は依然としては維持されており、結局今回
の下落も「雲の上限」に下落を止められ、抜け切れなかった格好です。
引き続き日銀とFRBの政策転換のタイミングを模索する動きが続きそう
です。そのタイミングのずれが150円を抜けるのか、あるいは145円
を割り込んで下落するのかを決定することになります。

本日のドル円は147円80銭~149円50銭程度を予想します。


ドル円145円台後半まで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆ドル円は147円台前半から急落。米金利が低下したことを受け
146円を割り込み、2週間ぶりに145円90銭まで売られる。
◆ユーロドルはドルが売られたことで1.07台から値を戻し
1.0874まで上昇。
◆株式市場は大幅に反発。ハイテク株の一角が買われ、ダウは
369ドル高と、再び最高値を更新。
◆債券は続伸。長期金利は3.88%台まで低下。
◆金は4日続伸。原油は続落し73ドル台に。

◆1月ISM製造業景況指数             →  49.1
◆1月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)    →  50.7
◆新規失業保険申請件数               →  22.4万件

本日の注目イベント

◆豪   豪12月住宅建設許可件数
◆豪   豪第4四半期卸売物価指数
◆米   1月雇用統計
◆米   1月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
◆米   12月製造業受注
◆米   12月耐久財受注
◆米  企業決算 → エクソンモービル


前日の急落を受けても、ドル円は147円台に戻す場面もありましたが、
NYでは再びドルが売られ、前日の安値を下回る145円90銭前後まで
売られました。
ISM製造業景況指数は良好だったものの、雇用に関する指標である週間
失業保険申請件数が予想以上に増加していたことや、労働生産性統計の単
位労働コストといったデータに反応し、米金利が低下したことがドル売り
につながりました。
前日のFOMCの声明文やパウエル議長のタカ派姿勢にもかかわらずドル
円は下落していましたが、この日もドルの上値が重く、大手米銀などがF
RBによる利下げ開始時期を3月から5月に先送りするレポートを出しま
したが、影響はなかったようです。
「3月利下げの可能性はかなり低下したものの、いずれFRBが利下げに
転換することは動かない」といった見方もあります。
また、日銀のマイナス金利解除もいよいよ視野に入ってきており、「あと
はタイミングだけ」といった雰囲気になっていることも、円を買う動きに
つながっている可能性があります。
下値のメドはやはり、節目の「145円」ということになります。

イングランド銀行は1日、政策金利を「5.25%」で据え置きました。
「追加利上げが必要となる可能性がある」という一節をガイダンスから削
除し、「利下げに道を開いた」格好になりました。
ベイリー総裁は、「政策金利を現行水準に据え置けば、インフレ率は目標
の2%を顕著に下回ることになるだろう」と述べていました。
ただ、9人からなる金融政策委員会(MPC)では意見が分かれ、6人が
金利据え置きを支持し、2人が利上げを求め、1人の委員は利下げを主張
しています。(ブルームバーグ)

ドル円は昨日のNYで一旦「日足の雲の上限」を下回り、雲の中に入りま
したが、そのレベルは146円08銭であり、本稿執筆時のドル円は14
6円40銭前後で推移しているため、結局今のところ、雲に支えられてい
る格好となっており、サポートゾーンとして機能していることになります
。今夜の雇用統計が、ADP雇用者数のように軟調な結果を示すようだと
、再び145円台に突入する可能性もありそうです。
予想は、非農業部門雇用者数が「18.5万人」(前月は21.6万人)
で、失業率は「3.8%」(前月は3.7%)となっています。

本日のドル円は145円~147円50銭程度を予想します。


FOMC,タカ派寄りにシフト 

ひと目で分かる昨晩の動き  

NY市場

◆FOMCの結果とパウエル議長の会見を受け、ドル円は
147円台半ばから大きく下落。一時は146円近辺まで
ドル売りが進む。
◆ユーロドルも1.07台から1.08台後半まで反発。
◆株式市場では3指数が大幅に下落。S&P500は79ポイント売られ、
昨年9月以来の大幅な下げに。
◆債券は急騰。長期金利は4%を割り込み、3.91%台で
取り引きを終える。
◆金は続伸。原油は反落し75ドル台まで売られる。

◆1月ADP雇用者数       →  10.7万人
◆10-12月雇用コスト指数   →  0.9%
◆1月シカゴ購買部協会景気指数  →  46.0

本日の注目イベント

◆豪   豪10-12月四半期輸入物価指数
◆豪   豪12月住宅建設許可件数
◆中   1月財新製造業PMI
◆独   独1月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
◆欧   ユーロ圏1月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏12月失業率
◆英   BOE金融政策発表
◆英   英1月製造業PMI(速報値)
◆英   BOE金融政策委員会(MPC)議事録
◆米   1月ISM製造業景況指数
◆米   1月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)
◆米   新規失業保険申請件数
◆米  企業決算 → アマゾン、メルク


昨日のコメントで、「筆者自身は3月会合での利下げ開始はないと、もともと予想していま
したが、上記2つの良好な指標を受け、その可能性がさらに高まったと見ています」と書き
ました。予想通り、FOMC声明文もパウエル議長の会見も、「タカ派寄り」でした。

今朝方4時に発表された今年最初のFOMCでは、大方の予想通り政策金利の据え置き
が決定され、これで4会合連続の据え置きとなりました。
声明文では、「フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジに対するいかなる調整も、
委員会はそれを検討する上で、今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランス
を慎重に見極める。委員会はインフレ率が持続的に2%に向っているとの確信を
強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとみていない
」と記され
ています。
特に、この太文字の部分はかなりタカ派寄りの文言で、市場は「FRBは利下げを必ずし
も急がない姿勢だ」と受け止めたようです。
会合後の会見でパウエル議長は、「政策金利は今回の引き締めサイクルにおけるピー
クにある可能性が高く、経済が概ね予想通りに展開した場合は景気抑制的な政策を元に
戻すことが適切になるとわれわれは考えている」と述べ、「適切だと判断すれば、われわ
れは現在のFF金利誘導目標レンジをり長期にわたって維
持する用意がある」とし、その上で、「3月を利下げ開始時期と特定する確信のレベルに委
員会が同月までに達しそうだとは、私は考えていないことを言っておきたいが、まだそれは
わからない
」と語っています。パウエル議長としては、「これまでにないほどはっ
きりした物言い」だと、個人的には感じています。議長はさらに、「3月利下げは
、最も可能性の高いケース、ないし基本シナリオと呼ばれるものでは、恐らくないだろう

とも述べています。

これを受け、株式市場では3指数とも大きく売られ、S&P500は昨年9月以来となる大
幅な下げに見舞われています。一方債券価格は急騰し、長期金利は4%を大きく割り込み、
ドル円の売りを誘発しました。
ドル円は147円台半ばから一時は146円前後まで売られました。チャートではちょうど
「日足の雲の上限」で下落が止められた格好になっています。これで146円台半ばから1
48円台半ばの目先のレンジを下抜けしましたが、まだ、「ドル下落トレンドへ転換した」
とは言えません。もうしばらく動きを見極める必要があります。
昨日発表された1月のADP雇用者数は、市場予想を下回る軟調な結果でした。さらに12
月分も下方修正され、好調だった労働市場にもやや変化が見られます。
明日の雇用統計で予想外の悪い結果が示されるようだと、市場の見方は再び大きく揺れるこ
とになります。

ブルームバーグが行った世論調査では、今年の米大統領選に向け共和党の候補指名獲得
を目指しているトランプ氏ですが、有罪となった場合には、激戦州の過半数の有権者は支持
しない考えであることが示されました。
この調査によると、注目される激戦州7州の有権者の53%が、トランプ氏が有罪となるな
ら同氏に票を投じないだろうと答えており、実刑判決が下された場合、この数字は55%に
上昇すると報じています。
こうなると、トランプ政権が再び誕生するのかどうかは選挙結果というよりも、連邦裁判所
がカギを握っていそうです。

本日のドル円は146円~147円80銭程度を予想します。


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