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ドル円79円割れ目前に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米株式市場の下落が続き、依然リスク回避の流れが継続され

    ドル円では円買いが優勢に。円は79円01銭まで買われ、79円割れ

    目前までドル安が進む。

  • ユーロドルはこのところ急激な下落と、週末の「G8」が意識され

    買い戻しが優勢となり、1.27台前半から1.27台後半まで値を戻す。

  • 米キャンプ・デービッドでおこなわれた「G8」では、ギリシャの

    ユーロ圏への残留を求めるとともに、各国の成長押し上げを支持。

  • 株式市場は6日続落。欧州危機への懸念が払拭されず下落圧力の強い中、

    この日上場されたフェイスブックも寄りつき後上昇する場面もあったが、

    結局下落。ダウは73ドル安の1万2300ドル台に。

  • 債権相場は反落。高値警戒感と今週の入札を控え「利益確定」の売り

    が優勢に。10年債利回りは1.7%台に上昇。

  • 金価格は続伸。原油は景気懸念から続落し、約半年ぶりとなる91ドル台

    まで売られる。




本日の注目イベント


  • 日   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(東京)

  • 日   3月傾向動向指数(改定値)

  • 英   ロンドン市場休場(ビクトリアデー)




ギリシャの政局不安を中心とする欧州危機への懸念から「リスク回避」の

流れが続き、ドル円はさらに円高が進み、NY市場では79円01銭まで

円買いが進みました。

スピードは遅いものの、じりじりと円が買われ、重要なレベルである78円

台が手の届くところまでドル売り円買いが進行しています。

NY株式市場では株価の下落が止まらず、先週1週間だけで451ドルの

下落幅を記録しています。連続下落日も6日となり、5月に入っての上昇

は今のとことわずか「1日間」だけです。これは1974年以来、約38年ぶ

りの現象だそうです。米株式市場には有名な格言として「sell in  may」

という言葉がありますが、正に今月はこの言葉通りの展開になっています。

株価の下落は「投資家のリスク許容度の低下」に繋がり、為替市場では

ユーロや豪ドルなどの通貨が売られ、円やドルなど安全通貨が買われる展

開です。さすがに先週末は、このところのユーロ下落のスピードが速かった

ことから「ポジション調整」と観られる、買い戻しが入りユーロは若干反発し

ていますが、それでも戻りは限定的と観られます。

先週末には「G8」が開催されましたが、結局欧州危機への具体的な対策

などは打ち出されず、事前予想尾通りの結果でした。象徴的だったのは、

ロシアのプーチン大統領は欠席し、メドベージェフ首相が参加していたこ

とです。議長国であるオバマ大統領も「リーマンショック後米国は素早く動

いたことで危機の拡大を防ぐことができた」ことを強調し、欧州にも早期の

対応を迫る場面もあったようですが、「G20」に比べ存在感を失い「社交の

場」と言われているように足元の欧州危機に対するが対策はありませんでし

た。

ギリシャの再選挙が最大の焦点ですが、今のところ緊縮財政反対派の勢

いが勝っている様です。緊縮財政反対の急進左派連合がどの程度支持を

集めるのかがポイントですが、同時に緊縮財政を推し進めている独メルケ

ル首相の言動もポイントになろうかと思います。

先週のオランド仏新大統領との会談では、これまでの態度をやや軟化さ

せていたようにも見受けられました。

今週23日にベルギーのブリュッセルで行われる「EU首脳会議」では、

メルケル首相の対応も確認できると思われます。

独仏としても「甘い顔」をすれば、財政規律が反故(ほご)にされ、ギリシ

ャの財政再建が遅れることになる一方、「強い態度」にでれば、デフォル

トの可能性も高まり、ギリシャのユーロ圏からの離脱にも繋がり、結局ユー

ロ圏諸国にもその影響が及び、それは決して小さいものではありません。

ギリシャに対する「資金支援条件の緩和」など、ある程度の妥協案が話

し合われるのではないかと予想しています。

EUとすれば、こちらも譲歩するから新政権にも「緊縮財政反対」を叫ぶ

だけではなく歩み寄りを求めてくるのでないでしょうか。

多くのギリシャ国民がユーロ圏からの離脱を望まないという調査結果が

出ている以上、EU首脳も冷酷に追い払うわけにはいきません。

何らかの妥協案が議論されるものと観られます。

懸念されるのは「ドイツの孤立」です。

メルケル首相がこれまでの持論を押し通すと、フランスとの協調も乱れ

孤立感が強まります。

先週末の「G8」でも、オバマ大統領を囲んだ円卓会議では、大統領の

右側にはオランド仏大統領が座り、記念写真の際にも右側に立ち、オ

バマ氏と冗談を言い合っている映像が流されていました。

「財政規律と成長」をどのようにバランスを取っていくのかが問われてい

るようです。

ドル円は79円台前半で推移していますが、これまで述べてきたように

「52週移動平均線」のある78円68銭(円高に推移しているため、先週

より9銭下方へ移動しています)と、「200日移動平均線」がある78円

51銭が重要なサポートポイントです。

引き続き欧州情勢と株式市場の行方に注目したいと思います。

レンジは78円90銭~79円40銭と予想します。
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