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欧州危機収まらずユーロ下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャのユーロ圏からの離脱は回避できたものの、欧州危機への不安は

    払拭できず、安全資産の円への買い意欲は依然根強い。ドル円は79円台を

    割り込み78円86銭まで下落。その後株価がやや反発したことで79台に

    乗せて引ける。

  • ユーロは大きく値を下げる。ギリシャ選挙の報道に朝方は1.27台半ば

    まで急進して始まったユーロドルはじりじりと値を下げ、欧州市場では

    スペイン国債の利回り急騰(価格は下落)を材料に、1.26台半ばまで売られ、

    さらにNY市場では1.25台半ばまで下げる。

  • 株式市場はまちまち。スペイン国債の利回り上昇から株価は軟調に始まり、

    ダウは70ドル程下げたものの、住宅関連指標の改善からやや値を戻して引ける。

    ダウは25ドル安の一方、ナスダックは22ドル高。

  • 債券相場は続伸。10年債利回りは先週末から小幅に低下し1.57%に。

  • 金は7日ぶりに下落。原油価格も小幅に下落。


    本日の注目イベント




    • 日   景気動向指数(改定値)

    • 豪   RBA議事録

    • 独   独6月ZEW景況指数

    • 欧   ユーロ圏6月ZEW景況指数

    • 欧   スペイン国債入札

    • 欧   ギリシャ短期債入札

    • 英   英5月消費者物価指数

    • 米   5月住宅着工件数

    • 米   5月建設許可件数






      「一難去って、また一難。」、そんな気持ちにさせられる欧州情勢です。

      昨日、ギリシャの選挙結果を受け「最悪のシナリオ」は回避できたと思い

      きや、今度は火種がギリシャからスペインに飛び火してしまいました。

      スペインの銀行の不良債権比率が悪化したとの報道で、さらに資本不

      足に陥る可能性が出てきたことから同国の国債が大きく売られ、10年

      債利回りは「危険水域」を超え、7.3%台まで上昇(価格は下落)しまし

      た。

      この水準はスペインにとってユーロ導入以来最も高い水準で、今後の

      資金調達に困難をきたすことからユーロが急落しています。

      昨日は正に「ユーロデー」でした。

      1.27台半ばまで買い戻しが進んだユーロドルは、NYでは1.25台

      半ばまで売られ、高値から約200ポイント下落したことになります。

      先週末に発表されたシカゴ先物市場のユーロ売り持ち枚数は、その

      前の週に比べ約2万枚減少していましたが、それでも

      19万枚を超えるショートが維持され、「記録的な売り枚数」であること

      には変わりはありませんでした。

      投機筋がユーロの買い戻しを急がない理由も昨日の一連の流れを

      見ると理解できそうな気がします。

      ユーロファミリー(ユーロ圏)では、仕事もせず家出をすると言ってゴ

      ネタ三男(ギリシャ)がようやく、思い留まり家の中が落ち着きを取り戻

      したと思ったら、今度は二男(スペイン)が事故を起こし緊急入院して

      しまいました。

      お金のかかる子供たちを持った家長(ドイツ)も「いいかげんにしなさい」

      と切れそうになるのをこらえています。

      その上「もしかしたら長男(イタリア)にも・・・・」という不安も芽生えてきました。

      ユーロ家が、破滅に向かうのかどうか、ここは母親(フランス)の出番です。

      ダメな息子を叱るだけではなく、ある程度の援助もしながら道筋を示して

      やる「冷静な母親」の存在が必要です。

      ギリシャは早急に連立政権を樹立することが急務で、スペインには再度

      財政支援も含めた支援策が必要な状況です。

      メキシコではG20が開催されましたが、オバマ大統領はメルケル独首相

      と日本時間19日午前4時に会談し、欧州危機の拡大を防ぐために、方針

      転換を迫るとの報道もあります。また、その後もユーロ圏首脳も含めて会

      談が予定されているとも伝えられています。

      スペインには既に1000億ユーロ(約10兆円)の資金支援を行うことが決

      まっていますが、その拠出を巡ってもめています。

      さらなる積み増しと、ECBによるスペイン国債の無制限の購入など、市

      場に分かりやすい対策を出さないと、危機が拡大した

      場合の経済的損出はギリシャの比ではありません。

      その意味で、G20と今後行われるEU財務相会合、あるいは今週末の

      独仏伊にスペインを含む4ヵ国の首脳会合では「待ったなし」の対応が

      要求されます。もう時間稼ぎはできないはずです。

      市場が納得する対策を早急に出さないとなりません。

      上値の重さを確認した格好のユーロドルは再び下値を試す展開にな

      りそうです。

      1.2520-30を割り込むと、4時間足の雲の下限の1.2475-80が

      重要なサポートとなり、この水準を抜けると1.23台が視野に入ってき

      そうです。

      一方ドル円は、79円20-30銭に「1時間足」の重要な移動平均線が

      集中しています。

      そしてその上には「日足」の120日移動平均線が79円75銭にあります。

      80円台に乗せればドル下落も一服と

      見られますが、そこまでには越えなければならないハードルがいくつも

      あります。

      サポートは78円74銭に「日足」の200日移動平均銭があることから、こ

      こが重要だと思われます。

      ドル円は引き続き動きにくい展開かと思われますが、レンジは78円70銭

      ~79円30銭と予想します。
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