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スペイン国債入札好調でユーロ反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は79円を挟みもみ合いが続く。米住宅関連指標の

    悪化を受け、FOMCでの追加緩和期待が広がりドル売りが

    やや優勢な展開の中、79円手前で引ける。

  • ユーロは急反発。スペイン国債の入札では利回りは上昇したものの

    発行目標上限額を達成したことで安心感が広がりユーロ買いに繋がる。

    ユーロドルはアジア市場の1.25台後半から1.27台まで買われ、

    前日の下げ幅を埋めた。

  • 株式市場は反発。追加緩和期待が優勢となりダウは100ドル高。

    S&P500は約1ヵ月ぶりの高値となる1357まで上昇。

  • 債券相場は反落。FOMCの結果を見極めたいとする雰囲気が強い中

    価格は下落し、利回りは小幅に上昇。

  • 金は続落。原油は反発し84ドル台に乗せるも上げ幅は伸びず。

  • 5月住宅着工件数 → 70.8万件

  • 5月建設許可件数 → 78.0万件


    本日の注目イベント




    • 日   5月貿易統計

    • 日   日銀金融決定会合議事録要旨(5/22.23日分)

    • 独   独5月生産者物価指数

    • 欧   6月ユーロ圏景気総合指数(速報)

    • 英   英5月失業率

    • 英   BOE議事録

    • 米   FOMC

    • 米   バーナンキ議長記者会見




      前日大きく売り込まれたユーロドルが、一転して下げ幅を埋める上昇

      を見せました。この日行われたスペイン国債の入札が好調だったこと

      や、ギリシャに対する財政規律の緩和の動きなどが安心感を呼び、

      ユーロ買い戻しに繋がったものと思われます。

      スペインでは12ヵ月と18ヵ月物の入札が実施され、利回りは上昇し

      たものの、発行目標上限を達成したことで10年債利回りも低下(価格

      は上昇)し、スペインの資金調達に対する懸念がやや後退しました。

      また、EUの欧州委員会とECB、IMFのトロイカはギリシャの新政府

      が誕生し次第アテネを訪れ、資金支援を行った際の「合意内容」の

      修正についてギリシャの要望を聴取するとの報道もあり、これもユーロ

      買い戻しを誘因させました。

      前日までは「とにかくユーロが反発したところを売っておけば安心」と

      いった雰囲気でしたが、昨日の動きはこれまでとはやや異なってきた

      ようにも見えます。

      ユーロドルはアジア時間から欧州にかけては1.26台を割り込み1.2

      5台半ばまで下落しましたが、そこから急反発し1.2730まで上昇して

      います。

      ギリシャの選挙結果が知らされた直後の高値である、1.2748を超え

      ることはありませんでしたが、買い戻しの勢いとしては目を見張るものが

      ありました。

      この水準は「8時間足」の120日移動平均線でちょうど頭を押さえられ

      た格好になっています。

      メキシコでのG20が閉幕し、「ユーロ圏は安定維持のために全ての必

      要な措置を取ることを公約した」との首脳宣言を採択しました。

      会議では、日米などが欧州首脳に危機が拡大しないよう、早急に対策

      を打つよう要請したとも伝えられていますが、ドイツのメルケル首相はス

      ペインに同国の経営難の銀行向け支援要請を明確にするよう求めてい

      ます。

      首相は「スペインは近く支援要請するだろう」と語り、スペインの支援要

      請がユーロ危機の解決にプラスだという見方を示しています。

      現段階ではスペインの資金要請はあくまでも「銀行救済」のための支

      援を要請するもので、ギリシャのように国の財政難を乗り切るための要請

      ではないと理解していますが、景気悪化を受け今後国が財政難に陥る

      可能性もないとは言えません。

      そうなった場合、現在のESFSやESMなどの安全網ではカバーしきれ

      ないと見られ、IMFのさらなる資金増強が必要になります。

      本日は米FOMCの結果を待つ展開が予想されます。

      「QE3」は見送られる、との観測が優勢ですが、今月末で期限が切れる

      「ツイストオペ」の延長など、何らかの対策が出されるとの期待感も強いよ

      うです。

      政策会合終了後バーナンキ議長の記者会見が予定されていますが、

      日本時間の朝方の3時15分です。直接会見を聞くわけにはいきません。

      米株価の動きを参考にするのであれば「追加緩和」があるという見方もで

      きなくはありませんが、欧州危機が払拭できない現在の状況では「温存」

      されると予想しています。

      記者会見では「必要ならいつでも行動を起こす用意がある」といったコメ

      ントを残しつつ、市場をけん制することを忘れない手法が取られると思わ

      れます。
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