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FOMC 追加緩和を見送る 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 注目のFOMCで追加緩和が見送られたことからドル円は

    78円50銭まで買われる。アジア市場では78円を割り込み、

    77円91銭まで円が買われたものの、失望感からドル買い円売りが進んだ。

  • ユーロドルは今晩の理事会でユーロ防衛策を打ち出すとの観測が強く、

    欧州時間では1.23台前半まで買われたものの、追加緩和見送りで

    ドルが買われたことで1.22台前半までユーロが下落。

  • 株式市場は3日続落。追加緩和見送りへの失望感から売りが優勢となり

    ダウは32ドル安で、1万3000ドルの大台を割り込む。

  • 債券相場は反落し利回りは上昇し、長期金利は再び上昇し1.5%台に

    乗せる。

  • 金は続落し、原油価格は反発。

  • 7月ADP雇用者数 → 16.3万人

  • 7月ISM製造業景況指数 → 49.8


    本日の注目イベント




    • 豪   豪6月貿易収支

    • 豪   豪6月小売売上高

    • 日   マネタリーベース

    • 欧   ユーロ圏6月生産者物価指数

    • 欧   スペイン長期国債入札

    • 英   BOE政策金利発表

    • 欧   ECB政策金利

    • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

    • 欧   ラホイ・スペイン首相、モンティ・イタリア首相と会談

    • 米   新規失業保険申請件数


      注目のFOMCでは予想通り「追加緩和」は見送られたが、ゼロ

      金利政策の延長など「何らかの対策を取る」とみられていた一部

      の期待感も失望に変わってしまいました。

      声明文では「必要なら追加緩和策を講じる」とし、「経済活動は

      今年上半期にやや減速した」と、景気見通し判断を下方修正し

      ています。

      また、ツイストオペについては、改めて今年末まで行うことを確認

      しました。

      結局内容的には前回の声明文と大差なく、市場は「失望感」が

      先行する形で、株価が下落、債券も売られ、主要通貨に対して

      ドルが買い戻されました。

      FRBも本音とすれば、明日発表の7月雇用統計と8月の雇用統

      計を確認したかったということで、タイミング的にも次回9月12日~

      13日の会合で判断を下す方が好都合、と考えているとも言えます。

      だからこそ、今回の議長の記者会見でも「必要なら行動を起こす」

      という言葉を付け加え、依然追加緩和を行う可能性は高いことを強

      調しています。

      次回FOMCは9月ですが、その前に恒例のジャクソンホールで

      のシンポジュームがあります。

      バーナンキ議長は昨年ここで追加緩和に対する前向きの発言

      をし、その後実際に行った経緯があることから8月31日の議長の

      講演は非常に注目されます。

      恐らく9月のFOMCで行動を起こす可能性が高いことを示唆す

      る発言になろうかと思います。

      10月にもFOMCは開催されますが、11月に大統領選が控え

      ていることから、さすがに10月には政策変更は行いにくいとの

      見方もあり、「9月に追加緩和に踏み切る」可能性は相当高いと

      考えられます。

      FOMCが終わり、次は今夜のECB理事会です。

      「ユーロを守るためあらゆる措置を取る用意がある」と言いきった

      ドラギ総裁が、何をやるのかが焦点です。

      「私を信じてほしい」と、中央銀行総裁としては異例の言葉を

      使ったドラギ総裁です。

      「やるかやらないか」の選択肢は無く、「何をやるか」が市場の

      関心を集めています。

      ユーロドルは買い戻しがゆっくりと進んではいるものの、依然

      として上値が重い展開が続いています。

      「ユーロ防衛策」が打ち出されるとの観測からユーロは「小康

      状態」を保っていますが、打ち出された内容が市場の失望を

      買うようだと、ユーロの急落に繋がる恐れがあります。

      逆に、効果的な内容が発表されれば、先週末試した1.23

      90水準を再度試しに行く可能性もありますが、それでも1.25

      の大台突破は至難の業です。

      ギリシャの財政再建見通しに不安が残り、今後も金融支援が

      継続されるのかどうか懸念されますが、欧州危機の

      主戦場は既にスペインに移っています。

      スペインの財政懸念が払拭され、国債の利回りが安定してくれ

      ば、ユーロが時間をかけて緩やかに回復する見込みもあります

      が、現時点ではドイツが立場を変えていないことからそう簡単

      ではありません。

      今朝の経済紙で、コロンビア大学のスティグリッツ教授は欧州

      危機いついて「統合を進めるか分裂か、道は2つしかない。」

      との見解を示したことを紹介しています。

      今夜のドラギ総裁の会見は今後の欧州を占う上でも極めて重

      要なイベントになりそうです。
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