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米雇用統計改善でユーロ反発 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米雇用統計が改善していたことを受け、ドル円は上昇。

    一時78円77銭までドルが反発し、高値圏で引ける。

  • 「リスク回避」の流れが後退し、ユーロでは買い戻しが急速に進み

    ユーロドルは1.24台目前の水準まで反発。ユーロ円も97円台

    前半まで回復する。

  • 米景気に対する悲観論が後退し株価は急反発。ダウは前日比

    217ドル上昇しほぼ全面高。

  • リスク回避の流れが後退したことで債券価格は下落。10年債利回りは

    大幅に上昇し1.56%台に。

  • 米景気への見方がやや好転し、原油、金はともに大幅高。原油価格は

    約1ヵ月半ぶりに91ドル台に。

  • 7月非農業部門雇用者数 → 16.3万人

  • 7月失業率 → 8.3%

  • 7月ISM非製造業景況指数 → 52.6

    本日の注目イベント



    • 豪   シドニー市場休場(バンクホリデー)

    • 日   6月景気動向指数

    • 米   バーナンキ議長講演


      米7月雇用統計で、非農業部門雇用者数が大幅に改善したことを受け、

      「リスク回避」の流れが後退、ユーロや豪ドルが対ドルで大幅に上昇し、

      ドル円は78円台後半まで買われたものの、上昇幅は限定的でした。

      非農業部門雇用者数は16万3千人増加と、ここ3ヵ月の8万人以下の

      増加に比べ「ほぼ倍増」でした。

      市場予想の10万人に比べても大幅な増加だったことから、株価は急

      伸し、安全資産の債券が売られ、長期金利が上昇しました。

      こうなるとドル円ではドル買い円売りが進みドルが上昇しますが、先週

      末のNY市場では上昇幅は限られています。

      雇用が一時的に改善したとしても、米追加緩和観測が依然払拭でき

      ないことがその背景かと思われます。

      非農業部門雇用者は大幅な改善でしたが、失業率は0.1ポント悪

      化して8.3%でした。

      これは1月、2月と並んで今年最も高い失業率となっています。

      先週の米FOMCでは追加緩和が見送られ、9月の会合で実施される

      可能性が高まっていました。

      金融政策に最も影響を与える雇用の状況を、7月と8月の2ヵ月を確認

      してから判断されると見られるからです。

      今回の7月の雇用者増は、その意味で次回9月の決定会合に影響を

      与えることになりそうです。

      FRBとしても、できれば「追加緩和」のカードは温存しておきたいと考

      えているはずで、欧州危機が依然として不透明な状況下では「万が一

      」の場合に備えておきたいと考えることは順当なことと言えます。

      これで8月の雇用統計でも10万人を大幅に上回る増加が示されると、

      「追加緩和」のカードは来年以降に

      持ちこされる可能性もでてきますが、7月の大場改善を受けた後の見

      方は概ね追加緩和は必要だとの意見です。

      今から8月の雇用統計が注目されそうです。

      ドル円の反発力の弱さが気にかかります。

      米金利とドル円の相関関係は良く言われていることですが、先週末の

      米10年債利回りは1.56%台まで上昇し、約1ヵ月ぶりの水準まで債

      券売りが加速しました。

      ドル円も79円台に乗せてもおかしくない水準かと思われますが、追加

      緩和観測がドル円の上値を抑えている

      ものと考えられます。

      ここ1ヵ月間はほぼ78円-78円50銭前後のレンジが続き、ようやく上

      抜けが完成したように思えますが、

      市場参加者の「相場観」は依然としてドルの戻りは限定的と見ているよ

      うです。

      ドル円の77円台突入はまだ回避されたとは思えません。

      ユーロ円が97円に入り、ややユーロドルの買い戻しが優勢な状況です

      が、ドイツの反対を考えるとECBがどの程度「通貨ユーロ」を守ることが

      できるのか不透明です。

      ドルが78円台を底固めし、上昇に向かうのか、あるいは再び78円割れ

      を目座すのか、米金利の行方と同時に

      ユーロドルが1.25台を超えて行くのかどう重要です。

      つまりドラギ総裁が言い放ったように「ユーロを守るためあらゆる措置」

      が取られるのかどうかにもかかってきそうです。

      FRBとECBの政策会議ではともに追加緩和は見送られました。

      今週は日銀の政策決定会合が開催されます。

      欧米が動かなかったことから、日銀が先手を売って動き出すことは考え

      にくいを思われますが、先週、森本審議委員は講演で「大胆な追加

      緩和」を実施することはあり得るとの発言をしています。

      2月の「追加緩和実施」時の様に「サプライズ」があれば、ドル円は79

      円どころか80円台にも軽々乗せる可能性はあると思います。

      9日(木)の政策発表には注意が必要です。
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