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米金利上昇でドル円一時79円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はNY連銀製造業景気指数がマイナスになったことで

    下落する場面があったものの、その後の経済指標の好転や、米長期

    金利の上昇に反発。約1ヵ月振りに79円台に乗せ、ほぼ高値圏で

    引ける。

  • ユーロドルは1.23台から再び1.22台に下落。

    米鉱工業生産や、住宅市場の改善を示す指標にドル買いが優勢となり

    ユーロドルは1.22台半ばまで下落。

  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅な下落を見せたものの、ナスダックは

    小幅に上昇。

  • 債券相場は続落。10年債利回りは約3ヵ月振りに1.8%台まで上昇。

    9月に行われるFOMCでの追加緩和観測が後退。

  • 金、原油はともに小幅に上昇。

  • 7月消費者物価指数 → 0.0%

  • 8月NY連銀製造業景気指数 → -5.85

  • 7月鉱工業生産 → +0.6%

  • 7月設備稼働率 → 79.3

  • 8月NAHB住宅市場指数 → 37


    本日の注目イベント




    • 欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改訂値)

    • 英   英7月小売売上高

    • 米   7月住宅着工件数

    • 米   7月建設許可件数

    • 米   8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演


      米長期金利は約3ヵ月振りに1.8%台まで上昇(価格は下落)

      しました。この影響でドル円は一時79円台までドル高円安が進

      みましたが、金利の上昇度合いに比べドルの反発力は弱かった

      ようです。

      3ヵ月前の5月に、米長期金利が1.8%で推移していたころ、ド

      ル円は79円台半ばから後半で取引されており、足元では金利

      とドル円の動きに相関関係がやや崩れてきているように見受けら

      れます。しかし、長期的にみれば両者の相関度は強く、今後は

      出遅れているドル円が上昇に向かうのか、あるいは、米債券が

      売られ過ぎていることから買い戻され金利が徐々に低下してい

      くのかを見極める必要がありそうです。

      ドル円は今週前半には78円台前半で推移してましたが、米金

      利上昇を手掛かりにややドル買いが優勢となり79円台に乗せ

      ました。

      米長期金利の上昇傾向は、言うまでもなくユーロが小康状態

      を保っていることで、安全資産の米国債が売り圧力を受けてい

      ることが背景です。

      また、株式市場も堅調に推移しており、ダウは7月末に1万30

      00ドルを回復してからその水準を保っている状況で、一部の

      資金は債券から株式市場に流れ込んでいるものと思われます。

      今後のポイントとしては、今月初めの7月雇用統計以来順調

      な、米経済指標の改善傾向がさらに続くのかどうかです。

      今週の小売売上高や昨日の鉱工業生産などは思ったほどの

      落ち込みを見せていません。

      「夏は円高」だと一部で予想されていましたが、8月も前半が

      終わり今のところ杞憂に終わっています。

      もしこのまま経済指標の改善傾向が続けば、9月のFOMCで

      「追加緩和」は見送られるという意見がメジャーになりそうです

      が、専門家の間でも見方は分かれています。

      米ゴールドマン・サックスは、米景気は緩慢だが今後数カ月で

      持ち直すことから、9月のFOMCでは「追加緩和」は実施しな

      いと予想しています。

      一方、仏BNPパリバは依然「追加緩和」は実施される可能性

      が高いと予想しています。

      「追加緩和」が実施されるのか、見送られるのかそれによって

      為替相場が大きく動きそうですが、9月12~13日のFOMCま

      で、約1ヵ月残されています。この間の経済指標が非常に注目

      されますが、今月末のジャクソンホールでのバーナンキ議長の

      講演も多いに注目されます。

      ここで「追加緩和」に関する「ヒント」でもあれば、と世界中が注

      目するため、8月後半最大のイベントとも

      言えそうです。

      大きな値動きを見せてきたユーロドルもやや膠着感が強まって

      きました。

      休暇明けの独メルケル首相からは特に欧州危機に関するコメ

      ントも出てきません。

      相場全体が夏休みモードであるため止むを得ませんが、来週

      あたりからはそろそろ動きだすのではないかと見ております。

      欧州危機の行方と、米経済指標の結果に注目する姿勢は変

      わりません。
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