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ユーロ円1カ月ぶりに98円台に 


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 株高・債券安がさらに進み、米長期金利が上昇したことでドル円は

    終始79円台で推移。一時79円40銭までドル高が進み、高値圏で引ける。

  • ユーロドルは反発し1.23台後半までユーロ高が進む。欧米の株式市場

    で株価が堅調に推移したことで「リスクオン」の流れが優勢となりユーロは

    対ドルで1.22台後半から1.23台後半まで買われる。ユーロは

    対円でも7月10日以来となる98円台までユ-ロ高が進む。

    メルケル独首相が欧州債務危機解決に向けECBと協調する姿勢を見せたこと

    もユーロ買い戻しに繋がった。

  • 株式市場は反発しダウは85ドル高と、3ヵ月半ぶりに1万3200ドル台を

    回復。シスコシステムズなどの好決算が株価をけん引。

  • 債券相場は続落。10年債利回りは一時1.86%台まで上昇し、日米金利差は

    100bp(1.0%)まで拡大する場面も。

  • 金、原油はともに続伸。原油価格は5月中旬以来の95ドル台に。

  • 7月住宅着工件数 → 74.76万件

  • 7月建設許可件数 → 81.2万件

  • 8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → -7.1

  • 米新規失業保険申請件数 → 36.6万件

    本日の注目イベント




    • 独   独7月生産者物価指数

    • 欧   ユーロ圏6月貿易収支

    • 米   8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    • 米   7月景気先行総合指数

    • 加   カナダ7月消費者物価指数


      堅調な株価を背景に米長期金利が上昇し、日米金利差拡大を

      材料にドル円が79円台で推移しています。

      昨日の朝方、東京時間で79円台に乗せたドル円はNY市場で

      も終始79円台を維持し、一時は79円40銭までドル高が進む場

      面がありました。

      さすがに79円半ばからはドル売り注文も控えており上値は重そ

      うですが、徐々にレンジの上値である80円を目指す流れになっ

      てきました。

      市場は夏休みモードで参加者は少ないものの「79円台」を維持

      できれば、時間をかけながら上値の重さもほぐれてきそうな状況

      です。

      NYダウが約3ヵ月半ぶりの高値を記録し、先月までの「追加緩

      和観測」が後退していることがドル高を演出していますが、まだ

      手放しでドル高に転換したと見るわけにはいきません。

      テクニカルを見ても、200日移動平均線(日足)は昨日上抜け

      しましたが、現在は一目均衡表の「雲」の中を上昇している状

      況です。

      ただこの「雲」は比較的薄いことから抜ける可能性は十分あり

      ます。

      79円60銭を明確に上回れば「雲」を上抜けしたことになります

      が、79円半ばから80円にかけてはドル売りも控えていることが

      予想され、さらなる米景気の改善を示す経済指標が必要です。

      また、日足チャートを見ると約1ヵ月間78円前後でもみ合い、

      「底値固め」を形成し終え、ようやく動意を見せ始めた様にも見

      られます。

      特に80円台は意識され易い水準で、この水準を回復できるか

      どうかが市場参加者の相場観を左右することにも

      なります。

      80円台維持に失敗すれば再び「80円台はやはり売り場」との

      印象が残り、ドル売り注文を集めることになるからです。

      ユーロドルもやや方向感を失いつつあります。

      基本的には「戻り売り」のスタンスでいいと思いますが、昨日の

      メルケル独首相の発言をきっかけに1.22台から100ポイントほ

      ど上昇し1.23台後半までユーロ高に振れていますが、1.22

      -1.24のレンジ内での動きが続きそうです。

      休暇明けのメルケル首相の発言が徐々に伝えられるようになっ

      てきましたが、ECBによる南欧諸国のソブリン債購入には賛成

      の立場を崩してはいません。

      ECBが実際に市場でスペイン国債などを購入すれば、スペイン

      国債の利回りが低下しユーロ買い戻しに弾みがつき1.24台を

      上抜けする可能性がある一方、スペインがEUに支援要請を行う

      可能性もあり、そうなるとユーロが再び下落するリスクもあります。

      メルケル首相は来週23日にオランド仏大統領とユーロ債務危機

      とシリア問題で会談する予定で、さらに24日にはギリシャのサマ

      ラス首相との会談も予定されています。

      9月にはドイツの裁判所が欧州安定メカニズムの創設について合

      憲かどうかの判断を下すことや、スペインでは国債の大量償還が

      控えているなど、いよいよ「9月決戦」に向けて欧州首脳が動き始

      めたように思います。

      本日も株価の推移と、ドル円が昨日のNYの高値である79円40

      銭を抜け、79円台半ばをテストできるかどうかが注目されます。

      東京時間ではドル売りも強いと思われますが、海外市場でテクニ

      カルを主体としたドル買いが出るかどうか。

      さらに、米長期債利回りがもう一段上昇するかどうかもポイントにな

      ります。
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