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米通信社の報道にユーロ急騰 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はやや底堅い動きだったものの、依然として78円台半ばが

    抜けずに緩慢な動きに終始。

  • ユーロドルはアジアから欧州の朝方にかけて下落し、1.25台割れ

    目前まで下落したが、米ブルームバーグが、ECBが無制限の国債購入を

    発表すると、伝えたことで急騰。NYでは1.2625まで買い戻され

    1.26前後で引ける。

  • 株式市場はまちまち。フェデックスの業績予想が嫌気されナスダックは

    下落したものの、ダウは11ドル高。

  • 債券相場は小幅に続落。ECBが無制限に国債を買い入れるとの観測で

    ややリスクオフの流れとなり価格は下落。

  • 金は小幅に続落し、原油は反発。

    本日の注目イベント




    • 豪   豪8月雇用統計

    • 欧   ECB理事会

    • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

    • 欧   ユーロ圏4-6月期GDP(改定値)

    • 欧   メルケル・独首相、ラホイ・スペイン首相と会談

    • 欧   ドラギ・ECB総裁、ショイブレ・独財務相講演

    • 英   BOE政策金利発表

    • 米   8月ADP雇用者数

    • 米   8月ISM非製造業景況指数

    • 米   新規失業保険申請件数


      昨日の夕方、ブルームバーグの報道にユーロが急騰しました。

      市場は本日のECB理事会を経てドラギ総裁がどのような対策を

      打ち出してくるのかという一点に注目していますが、そんな中「E

      CBのドラギ総裁が計画している債券購入案は、無制限に買い

      入れる一方で不胎化措置によって通貨供給量増加に対する市

      場の懸念を抑える内容だと、中銀関係者2人が明らかにした」

      と伝えられました。

      この案は「マネタリー・アウトライト・トランザクション」と名付けられ、

      ECBは利回りに表立った上限を設定することなく、購入対象は国

      債のみで、年限が3年程度までのものになると述べているようです。

      この報道にユーロドルは1.25台前半から約100ポイント上昇し、

      前日の1,26台からの下落で、ユーロドルに対する市場のセンチ

      メントが「ベア」に変わろうとしていた雰囲気を一変させています。

      ECBの報道官はこの内容に対するコメントを控えているようですが、

      「無制限」に国債を購入するということになれば市場へのインパクト

      は大きく、スペイン国債などの利回りが急低下することが予想され

      ます。

      一部に、ドイツ連銀があくまで国債購入に反対の立場を取っている

      ため、対応策も「小粒」ではないかとの見方もありました。これが事

      実だとすれば、ドイツ連銀の反対は結局押し切られたことになります。

      また報道によればECBの政策委員会メンバーで計画に反対してい

      るのはバイトマン・ドイツ連銀総裁だけだともあります。

      さらに、メルケル首相は、5日与党議員らに対して、ECBのドラギ総

      裁とドイツ連銀のバイトマン総裁の双方を支持していると言明し、EC

      Bによる国債購入についても、両氏はともにそれぞれの責務を果たし

      ているとの認識を示したとも伝えられています。

      これら一連の報道を見ると、ECBのドラギ総裁主導の下、スペインな

      どの国債購入を行い、欧州危機のさらなる拡大を防ぐという流れに向

      かっているように思えます。

      今夜その具体的な内容が明らかにされますが、すでに昨日その「予

      告編」を見たとも言えることから、実際に

      同様の対策が示された場合のユーロの反応にはやや懐疑的です。

      ユーロドルの昨日の高値も1.2625で、昨日もこの欄で指摘したよう

      に「週足」のトレンドラインに上昇を抑えられた格好になっています。

      この水準を上抜けできれば1.27台が見えてくるかもしれませんが、

      発表された内容に「失望感」がでるようなら結構大相場になることも

      考えられます。

      ECBの政策金利の発表は今夜20時45分です。

      そして、21時15分にはもう一つの最重要イベントである明日の雇

      用統計の前哨戦とも言えるADP雇用者数が発表されます。

      さらに21時30分からはドラギ総裁の記者会見です。

      この他にも失業保険申請件数など、来週の米FOMCに影響を与

      えそうな経済指標も発表されます。

      ユーロを中心に荒っぽい相場展開が予想されることから、資金管

      理には注意したいところです。

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