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ESM合憲で10/8発足 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は77円台後半で一進一退。焦点がドイツ裁判所の判決に

    集中していたこともあり、ドル円は蚊帳の外。上値が重い展開が続いて

    いるものの、77円半ばから下値では介入警戒感もくすぶる。

  • ドイツ裁判所がESMは合憲との判断を下したことから、ユーロドルは

    さらに上値を切り上げ1.29台前半までユーロ高が進む。

    対円でも100円64銭まで続伸し、2ヵ月半ぶりのユーロ高円安に。

  • 株価は小幅ながら続伸しダウは連日の高値を更新する。ESMに対する

    合憲との判断を好感し続伸したが、上げ幅は頭打ちとなりダウは10ドル高。

  • 債券相場は続落。連日の株高から10年債利回りは上昇し、約3週間ぶりの

    水準となる1.758%台に。

  • 金、原油は小幅に反落。


    本日の注目イベント








    • 欧   ECB月例報告

    • 独   メルケル・独首相講演

    • 仏   オランド・仏大統領講演

    • 欧   イタリア長期債購入

    • 米   FOMC

    • 米   バーナンキ議長記者会見

    • 米   8月生産者物価指数

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   G20(メキシコで14日まで)


      ユーロドルがついに1.29台に乗せ、一時1.2938まで上昇

      しました。

      昨日もこの欄で触れましたが、アジア市場では上値が重く、

      小幅な値動きしか見せませんが、欧州市場に入ると

      好材料に反応し一気に上値を追う展開が続いています。

      昨日も同じような展開でした。

      欧州時間ではドイツ裁判所の合憲判決が出ると、一旦は利

      益確定のユーロ売りから、ユーロドルは1.28台前半まで

      急落する場面があったものの、すぐに切り返して1.29台まで

      反発しています。

      その後は1.28台後半から1.29台前半でもみ合いましたが、

      ユーロの底堅さは変わりませんでした。

      今朝方にはオランダでも下院選挙の結果が判明しますが、こ

      れで予定された欧州の重要イベントは終了します。

      あとは、スペインがESMに支援要請を行うのかどうかが焦点に

      なります。

      情報では、フランスがスペインに対して早期に要請を行うよう促

      しているようですが、要請を行えば今後財政運営に

      厳しい条件が付けられる可能性があり、ラホイ首相としても「手

      足を縛られる」ことは避けたいようです。

      そもそも安定的な資金調達が困難であることから支援を要請す

      る訳ですが、ECBが「無制限の国債購入」を決定して以来、

      スペインの10年債利回りは急速に低下しています。

      来月には長短合わせて200億ユーロ(約2兆円)を超える国

      債の償還が控えていることから、ラホイ首相の判断が注目さ

      れます。

      1.29台まで反発してきたユーロドルは今後「大きな節目」で

      ある、1.30台に乗せることができるかどうかが

      次の焦点です。

      1.20台半ばまでユーロ安が進んだのが7月23日でした。

      そこから4週間で約900ポイントの急反発でした。

      私を含めて、多くの市場参加者はECBがどのような対策を

      打ち出したとしても、欧州危機の根本的な解決には

      繋がらないと予想していました。

      欧州危機がこれで終わることはないというのは確かだとは

      思いますが、それでも為替市場では確実にユーロが買い戻

      され、気が付けば水準が大きく替わっています。

      為替の材料と実際の相場の動き、あるいは相場観とポジショ

      ンの偏りは必ずしも一致しないということを、改めて知らされた

      ように思います。

      ドル円は77円台に突入してはいますが、今のところすぐに77

      円台半ばを割り込む動きは見られません。

      昨日も安住財務大臣は「投機的な動きには断固たる措置を取

      る」とコメントしていますが、市場は介入の可能性を探っている

      状況です。

      「77円半ば以下」が一つの目安になろうかと思いますが、今朝

      の新聞では民主、自民両党が代表選で忙しいため介入は困

      難なのではないかといった記事がありました。

      市場介入は財務大臣の専管事項であることから、代表選とは

      切り離して考えるべきでしょう。

      重要なのは今夜の米FOMCです。

      市場では「QE3」を実施するとの見方が勝っているようです。

      それを織り込む形で株式市場では「株高」、為替市場では

      「ドル安」が進んでいるわけですが、まだ「QE3」が見送られ

      る可能性もないとは言えません。

      市場に「QE3」実施へのバイアスがかかっているため、仮に

      「時間軸政策の延長」が決められただけでは「失望」から相

      場が反転することも考えられます。

      個人的にはバーナンキ議長が雇用の改善の遅れを「深刻な

      懸念材料」と表現していることから、「QE3」は実施されると予

      想していますが、そうなるとドル円は77円台割れを試す展開も

      考えられます。

      海外市場での介入は考えにくいことから、その場合には明日

      の東京市場か、週明けの東京市場での当局の動きが重要に

      なります。


      FOMCの結果は日本時間夜中の1時半ごろに発表される予定です。

      また、同3時には最新の経済見通しが示され、3時15分ごろか

      らバーナンキ議長が記者会見を行う予定です。
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