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ドル77円台では底堅く推移 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア時間に78円台を割り込んだドル円は、欧州時間に入ると

    M&A絡みのドル買い観測や、前原金融相の発言などから急速にドル買い

    円売りが加速。NY市場では失業保険申請件数が予想よりも大幅に減少して

    いたことを手掛かりに78円59銭まで円安が進む。

  • ユーロドルもアジア時間の1.2820近辺を底値に反発。

    ユーロ円の買いも相場を押し上げ1.29台半ばまで上昇する。

    イタリアの国債入札が好調だったことや、スペインの支援要請が近い

    との観測が背景。

  • 株式市場は朝方は前日比上昇していたものの反発力は弱く、

    引けはマイナスとなる。ダウは4日続落し、ナスダックは5日続落。

  • 債券相場は続伸。30年債の入札が好調だったことから長期債も

    買いが優勢だった。

  • 金、原油はともに反発。

  • 8月貿易収支 → 442億ドルの赤字

  • 新規失業保険申請件数 → 33.9万件



    本日の注目イベント



    • 日   9月マネーストック

    • 欧   ユーロ圏8月鉱工業生産

    • 米   9月生産者物価指数

    • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    • 米   4-6月決算 → JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ

    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


      ドル円は昨日の東京時間では77円94銭まで下落し、10日ぶりの

      77円台への突入でしたが、夜7時半ごろに伝わったニュースでセ

      ンチメントが一変しました。

      ソフトバンクが米3位の携帯会社を買収することに伴い、もし実現

      すれば1兆円以上の「ドル買い円売り」が発生するとの観測からド

      ルが上昇。

      ドル円は78円前後から78円40銭辺りまで反発し、NYでは78円

      59銭までドル買いが進みました。

      ドル買い戻しの背景にはソフトバンクによるM&Aの話だけではな

      く、前原金融相が「市場介入は日本単独でも行える」と発言したこ

      とも作用したようです。

      この影響で、一時77円台後半まで下落し、NYではもう一段の円

      高ドル安を期待していた向きの「ドル買い戻し」を誘ったようです。

      その意味では絶妙のタイミングではなかったかと思いますが、M

      &Aの案件はまだ交渉の段階で、実需として市場に持ちこまれる

      のは先の話です。

      77円台では介入警戒感がある一方、79円台はドル売り意欲も強

      く、「78円台が居心地がいい」といったコメントを以前にも書きました

      が、先週末の米失業率の改善にも79円台乗せは見られず、世界

      景気の低迷からリスク回避の円買いで77円台に入ってもすぐに押

      し戻される展開を見ると、正に78円台半ばが心地いい水準のように

      も受け取れます。

      政府・日銀としては78円台で推移している間は、ドル売り材料に反

      応すると76-77円台まで円高が進むリスクがあるため「できれば8

      0円台より円安水準」を望みたいところでしょうが、足元では80円台

      は現在の値幅の1円~1円50銭以上に遠いという印象が拭えません。

      昨日のG7では特にこれといった特筆すべき成果はでていなかったよ

      うです。

      共同声明の発表も見送られ、日本側からは円高が日本経済に悪影

      響を与えるとの説明を行った模様ですが、特に議論もなかったと報じ

      られています。

      為替介入に関して日本の立場を説明し、参加国に理解を求めるとし

      ていた「為替問題」は、過度の変動には適切に協力することを確認

      し合っただけに留まり、日本側は「特に異論はなかった」と説明して

      いますが、要は各国から「興味を示されなかった」ということのようです。

      日本からは城島財務相が出席しましたが、今回が初めての国際会議

      への参加であったため、「顔見せ」だった一面もありそうです。

      ドル円は77-79円でレンジを抜けそうもありません。

      またユーロドルも1.28-1.32で、明確なトレンドは見つけにくい状

      況です。

      ドル円については、しばらくは米経済指標の結果で上下する株価と

      金利水準の動向に注目するしかありません。

      ユーロドルは、やはりスペインがいつ支援要請に踏み切るかが最大

      の関心事です。

      今朝の経済紙一面はソフトバンクのM&Aの記事をトップで報じて

      います。

      ソフトバンクは2006年に携帯電話事業に参入し、今や破竹の勢い

      で伸びています。

      経済環境が目まぐるしく変化するこの時代、伸びている会社のキー

      ワードは「カリスマ経営者」です。時には「独裁者」と言われることも

      ありますが、経営判断のスピードがサラリーマン社長に比べ、

      極端に早いことと、リスクを取るという点がポイントのような気がします。

      ソフトバンク以外にも、ファーストリテイリング、日本電産、楽天など

      がいい例で、勢いがあります。

      円高を利用して積極的に海外に打って出るという点も共通しています。

      「がんばろう日本」

      良い週末を・・・・。
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