ユーロドル1.30台乗せならず
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動き。78円台前半から半ばで推移し、
値幅もわずか18銭に留まる。 - ユーロドルはスペインの支援要請が近いとの観測から
上昇し、1.30台目前までユーロ高進んだが、株価の下落
などを嫌気し1.29台半ばまで売られ越週。 - 株式市場は金融株が下落を主導したが、結局前日とほぼ同水準で
引ける。ダウは2ドル高、ナスダックは5ドル安。 - 債券相場は小幅に続伸し、10年債利回りは1.65%と
前日よりやや低下。 - 金、原油はともに反落。
- バーナンキ議長は東京での講演で、FRBの刺激策が新興市場の
成長を押し上げるとの見方を示し、ブラジル財務相などの意見に反論。 - 9月生産者物価指数 → +1.1%
- 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 83.1
本日の注目イベント- 日 8月鉱工業生産
- 中 9月マネーサプライ(15日までに発表)
- 中 9月消費者物価指数
- 中 9月生産者物価指数
- 米 10月NY連銀製造業景気指数
- 米 9月小売売上高
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 7-9月決算発表 → シティーブループ
IMF、世銀総会が東京での開催を無事終え、声明では「世界
経済は減速し、著しい不確実性と下振れリスクが残る」と指摘
しています。
為替については特に言及していませんが、日本側とすれば急
激な円高に対する「一定の理解を得られた」との感触を得たよ
うです。
IMFの指摘を待つまでもなく、欧州、中国の2大経済地域での
景気後退が世界景気の先行きを不透明にしており、さらに日本
にとっては、円高と領土問題による輸出の減少が景気の先行き
をさらに不透明にしている状況です。
中国にとって最大の貿易相手国は欧州ですが、日本にとって
最大の貿易相手国は中国です。
中国の景気減速、反日運動が今後日本の貿易収支に影響を
与えてることは避けられません。
ドル円は「居心地の良い78円台」での推移が続いています。
米長期金利は依然として低下傾向にあり、これがドル円の上
値を抑える役割を果たしているため、すぐに80円台乗せるこ
とはなさそうです。
一方米長期金利がさらにこの水準から急激に低下する可能性
も低く、歴史的にも最低水準に近いため、ここからの低下は限ら
れるとの見方もあります。
米株式市場が調整期間を終えて一段と上昇すれば、長期金
利が上昇に向かい(価格は下落)ドル円も先ずは
79円台に乗せ、その後時間をかけながら80円台を伺うといった
シナリオも描けなくはありません。
ユーロドルは先週のNY市場では1.2993までユーロ高が進み
ましたが、結局1.29台半ばまで押し戻され、こちらも明確な方
向感がつかめない状況です。
市場はギリシャへの支援がまとまるかどうかと、スペインが支援
を要請するかどうかに注目していますが、どちらも方向が決まる
までは動けない状況です。
スペインが支援要請を行うかどうかについては、先週IMF、世銀
総会に参加するために来日していた同国のデギンドス経済相
は、「数週間以内に決断を下す」と述べていますが同時に、支援
要請と引き換えに課せられる条件について「スペイン経済に好
ましい内容にならなければならない」とも語っています。
21日の日曜日には州選挙があり、その結果を見てから判断する
のではないかと見られています。
州選挙で与党が負けるようだと、国民は緊縮財政に「ノー」を突き
つけたことになり、EUなどへの支援要請を踏みとどめることになる
かも知れません。
週明けの本日も値動きは限定的と思われ、依然動きにくい展開が
予想されます。
ドル円は78円10-60銭程度のレンジを予想し、ユーロドルは欧
州市場が開き、債権価格の動きなどを睨みながらの展開になろうか
と思います。
18日の中国のGDPが大きなヤマ場になると予想します。スポンサーサイト
- 日 8月鉱工業生産
- [2012/10/15 09:37]
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