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スペイン支援要請観測でユーロ続伸 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は78円台後半で値動きが少ないながらも堅調に推移。

    一時78円97銭まで上昇したが79円台乗せには至らず。

    好調な米経済指標や長期気金利の上昇が「リスクオン」に繋がり、

    低金利のドルと円が売られる。

  • ユーロドルは約1週間ぶりに1.30台に乗せ、今朝方には

    1.31台までユーロ高が進む。複数のメディアがスペインが

    支援要請の準備を行っていると報じたことや、ドイツの経済指標が

    好調だったことが背景。ユーロは対円でも約1ヵ月振りに

    103円台に乗せる。

  • 株式市場は大幅に続伸。欧州危機の収束観測と米企業の好決算

    などを手掛かりにダウは127ドル高となり、1万3500ドル台まで

    上伸。

  • 株高に加え好調な企業決算から安全資産の債券は売り優勢な展開

    となり、10年債利回りは1.74%台に急上昇。

  • ドルが売られたことで金価格は反発。米景気への楽観的な見方から

    原油価格も小幅に続伸。

  • 9月消費者物価指数 → +0.6%

  • 9月鉱工業生産 → +0.4%

  • 9月設備稼働率 → 78.3

  • 10月NAHB住宅市場指数 → 41

    本日の注目イベント


    • 英   英9月失業率

    • 英   英9月失業保険申請件数

    • 英   BOE議事録

    • 英   ボルカー元FRB議長、英議会で証言

    • 米   9月住宅着工件数

    • 米   9月建設許可件数

    • 米   7-9月決算発表 → ブラック・ロック、BOA


      スペインの支援要請が近いとの観測からユーロが急伸し、対

      ドルでは1.31近辺まで上昇。対円でも約1ヵ月ぶりとなる103

      円台前半までユーロ高が進んでいます。

      米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など、複数のメディア

      がスペインの支援要請が近いと伝え、さらにブルームバーグで

      は「スペインが予防的な信用枠を欧州の救済基金から得ようと

      することにドイツは反対ではない、とドイツの連立与党幹部2人が

      示唆した」と報じています。

      スペインが支援要請に踏み切れば、ひとまず欧州危機の最大の

      懸案事項が収束に向かい、残すはギリシャ問題のみということに

      なり、欧州問題の根本的な解決にはならないまでも、今後徐々

      に収束に向かう道筋ができると考えられます。

      ユーロドルを売り持ちに傾けていた向きが買い戻しに走り、ユー

      ロドルは9月18日以来となる1.30台に乗せ、今朝の早い時間

      には1.3099まで上昇しています。

      1.31台に乗せれば、9月中旬に「ダブルトップ」を記録した水

      準である1.3172辺りを試す展開も予想されます。

      一方ドル円は78円台後半で張り付いたままです。

      NY市場では78円97銭までドル高が進んだものの、79円台乗

      せには至っていません。

      米株式市場が2日連続で大幅な上昇を見せ、安全資産である

      米国債が売られたことで米長期金利は1.72%台まで上昇して

      います。

      感覚的にはもう少しドル円が上昇してもおかしくないとの印象が

      ありますが、79円手前にはテクニカルから見ると重要なポイント

      が集中していることがドル上昇にブレイキをかけているものと思

      われます。

      昨日もこの欄で指摘していますが、長期トレンドを見る「週足」

      チャートでは、「52週移動平均線」が昨日は78円96銭にあり、

      今日は78円97銭にあります。

      NY市場のドル上昇がちょうどこの水準で止まったことと無関係

      ではないと考えられます。

      また「日足」チャートでも現在78円91銭に、これも重要な「120

      日移動平均線」があり、さらにこの位置は「一目均衡表」の「雲の

      上限」にもあたります。

      市場参加者はこれらのテクニカル上のレジスタンス・ポイントが

      集中していることに注目して、さらに一段とドルを買い上げると

      に逡巡していると思われます。

      この水準を明確に抜けば、逆に「ストップロスのドル買い」もある

      と予想され、上昇に弾みがつくことも考えられます。

      その場合、「200日移動平均線」がある79円39銭あたりと、8月

      に記録した79円65銭あたりが次の節目になるのではないかと思

      います。

      ソフトバンクのM&Aに絡むドル買いなど、このところ円安要因が

      やや目立っていますが、80円台に載せない限り現在の円高トレ

      ンドは変わらないと考えます。

      79-80円台では、輸出企業のドル売りも確実に持ちこ込まれる

      はずです。

      輸出企業が余裕を持ってドル売りを控えるような状況になるにはま

      だ時間が必要です。

      このように考えると、本日の注目ポイントは、ドル円が79円台に乗

      せるかどうかと、ユーロドルが1.31に乗せさらに上値を試せるかど

      うかと言う点に絞られます。

      NYダウの大幅高を受けて、東京株式市場も続伸するものと予想

      されます。

      株高に伴って「リスク選好」が強まれば、円とドルが売られる展開が

      見込めます。

      クロス円のもう一段の上昇と対ドルでの円安が考えられますが、反

      対に79円台回復に失敗すると「上値の重さ」だけが残り、再び77

      -79円のレンジに戻るシナリオもないわけではありません。
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