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NY株式下落でリスク回避再燃 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 欧米の株価が急落したことから、円とドルが買われる「リスクオフ」

    が進む。それでもドル円の下値は限られ79円台後半で推移。

  • ユーロドルはアジア市場の1.30台半ばから急落。格付け会社が

    スペイン5州の格付けを引き下げたことでスペイン国債が続落したことや、

    株価下落に伴うリスク回避の流れからユーロドルは1週間ぶりに

    1.29台半ばまで下落。ユーロは対円でも1円以上のユーロ安場面に。

  • 株価は大幅に下落。デュポンや3Mが業績見通しを引き下げたことを

    嫌気した売りが株価を押し下げ、ダウは243ドル安と1万3100ドル台まで

    下落。マイクロソフトなどIT株が今週に入り売られていたことも伏線に。

  • 株価の大幅下落に債券価格は上昇。10年債利回りは1.76%台まで

    低下。

  • 株安や、対ユーロでドルが買われたことで、金、原油は大幅に下落。

    原油価格は7月中旬以来の86ドル台を記録。

  • 10月リッチモンド連銀製造業指数 → -7


    本日の注目イベント






    • 豪   豪第3四半期消費者物価指数

    • 豪   エリス・RBA金融安定局長講演

    • 中   中国 10月HSBC製造業PMI

    • 中   中国9月景気先行指数

    • 独   独10月製造業PMI(速報値)

    • 独   独10月サービスPMI(速報値)

    • 独   独10月ifo景況感指数

    • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏10月サービスPMI(速報値)

    • 欧   ECB・ドラギ総裁、ドイツ議員に対し債務危機について講義

    • 米   FOMC

    • 米   9月新築住宅販売件数

    • 米   8月住宅価格指数


      再びNYダウが243ドル安の大幅下落を見せたことで、市場

      のセンチメントは「リスクオフ」の流れに傾き、ドルと円が買わ

      れる展開でした。

      しかしドル円での下落は限定的で、米長期金利の低下にも

      関わらず79円台後半で堅調に推移しています。

      NYダウは先週末も200ドルを超す下落を見せ、この時も米

      金利の低下を無視する格好でドル高円安で推移しましたが、

      米金利とドル円相場の相関関係がやや崩れてきたようです。

      この背景はやはり来週30日の日銀金融決定会合での「追

      加緩和」観測が根強いということだと思います。

      昨日も述べたように、一部の新聞ではその規模を20兆円増

      やし100兆円にすると報道しています。

      今月は既にECBが政策変更を見送っており、さらに本日の

      FOMCでもFRBは経済指標の改善傾向を背景に政策変

      更はないと見られています。

      このため、日銀が「追加緩和」に踏み切れば、これまで消

      極的と言われてきた日銀の姿勢が評価され、ドル円での

      「円売り」に繋がることから、リスクオフにも関わらずドル円

      では極端な円高が進まない大きな理由ではないかと

      思います。

      ドル円は昨日の東京市場で80円01銭を記録し、一応8

      0円台には乗せましたが、ここからもう一段上昇

      するには、さらなるドル買い円売り材料が必要です。

      テクニカルを見ると、「週足」では重要な「52週移動平均

      線」を上抜けしているものの、現在その上にある一目均衡

      表の「雲の下限」で頭を押さえられているところです。

      そしてその「雲」の上限は81円ちょうどのところにあり、

      その途中には80円40銭に「120日線」があり、

      テクニカル上の重要なレジスタンスが多く集まっています。

      そのため、ここからこの水準を完全に上抜けするには「そ

      れなりの材料」が必要なことは明らかです。

      一方で「週足」の「MACD」を見ると、既にゴールデンク

      ロスを示現しており、ドル円が上昇傾向にあることが分か

      ります。

      「MACD」が「シグナル」を上回るのは今年の4月13日

      以来ということになります。そしてドル円が先週の木曜日

      に79円台に乗せてから今日でちょうど1週間です。

      この間一度も79円台を割り込んでいないことから、今回

      の80円台テストは、これまで何度も押し戻されてきた

      動きとは異なっていると言えます。

      ただ気になるのは、NY株式市場の行方です。

      先週末に続き昨日も200ドルを超す大幅な下げを見せ

      たことで、「史上最高値の更新も近い」と見られていた

      強気のセンチメントが修正を余儀なくされています。

      株価の下落は米金利の低下に繋がり、上述のように、

      ドル円との相関関係がやや崩れて来ているものの、長

      期的に見ればやはりその関係は維持されます。

      米金利の低下が続けば、いずれドル円相場も再び円

      高方向に収斂されてくる可能性があります。

      ユーロドルが1.30を大きく割り込んで、約1週間ぶりに

      1.29台半ばまで下落しました。

      格付け会社ムーディーズがカタルーニァ州など5州を格

      下げしたことも響きましたが、市場はガリシア州の議会選

      挙後には、

      ラホイ首相が支援要請を行うと見ていましたが、一向にそ

      の気配がないことに不安を覚えたことも作用したようです。

      ガリシア州での勝利は支援要請にプラスに働くと見られ

      ていたため、支援要請は時間の問題との観測もありました。

      遅くとも今週中には支援要請に踏み切るものと思われます

      が、支援を躊躇するようだと、スペイン問題は再び混沌となる

      可能性があることから、ユーロの下落に繋がることも考えられ

      ます。

      その場合、ユーロドルは1ヵ月以上1.28台を割り込んでいな

      いことから、この水準が下値のメドとなります。

      依然として、1.28-1.31のレンジ内での動きと見ております。
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