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オバマ氏再選でNY株式大幅下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場

    ドル円は、米大統領選の結果を見ながら神経質な展開となり、

    ドル円は一時79円76銭まで下落したが、80円近辺で引ける。

  • ユーロドルは乱高下。オバマ大統領再選の報に、1.28台後半まで

    ドル安ユーロ高が進む場面があったが、欧州市場ではドラギ・ECB総裁が

    欧州の景気見通しに対する懸念を表明したことでユーロが下落。

    1.27台前半まで下落し、その後もみ合う。

  • 株式市場は大幅安。「財政の崖」問題が意識された上、ドラギ総裁の

    発言も不安を拡大。銀行、エネルギーセクターを中心に下げが加速し、ダウは

    前日比312ドル安となり、8月2日以来となる1万3千ドルの大台を割り込む。

  • 債券は大幅に反発。オバマ大統領の再選を手掛かりに「追加緩和」スタンスは

    継続されるとの見方が広がり、債券への需要が拡大。10年債利回りは大幅に低下。

  • 金は小幅に下落。原油価格は景気の悪化懸念から大幅安。前日の上昇分を

    吐き出す4ドル安で、約4ヵ月振りに84ドル台に。

  • 9月消費者信用残高 → 113.7億ドル




本日の注目イベント



  • 豪   豪10月雇用統計

  • 日   9月国際収支

  • 日   10月景気ウォッチャー調査

  • 中   中国 中国共産党大会開幕

  • 独   独9月貿易収支

  • 欧   スペイン長期債入札

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 欧   ギリシャ8月失業率

  • 英   BOE政策金利発表

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   9月貿易収支

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





米次期大統領にオバマ氏が再選され、事前予想通りの結果になりました。

為替市場は比較的落ち着いた反応を見せましたが、株式、債券、それに

商品市場はかなりの「大商い」で値動きも大きかったようです。

昨日の東京時間では、大統領選の結果が東部地区から発表され、選挙

人の獲得数が出る度に神経質な展開を見せ、ドル円もロムニー氏優勢の

報に80円42銭までドルが買われる場面もありました。

午後になってオバマ氏再選が確定的になると、ドルが緩やかに下落しま

したが、事前に予想されていた「オバマ氏再選はドル安円円高とのシナ

リオ」はそれ程明確な動きでもなかった様に思います。

米国民はオバマ氏に次の4年間を託したことになりましたが、意識された

のはやはり、「財政の崖」問題でした。

大統領選と同時に行われた議会選挙でも、これまで通り上院は民主党、

下院は共和党が多数を占める「ねじれ」は解消されず、オバマ次期政権

にとっても政策運営を行ううえで困難さが付きまといます。

特に株式市場の反応は「ねじれ」が解消されなかったことから、「財政の

崖」問題も簡単には解決できず、その結果、米景気は大きく後退するとの

観測から株価が大幅に下落し、債券価格が上昇する「リスクオフ」の流れ

が加速しました。

もっとも、仮にロムニー氏が勝ったとしてもこの問題はすぐに解決できるもの

でもないと思われますが、それにしても株式、債券市場の反応にはやや驚

きました。

オバマ大統領は今後組閣に着手しますが、既にクリントン国務長官やガイ

トナー財務長官などは辞任すると見られていることから、重要なポストに誰

を持ってくるのか注目されます。「財政の崖」問題は来年から否応なしに始

まります。

この問題を避けるためには、年内に議会で承認される必要がありますが、

下院が簡単に応じるとも思えません。

オバマ大統領は昨日の勝利演説で「一つのアメリカ」を強調していました。

多分に議会を意識した言葉であったと思いますが、議会が一つになれるか

どうかがカギを握っていると思います。

ドル円は80円近辺で推移していますが、米株式市場が300ドル以上下落

し、長期金利が急低下した割にはドル円は堅調だという印象です。

これまでであれば1円ほど円高ドル安に振れてもおかしくない状況かと思い

ますが、80円をわずか下回った水準で推移しています。

米大統領選が終わり、いよいよ「財政の崖問題」がクロースアップされてき

たことから、ドル円がこのまま順調に上昇を続けるといった見方も不透明に

なりつつありますが、上述のようにドルが「粘り腰」を見せている現在の状況

はこれまでとは明らかに異なります。

基本的には米経済指標が改善傾向を示しているため、「財政の崖」問題を

乗り超えることができれば、ドル円が82円-84円に向かうことは十分可能か

と思われます。

自民党が赤字国債発行法案の審議に応じることが決まったことから、日本の

「財政の崖」問題は解消に向かいそうですが、先の日銀展望リポートや、内

閣府が発表した景気判断など、円安要因が徐々に顕在化していることも事

実です。

ドル円が再び77円方向に戻るのか、あるいは80円台で定着するのか「せめ

ぎ合い」はまだ続きそうです。
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