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ドル円82円台を継続 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア市場で82円台を割り込んだものの、前日同様

    82円台へ押し戻され、海外市場では82円台前半で小動き。

  • ギリシャへの支援ではユーロ圏財務相会合で合意に至ったものの、

    ギリシャの財政削減目標達成に対する懸念は依然払拭できず、ユーロドルは

    1.30から下落。NY市場では1.29台前半まで売られ、欧州債務危機

    の根本解決にはなお長い道のりが続くとの印象。

  • 株式市場は続落。米経済指標の改善や欧州からの好材料にも反応せず、

    「財政の崖」回避への動きが遅いとの見方が浮上。ダウは89ドル下げ、

    1万2900ドル台を割り込む。

  • 債券相場は続伸し、長期金利は1.64%前後まで低下。2年債入札では

    需要が過去最高を記録する。

  • 金、原油はともに続落。

  • 10月耐久財受注 → 0.0%

  • 9月ケース・シラー住宅価格指数 → +3.0%

  • 11月消費者信頼感指数 → 73.7

  • 11月リッチモンド連銀製造業指数 → 9

  • 9月住宅価格指数 → +0.2%


    本日の注目イベント




    • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感(確報値)

    • 欧   プラート・ECB理事講演

    • 欧   アスムセン・ECB理事講演

    • 欧   イタリア・中長期債入札

    • 米   7-9月GDP(確報値)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   10月中古住宅販売成約指数

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(フランクフルト)




    大方の予想通り、今月4回目のユーロ圏財務相会合ではギリシャ

    向け支援融資問題で合意しました。

    市場の反応は、予想通りだったことと、ギリシャの経済状況を考え

    たら今後の財政削減目標達成に不安が残ることからユーロは下

    落しています。

    ユーロドルは昨日の早朝に「ユーロ圏財務相会合で合意」との

    第一報で1.30台に乗せる場面もありましたが、

    そこを天井に上値が重い展開が続いています。

    一方ドル円は堅調に推移し、上値の重さが意識されながらも大き

    な調整も無く、NY市場では82円台で取引を終えました。

    昨日のアジア市場では81円86銭まで下落する場面もありました

    が、深押しは観られず、押し目を待っても買えない状況が続いて

    います。

    ギリシャ問題は一応目の前のハードルを超え、さらに昨日多く発表

    された米経済指標は全て事前予想を上回っていました。

    それでも上昇しないドル円を、ドルロングの市場参加者から見れば、

    「ドルの上値が重い」と感じているかも知れません。

    ドル円が米経済指標の改善に素直に反応しないのは、米長期金利

    が低水準に留まっていることと相関しています。

    そしてその金利が上昇しない理由は、米株式市場の上値の重さに

    起因していると考えられます。

    株式関係者からも「欧州や米経済指標の改善など好材料があった

    にも拘わらず、財政の崖問題の先行きが依然として不透明だった」

    といった意見が聞かれ、これが株価の重しになっているようです。

    オバマ大統領は昨日からこの問題を回避するために、与野党協議

    を再開しています。

    「財政の崖」を回避しなければならないという点では両者は一致して

    いますが、富裕層の減税を認めるかどうかについては依然として、

    認められないとするオバマ大統領と共和党との溝は埋まっていません。

    富裕層に対する適用税率を他の所得層より引き下げるか、あるいは富

    裕層に対する減税措置を期限付きで認めるなどの方法で、妥協点を

    見出すのではないかと予想しますが、残された時間は多くありません。

    このように、残された時間も意識され、米「財政の崖」問題に対する懸

    念が米株式市場の上値を抑えています。

    昨日は上海株式市場も節目の「2000」を割り込み、3年8ヵ月振りの

    安値を記録しました。

    一方日経平均株価は円安効果と、さらなる緩和期待から9400円台

    を回復しています。

    日本の株式市場が世界的に見ても完全に「出遅れている」ことは明

    らかですが、時価総額で世界有数のマーケットの2つが「調整局面

    入り」している状況で、日本株だけが上昇を続けるとも考えにくいと思

    います。

    日本の株価が急落すれば「リスクオフ」から、ドル売り円買いの流れ

    が加速します。

    その意味でも今後の日経平均株価の動きにも注意が必要です。

    連日ドル円では「調整」が必要と書いてきましたが、82円を割り込む

    と押し戻される展開が続いています。

    一方「日足」チャートでは上値が徐々に切り下がっているのが観て取

    れます。

    また「1時間足」ではドルの戻りは、「一目均衡表の雲の下限」と「120

    日線」で頭を抑えられていることも確認できます。

    ドル円の下値は底堅いとは言え、テクニカル的にはひとまず下落に転

    じてもおかしくはありません。

    その際のメドは81円80銭前後かと予想します。

    この水準を割り込むと「本格的な調整モード入り」と観ることができそう

    です。

    毎週末に発表されるシカゴ先物市場の建て玉は、米国の祝日の関係

    で今週月曜日に発表されました。

    足元の円安傾向を考えると、個人的には過去最高水準にまで円売りが

    進んでいるのではないかと予想していましたが、ネット売り持ち枚数は

    5万1千枚程度でした。

    それでもその前の週に比べると大幅な売り持ち枚数の増加です。

    ヘッジファンドなど投機筋の枚数は、過去の経験則から7万枚を超え

    ると利益確定の反対取引をすると言われています。

    この枚数は11月20日時点のものですから、その後の円安傾向を考え

    ると7万枚前後に達している可能性もあります。

    投機筋が「円売り」ポジションに転換したのは10月23日時点からです。

    基本的にはトレンドを追求しながら、中長期のポジション形成を行うの

    が彼らの手法です。

    仮に7万枚を超えても売り持ちポジションを維持しているとしたら、彼ら

    は長期的な視野で円安を予想していることにもなります。
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