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ドラギ発言でユーロ急落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は上下に振れたものの93円台半ばを中心にもみ合う。

    欧州市場で93円90銭台に上昇した後、ドラギ・ECB総裁の発言で

    ユーロ円を軸に売りが加速。ドル円は93円08銭まで下落したが、

    米株価の戻り歩調と、米金利の上昇を手掛かりに93円台半ばまで戻して引ける。

  • ユーロドルは急落。ECBは政策金利据え置きを決めたが、その後ドラギ総裁が

    ユーロ高を懸念する発言をしたことで1.35台から1.33台後半まで売られる。

  • 株式市場は反落。一時前日比130ドルを超える下落を見せたが、アップル株の

    上昇に、下げ幅を縮小。ダウは42ドル安で、史上最高に手が届く水準で足踏みが続く。

  • 債券は続伸して始まったものの、引けは前日比横ばい。

  • 金、原油は共に反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 36.6万件

  • 12月消費者信用残高 → 145.9億ドル


    本日の注目イベント


    • 豪   豪RBA四半期金融政策報告

    • 日   12月国際収支

    • 日   1月景気ウォッチャー

    • 中   中国1月消費者物価指数

    • 中   中国1月生産者物価指数

    • 中   中国1月貿易収支

    • 中   中国1月人民元建て融資(1/15までに発表)

    • 中   中国1月マネーサプライ(1/15までに発表)

    • 独   独12月貿易収支

    • 米   12月貿易収支

    • 加   カナダ1月失業率

    • 米   カナダ1月住宅着工件数


      ECBは昨日の理事会で政策金利を据え置きましたが、その後の記者

      会見でドラギ総裁は、現在のユーロ相場の水準について、「為替相場

      は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」と

      発言し、間接的に足元の

      ユーロ高に対する懸念を表明しました。この発言を受けてユーロが大

      きく下落し、対ドルでは1.33台後半に、対円でも127円から

      124円台に急落しました。

      この種の発言が出るのではないかとの予想はありましたが、このとこ

      ろのユーロ高に対する楽観論に冷や水を浴びせられた格好で、ユーロ

      の上値がやや重くなってきそうです。

      特にユーロドルは先週1日に1.3711までユーロ高が進んだ後、

      上値を切り下げて来ただけに、1.37台が目先の天井になる可能

      性も出てきました。

      ドラギ総裁はユーロ圏の景気についても「ユーロ圏の景気には下振

      れリスクがある」とし、景気回復に自信をみせながらも慎重な見方

      を示しました。

      また、安倍政権の円安政策については「為替相場に対してG20の

      総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれに

      ついて話し合う必要がある」と語り、やんわりと円安を批判してい

      ます。

      EU首脳会議も昨日から開催されており、ドイツあたりからこの種

      の発言がでる可能性がやや高まったと言えそうです。

      ドル円は上値が重くなり93円台前半までの下落を見せましたが、

      昨日の欧州市場では93円90銭台に乗せるなどドル高円安傾向

      に変化はありません。

      日銀の新総裁人事に対する期待や、さらに足元では堅調な株価に

      円が売られ易い地合いは続いてます。何よりも「円安材料」には、

      すぐに飛び付き反応する市場環境は継続されていると見られます。

      それは当社の昨日のセミナー参加者の相場観でも明らかです。

      約30名ほどの個人投資家に5月末の相場予想を尋ねたところ、

      全員が「円安」という答えでした。昨年10月の同じ質問では、

      7割の参加者が「円高」と答えていたのとは隔世の感があります。

      相場観がやや一方的に偏ってきたとの印象でした。

      昨日の国会では白川日銀総裁も出席し、「2%の物価上昇率目標」

      を巡って論戦が繰り広げられました。

      安倍総理は「日銀の責任として、できるだけ早い時期に実現できる

      と『約束』していただいたと理解している」

      と述べ『約束』という言葉を使い、2%の物価目標が達成できなけ

      れば、それは日銀の責任であると主張しました。

      これに対して白川総裁は「2%の実現は金融政策だけでは無理で、

      政府の努力が必要」と、これまでの持論を繰り返していました。

      先の政府日銀の共同声明にはどこにも、日銀の責任で2%の物価

      上昇目標達成に努力するとは明記されていません。

      文書には「持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっ

      ていくと認識している」、と記述されており、その上で、それら

      を踏まえ「物価目標を2%とする」と明記されており、少なくと

      もこの文書に日銀の責任について触れている部分はありません。

      文書作成にあたっては、昨日の様な場面も想定されて慎重な言い

      回しになったのではないでしょうか。

      市場関係者の多くは「2%の物価上昇は無理では・・」との認識

      を持っています。

      足元ではアベノミクスを讃える声が日増しに大きくなっており、

      この「期待感」が円安、株高を醸成させています、逆に言えば、

      この「期待感」が「失望感」に変わった時、つまり「2%の物価

      上昇」はとてもむりだということが現実的になった時には、円が

      買い戻されるリスクがあろうかと思います。

      確かに、株高と円安で個人投資家の「含み」は増えていると思わ

      れ、その意味では世の中がやや明るさを取り戻してきたように見

      えるのは、陽気のせいばかりだけではありません。

      市場の「期待感」がどこまで持続できるかが「円安の寿命」の鍵

      を握っています。

      ================================

      北陸地方に「春が一番」が吹き荒れるなど、厳しい寒さは残りな

      がらも春が近づいています。

      これからの気温を「三寒四温」と言うのでしょうか・・・。

      この頃必ず思い起こす歌がキャンンディーズの「春一番」です。

      もうすぐ、春ですね・・・。

      良い週末と連休を・・・・。
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