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FOMC議事録を受けドル全面高 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 93円台半ばでもみ合っていたドル円は、FOMC議事録が公開され、

    政策変更の時期がやや早まるとの観測にドル高が進み94円台に。

    ただ上値は重く、株価の大幅下落や、長期金利の低下から下落に転じ、

    93円前半ばで引ける。

  • ユーロドルは急落。FOMC議事録の内容を受けてドル買いが強まり、

    ユーロドル、ユーロ円の売りが加速。ユーロドルは約40日振りに1.33台を

    割り込む。

  • 株式市場は3市場とも大幅下落。FOMC議事録で資産購入のペースを巡り

    意見が分かれたことを嫌気。ダウは108ドル安と、1万4000ドル台を1日で

    割り込む。

  • 債券相場は反転。株価の大幅下落に資金が債券に流入。10年債利回りは

    低下したものの、2%台は維持。

  • 金、原油はともに大幅安。金は1600ドルの大台を割り込んだことや、

    商品相場全般が売られたことで売りが加速し、26ドル安で取引を終える。

  • 1月住宅着工件数 → 89.0万件

  • 1月生産者物価指数 → +0.2%


    本日の注目イベント


    • 中   中国 1月景気先行指数

    • 欧   独2月製造業PMI(速報値)

    • 欧   独2月サービス業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   1月消費者物価指数

    • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数

    • 米   1月中古住宅販売件数

    • 米   1月景気先行指標総合指数

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





    92-94円台のレンジをどちらにも抜けきれないドル円は、93円台で神経質

    な展開を見せています。その背景は日銀総裁人事を巡る報道です。

    昨日の朝方、「武藤元事務次官が日銀総裁候補から外れた」との一部報道

    から、円売りが強まり93円83銭まで円安に振れました。

    午後には一転して、安倍総理が国会で「外債購入の必要性は薄まっている」

    と発言したことを手掛かりに円を買い戻す動きが加速し、93円台前半まで円

    高に振れるなど、目まぐるしく上下しました。

    安倍総理は週末の訪米を終え帰国後に最終的な候補者を選び、国会に提

    出することになっていますが、武藤氏の芽が消えたわけではないと思います。

    個人的には現段階でも、最も総裁に近い候補者の一人と見ています。

    1月のFOMC議事録が公開され、ユーロが急落しました。

    議事録では、毎月850億ドルの資産購入のペースを巡って、委員の見解が

    分かれたことが浮き彫りになり、今後の「出口戦略」のタイミングが早まる可能

    性がでてきたことから、ドルが全面高となり「ドル高ユーロ安」が進みました。

    ドル円でも「ドル高円安」が進んだものの、NYダウが100ドルを超える下落に

    転じたため、株価との相関度の強いドル円では、円の下落幅は限定的となり、

    その結果ユーロ円は昨日の水準より「1円を超えるユーロ安」まで下落しました。

    1月のFOMCでは複数の委員が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果

    とコストに対する評価の変化に対応して、委員会は資産購入のペースを変える

    準備をすべきだ」と述べ、数人は、「雇用市場が大幅に改善したと判断する前

    にも資産購入の規模を縮小または停止することもあり得る」との意見も見られま

    した。

    一方で「ハト派」の委員からは、「資産購入の早すぎる縮小や停止がもたらすコ

    ストは甚大だ」といった意見や、資産購入がもたらすリスクについても「損出が発

    生したとしても金融政策の効果的な運営が妨げられることはない」との意見も出

    ています。

    米景気回復が鮮明になる中、FOMCではこれまでにも増して「タカ派」の意見

    が受け入れられ易い状況になりつつあります。

    昨年のFOMCでは「現在の緩和政策は2015年半ばまで継続する」とされて

    いますが、その後政策運営をより明確にするため数値目標が示されています。

    数値目標では、「インフレ率2.5%を超えず、失業率が6.5%以下にならな

    い限り緩和策を継続」としていますが、

    同時にその目標が達成される前でも政策変更があり得ることも示されています。

    現段階での政策変更はありませんが、今後市場がさらに安定し透明感を増す

    ようなら、「シェール革命」の進展もあり「ゼロ金利政策解除」が早まる可能性は

    否定できません。

    そうなると米金利は上昇に向かい、金利差から「ドル高」というシナリオが描け

    ます。

    昨日のドルストレートの動きは、正にその流れを象徴するような展開でした。

    ユーロドルは1.33を割り込み、レンジの下限である1.32台に突入していま

    す。

    日足チャートを見ると、「52日線」をわずかに下回ったところですが、この線に

    接触するのは昨年12月10日以来です。

    1.32台を明確にブレイクして来ればこれまでのレンジを「下抜け」した可能

    性が高いと見ることができそうですが、

    この水準には「日足」「週足」とも、一目均衡表の「雲」がサポートしています。

    また「日足」の「MACD」では25%程度まで低下しており、ここからの一段の

    下げは「売られ過ぎ」を示す可能性もあります。

    昨日メルケル・独首相はユーロ相場について「1.3台は平均的だ」と語り、

    「強すぎる」といった発言はありますせんでした。

    1.32台が維持され、上昇に向かうのかどうか注目されます。

    ========================================================

    明日の「アナリストレポート」は取材のためお休みさせて頂きますので、

    予めご了承ください。宜しくお願いいたします。
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