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「キプロスショック」一旦後退 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア市場で円高が進んだドル円は、海外市場では買い戻される展開に。

    94円台前半まで下落したドル円だったが、キプロスの預金者に対する課税問題

    で修正を検討しているとの情報から、ユーロ円を中心に買い戻しが優勢だった。

    ドル円は95円台後半まで買い戻されたが、米株式市場の下落に伴い95円台前半まで

    押し戻されて引ける。

  • ユーロドルはアジア時間で約3ヵ月振りに1.29台を割り込んだが、キプロスを

    巡る問題は限定的との観測が広がりユーロドルは1.2996まで反発。

  • 株式市場では高値警戒感に加え、欧州危機再燃に対する懸念もあり続落。

    ダウは62ドル安と1万4500ドル台を割り込む。

  • 債券相場は続伸。欧州危機の拡大は限定的との見方が優勢だったものの、安全資産の

    債券への需要は旺盛で価格は上昇。10年債利回りは1.96%台まで下落。

  • 金、原油は共に続伸。金価格は約1ヵ月振りとなる1600ドル台を回復。

  • 3月NAHB住宅市場指数 → 44

    本日の注目イベント


    • 豪   ロウ・RBA副総裁講演

    • 豪   RBA金融政策決定理事会議事録公表(3月5日開催分)

    • 日   1月景気動向指数

    • 日   白川・日銀総裁退任

    • 中   中国2月景気先行指数

    • 独   独3月ZEW景況感調査

    • 欧   ユーロ圏3月ZEW景況感調査

    • 欧   スペイン短期債入札

    • 欧   ワイトマン・独連銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ラガルド・IMF専務理事講演

    • 英   英2月消費者物価指数

    • 英   英2月生産者物価指数

    • 米   2月住宅着工件数

    • 米   2月建設許可件数



    週明けのアジア市場では早朝から「キプロスショック」が走り、ドル円は

    オセアニア市場では一時93円台まで円買いが進み、東京時間でも9

    4円台後半から円買いが優勢な展開でした。

    欧州危機再燃懸念からユーロドル、ユーロ円が急落したことで、注目

    された東京株式市場は、これまで大幅に株高が進んでいたこともあり

    急落。日経平均株価は今年最大となる340円の下落で取引を終えま

    した。

    アジア市場ではその他の株式市場も下落し、欧米市場の反応が注目

    されましたが、市場の反応が予想以上に大きかったことによるのか、欧

    州当局者らは銀行預金課税を通じた58億ユーロ(約7140億円)の念

    出をキプロスに求める一方で、小口預金者の負担軽減を検討するなど

    柔軟姿勢を見せたことで不安の拡大はひとまず収まった格好でした。

    そのため円が再び売られ、ユーロや豪ドルなどが買い戻される「リスク

    オン」の流れが見られました。

    ただ、NY市場では株価が続落し、安全資産の債券が買い戻されて

    いることを見ると、今後の展開によっては不安が拡大することも考えら

    れ、依然火種はくすぶっているという状況です。

    キプロスでは銀行は18日の祝日に続き、19、20日も休業となるよう

    です。

    ドル円は昨日のNY市場では96円目前まで買い戻されており、市場

    が落ち着きを取り戻せば円がすぐに売られる流れは変わっていないこ

    とが確認されています、

    アジア市場の流れを受け、NY市場では93円まで円買いが進むので

    はないかとの懸念もありましたが、今のところ、主要市場では世界で最

    初に開く「東京市場」だけが過剰に反応した格好です。

    95円台で落ち着いた動きを見せていることで、「日足」ではドル円の

    上昇基調は変わってはいません。

    それでも、急落の影響から「4時間足」までの短い足では、短期的には

    戻りは限定的とのサインを示しています。特に「MACD」では「ゼロの

    軸」を下回っており、下落基調にいることを示しています。

    96円台にしっかり乗せて来れば、これらのチャートも上昇トレンドを示

    すようになると思われますが、96円台定着にはまだ時間がかかりそうで

    す。

    明日は東京市場が休場です。

    本日から米国ではFOMCが開催され、政策変更はないとの事前予想

    ですが2月の雇用統計など、経済指標の改善傾向が鮮明になっている

    ことで「量的緩和縮小」など「出口戦略」に向けた議論がどの程度話し

    合われるかが注目されます。

    実際に議論された詳細は1ヵ月後の「FOMC議事録」の公開を待たな

    ければ知ることができませんが、それだけに21日に行われるバーナン

    キ議長の記者会見が注目されます。

    相次ぐ経済指標の改善から、金融緩和に反対する「タカ派」の声がさ

    らに増すことは容易に想定できますが、議長が記者会見でこれらの

    声にどのような配慮を見せるかもポイントになりそうです。

    バーナンキ議長の記者会見は、日本時間21日の朝方3時半に行わ

    れる予定ですが、出口戦略に前向きな発言をすればドル高となり、

    円が一段と売られる可能性があります。

    個人的には米景気の回復基調を認識しながらも、今回の「キプロス

    ショック」など、欧州からの景気下押しリスクが依然として存在するこ

    とを理由に、慎重姿勢を崩さないものと予想します。
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