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ドル円98円台からNY株安を受け反落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 前日のFOMCを受け米長期金利が大幅に上昇したことからドル円は

    欧州時間に98円28銭まで上昇。NY時間では株価が前日に続き急落した

    ことからリスク回避の円買いも入り97円10銭まで下落し、円の高値圏で

    引ける。

  • ユーロドルも1.32台から1.31台まで下落。ユーロ円が一時130円

    近辺まで戻る場面ではユーロドルも上昇したがその後反落。

  • 株式市場はほぼ全面安。FRBが緩和縮小に動くことを明確にしたことから

    過剰流動性による株高は期待できないとの見方が広がり売り物が殺到。ダウは前日比

    353ドル安と今年最大の下げ幅を記録。

  • 債券相場も大幅に続落。10年債利回りは2.42台までで上昇し、約2年10ヵ月

    振りの水準まで上昇し、ドル高円安を誘因。

  • 金融緩和停止から資金流入が減るとの見方から金も大幅安。前日比87ドル下げ

    2010年9月以来となる1286ドル台まで下落。原油価格も大幅安で95ドル台に。

  • 新規失業保険申請件数 → 35.4万件

  • 5月中古住宅販売件数 → 518万件

  • 5月景気先行指標総合指数 → +0,1%

  • 6月フィラデルフィア連銀製造業指数 → 12.5

    本日の注目イベント
  • 日   黒田総裁講演

  • 欧   EU財務相会合

  • 欧   ECB、LTRO返済予定額発表

  • 加   カナダ5月消費者物価指数

  • 加   カナダ4月小売売上高


    前日のFOMCの決定と、その後のバーナンキ議長の会見を受け金融市場

    では激震が走っています。「年内にも量的緩和を縮小する可能性がある」との

    明確なメッセージが示されたことで、株安、債券安、ドル高が急速に進行し、

    これまで「金融緩和」という過剰流動性に支えられてきた市場で、資金の「逆

    流」が起きています。

    株式市場では資金流入が今後細るとの見方から利益確定の売り物が膨らみ、

    昨日のダウは今年最大の下げ幅を記録。

    ここ2日間では560ドルの下げを見せ、1万5400ドルと、過去最高値に近い

    水準から一気に1万4700ドル台まで下落しています。

    日経平均株価が大幅下落を見せても、堅調に推移していたNY株式市場

    でしたが、懸念していた様に、ついに「本家」が大幅な調整局面入りした

    可能性が高いと思われます。

    特に大手機関投資家などはこのところの債券価格の急落で「損出を」を抱

    えており、「債券の損を、利益の出ている株で穴埋めしている状況」と、NY

    に住む友人は話してくれました。

    確かに、株価は5月7日に過去最高値の1万5000ドル台に乗せ、その後さ

    らに上昇していたことを考えると、相当利が乗っていると思われ、彼の話もそ

    れほど誇張ではない様に思えてきます。

    通常リスク資産の株が売られれば、安全資産の債券は買われますが、

    「金融緩和政策」の転換は異常な相場変化をもたらします。

    債券相場はさらに大幅に下落し価格が低下したため、長期金利は昨日、

    2.42%台まで上昇して引けています。

    この金利水準は実に2年10カ月振りのことで、安全資産も、リスク資産も大

    幅な下落を見せる、いわば政策変更に伴う「副作用」に悩まされている状

    況と言えます。

    ただ、このまま株安債券安が続くことはなく、株式はある程度の調整が済め

    ば、PER(株価収益率)など割り安感がでれば上昇に向かいます。

    また、米企業のイノベーションは想像以上に強く、企業業績の高まりが株

    価を押し上げる状況になると考えられます。

    債券が大幅に売られたことで、米長期金利は急上昇し、これがドル円の

    サポート材料になっています。

    FOMCの結果発表前には95円近辺で推移していたドル円は、昨日の欧

    州市場では98円28銭まで、3円以上も上昇しました。

    もっとも、その後はさすがに反落していますが、この水準は「4時間足」の

    120日線でちょうど頭を抑えられた格好になっていますが、株価が急落し

    たことも影響しています。

    株価の下落は通常ドル円では「ドル売り円買い」に作用します。

    一方、債券価格の下落は「ドル買い円売り」に働きます。

    昨日のアジア市場から欧州市場にかけて円売りが急激に進んだのも、こ

    の債券の利回り上昇に反応したものと思われます。

    それでもNY株式市場が激しい下落を見せると円が徐々に買われ円高

    ドル安に振れた展開は、ある意味想定内とも言えます。

    本日もNYダウの大幅安を受け、日経平均株価は下落基調を強めると

    見られます。

    ドル円もその動きに反応すると、96円台半ば辺りまでの円高があるかもし

    れません。

    米長期金利は高止まりするとみられることから、結局NY株式市場が安

    定すればドル円が上昇トレンドに入る可能性が高い

    と予想出きます。

    バーナンキ議長がコメントしたように、量的緩和縮小が必ずしも政策金利引

    き上げを意味するものではないわけですが、

    今後は米経済指標が発表されるたびに一喜一憂する展開が予想されます。
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