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ドル円約3週間ぶりに99円台半ば 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は日欧の株価が堅調だったこともあり、約3週間振りに

    99円台半ばまでドル高円安が進む。NY株式市場が軟調に推移したことで

    その後はやや下落し99円20-30銭で越週。

  • アジア市場で1.31台まで買われたユーロドルは、FRB理事が9月

    の会合での緩和縮小に言及したことでドル高の流れが加速。ユーロドルは

    一時は1.30を割り込み、1.3010-20で取引を終える。

    ユーロ円は大きく買い戻され、一時129円台半ばを超える。

  • 株式市場は4日振りに反落。連日大幅な上昇が続いていたことや、緩和縮小が

    近いとの観測からダウは114ドル安。

  • 債券相場も反落。米金融当局者の発言に反応し、一時は2.55%まで金利は

    上昇。株価が下落したことで債券を買い戻す動きもあり、2.48%台まで低下して

    引ける。

  • 金は反発し、原油は小幅に反落。



  • 6月シカゴ購買部協会景況指数 → 51.6

  • 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(改訂値) → 84.1

    本日の注目イベント
  • 中   中国6月製造業PMI

  • 中   HSBC6月製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏6月製造業景況指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月失業率

  • 英   英 カーニー氏BOE総裁に就任

  • 米   6月ISM製造業景況指数


    一時94円を割り込み、93円台後半まで下落したドル円は99円台半ば

    まで値を戻してきました。6月19日のFOMC声明文とその後のバーナ

    ンキ議長の緩和縮小に向けた積極的な発言に、大幅な調整を続けて

    来たドル円でしたが、先週は多くのFOMCメンバーが市場の「過剰反

    応」を牽制する発言を行い、株価が反発し、「リスクオフ」の流れも後退

    し、ドル円は徐々に買い戻されています。

    FRBによる「金融緩和縮小」が近いとの観測が急速に高まったことが株

    安、債券安を誘発させ、市場の先行きに不透明感が増したことで円が

    買い戻されたわけですが、それでもシカゴの先物市場での「円売り」ポ

    ジションは思ったほど減少していませんでした。

    投機筋は、「円はいずれ下落する」と予想し、円売りのポジションを維

    持していたものと思われます。

    さて、先週末のNY市場で99円45銭まで円が売られたことで、今回1

    03円台後半から下落した値幅の半値戻しは終えています。

    68.2%まで戻るとすれば100円63銭という数字が導き出せますが、

    今週の焦点は先ずは100円台を回復できるかどうかです。

    日米の株価がさらに堅調に推移すれば、その可能性もありそうですが、

    個人的には、市場は今回10円程度急激に下落した「後遺症」をまだ

    引きずっていると思われ、仮に100円に乗せたとしても、その水準での

    定着は難しいのではないかと予想しています。

    材料としては週末の「米6月の雇用統計」ですが、再び市場で「金融

    緩和縮小」が脚光を浴びるような展開になると株安、債券安が同時に

    進み、円が買い戻される流れになります。

    ただ、仮にそのよう流れになった場合でも、これで「2回目」ということも

    あり、市場の混乱は先週初めまで続いた様な荒れ模様には至らない

    と見ています。

    米景気が順調に回復していることで、これ以上の緩和策は不要との

    見方は変わらず、株式市場は徐々にこの流れを消化して行くと予想

    しているからです。

    事実、先週末のNY時間でもスタインFRB理事は9月にも量的緩和

    縮小の動きがあるかもしれないと発言しています。

    また、リッチモンド連銀のラッカー総裁も債券購入の継続には反対

    との見方を示しています。

    早ければ9月のFOMCで緩和縮小の決定がなされるかもしれない

    状況ですが、そのカギを握るのは雇用です。

    今週末の「6月の雇用統計」を含めてあと3回の雇用状況を確認した

    上で、「縮小」に動くかどうかが決められます。

    仮に9月に「縮小」を決定しなくても、それは決定がやや延びただけ

    で、「縮小」に向けた流れは余程想定外の事態にならない限り「既

    定路線」だと思われます。

    株式市場はその事実に徐々に慣れて、いずれ過剰な反応を見せ

    なくなるはずです。

    ドル円は「8時間足」の120日線で見事に上昇を止められています。

    それも先週末の欧州市場から3度その上昇を止められています。

    一方「日足」では52日線を上抜けして、現在「雲」の中を上昇中です。

    約3週間振りの99円台半ばであることを考えると、この水準から100

    円にかけては実需のドル売りも控えていそうです。

    前回100円台を大きく超えて上昇した際には、そのスピードの早さも

    あり、市場からは「110円」という声も聞かれました。

    それだけに実需のドル売りを手控えた所も多かったのではないかと思

    われます。

    そのため今回のドル上昇局面では「確実」に予約が持ち込まれると考

    えられます。

    それらをこなして上昇できるかどうか、また週末の雇用統計前にはどの

    水準で推移しているのかが注目されます。

    本日日本の株価が上昇すれば、99円50銭から100円の水準までド

    ル高が進む可能性もありますが、逆に株価が下落した際に99円台が

    維持できるかどうかも試されます。

    予想レンジは98円50銭ー99円70銭程度と見ています。
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