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ドル円99-100円台でもみ合い 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 100円台でもみ合っていたドル円は欧州市場に入ると

    あっさり100円を割り込む。ポルトガル国債の利回りが急騰した

    ことでユーロ円が急落し、ドル円でも円買いが加速。

    NY市場では雇用関連の指標が良好だったことでドルは反発し、

    99円台前半を底に100円台まで値を戻すなど荒っぽい展開が続く。

  • ユーロドルは1.29台前半から反発、雇用統計前の買い戻しが

    相場を押し上げ1.30台を回復。

  • 株式市場は反発。ADP雇用者数など、雇用を示す指標が良かったことで

    ダウは56ドル高。

  • 債券相場は良好な雇用関連指数に押され下落。10年債利回りは

    2.5%台まで上昇。

  • 金価格は反発。一方原油価格は、エジプト情勢の混迷から大幅に続伸し

    1年2ヵ月ぶりとなる100ドル台まで上昇。前日比1.64ドル上昇し

    101ドル台で引ける。

  • 5月貿易収支 → -450億ドル

  • 新規失業保険申請件数 → 34.3万件

  • 6月ISM非製造業景況指数 → 52.2

  • 6月ADP雇用者数 → 18.8万人

    本日の注目イベント
  • 豪   豪5月住宅建設許可件数

  • 日   日銀支店長会議

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧   BOE政策金利発表

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 米   株式・債券市場休場(独立記念日)


    ドル円の荒っぽい動きが続いています。

    東京時間では100円台の半ばでもみ合っていましたが、欧州市場が参入

    するとドル円はあっさり100円の大台を割り込んでしまい、その後も上値が

    重く99円台前半まで下落しました。しかしNY市場では一転してドル買いが

    強まり100円台を回復する「行って来い」の相場展開でした。

    欧州ではポルトガルの国債が急落し、10年債利回りが一時8%を超えたこ

    とがユーロ円の急落につながり、ドル円での円買いを活発にさせました。

    重要閣僚2名が辞任したことで欧州ソブリン債危機が再燃するとの見方か

    ら、ユーロが売られ円が買われました。

    また、エジプトでも軍事介入があったとの報道で「アラブの春」への連想から

    円買いが優勢でした。中東の混乱は原油価格にも波及し、NY原油先物市

    場ではWTI原油価格が一時、1年2ヵ月振りとなる

    102ドル台まで続伸しています。

    ただそのまま終わらないのが今のドル円相場です。

    NY市場では「ADP雇用者数」など雇用関連指標が良好な数値を示した

    ことから、明日の雇用統計への期待も

    膨らみ、ドル円は一転して上昇し100円台を回復。「元の鞘」に戻っていま

    す。

    「ADP雇用者数」は市場予想の16万人から18.8万人と、かなり強めの数

    字でした。明日の雇用統計との相関度は低いと言われますが、それでも15

    万~20万人程度への期待につながったようです。

    今回の雇用統計はこれまでのものと異なり、市場がどのように反応するのか

    予想することは容易ではありません。

    雇用の改善はもちろん景気の回復を示すもので「ドル高円安」要因ですが、

    余り良好な数字が出ると、「量的緩和縮小が早まる」との思惑から株式と債

    券が売られます。

    為替への影響と、債券・債券市場への影響は相反するもので、市場がどち

    らに重きを置くのか読み切れません。

    「ある程度良好な数字で、良すぎるのはダメ」・・そんな市場の雰囲気です。

    上述のように15万人~20万人であれば市場の反応は限定的だと見られま

    すが、反対に市場予想を大きく下回る結果であれば、素直に「ドル安円高」

    で反応するのではないかと見られます。

    昨日のこの欄でも述べましたが、ドル円はテクニカル的にも重要な「101円

    30銭前後」を一度もテストせずに99円台まで下落しました。

    それでも再度100円台まで戻すところを見ると、足元のトレンドは依然として

    「ドル高円安」と見られます。

    特に昨日は、ポルトガルやエジプトといった「火種」がやや勢いを増し始めて

    いることや、中国の景気や金融システムへの懸念、さらには米国のスパイ活

    動問題など、ドルを売って円を買い戻す動きにつながりそうな材料には事欠

    きませんでしたが、市場は冷静でした。

    「米緩和縮小」観測が市場をリードしており、それらを封じ込めている印象もあ

    ります。

    明日の雇用統計、そして来週に予定されているバーナンキ議長の議会証言、

    さらには21日の「参院選」と、相場を動かす重要なイベントも多くあります。

    先ずはポジションの管理をしっかり行うことが肝要です。

    ドル円は100円を挟み一進一退の展開になりそうです。

    100円台がまだ安定していない状況では、実需筋は100円台のどこかでドル

    売りを持ち込む可能性が高いと思われます。

    「ドル高円安」を基本としながらも、まだまだ不安定な相場展開は続きそうです。
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