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ドル円米長期金利に支えられしっかり 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は夏休み相場の気配を強め小動き。98円台での取引が

    続き、株安にも拘わらず円を買う動きは限定的。米長期金利が

    高止まりしていることがドル円をサポートし、98円10-15銭で

    引ける。

  • ユーロドルも小動き。ユーロ圏のGDPが7四半期振りにプラスに

    転じたものの、ユーロ買いは見られず1.32台半ばで取引を終える。

  • 株式市場は大幅安。百貨店大手メーシーズの売上高が予想を下回ったことで

    小売株が下落をけん引し、ダウは113ドル安。

  • 債券相場は小幅安。一時は利回りが今年最高水準に近づいたが、引けは

    2.71%台と、前日比小幅に低下。

  • 金は反発。原油は小幅に上昇し高値圏で推移。

  • 7月生産者物価指数 → 0.0%

    本日の注目イベント
  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   8月NY連銀製造業景況指数

  • 米   7月消費者物価指数

  • 米   7月鉱工業生産

  • 米   8月NAHB住宅市場指数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



日本では夏休みのピークを迎え、海外市場でも参加者が減り、為替市場全体で

値動きが緩慢になって来ました。

ドル円は98円台前半での取引に終始し、NYダウが大幅安にも拘わらず98円

台を維持しています。

9月のFOMCで緩和縮小が開始されるとの見方が依然として根強く、これが米

債券の売り圧力となり長期金利が高止まりしていることが背景かと思われます。

今週月曜日、日本の4-6月GDP発表直後に95円台後半まで円買いドル売

りが進んでからはほぼ連日ドルが買い戻され、昨日の東京時間には98円台半

ばまでドル高が進みました。しかしこのまま100円台までドルが値を戻すかどうか

は不透明です。

米金融緩和縮小観測が依然強く、これが米債券の売り圧力となって長期金利

を高止まりさせています。

一方で日本の長期金利は安定を見せ、昨日も0.75%近辺で取引されており、

日米金利差も2%近くまで拡大してきました。

日米金利差の拡大はドル高要因となるため、ドル円がNY株の下落にも拘わら

ず98円台で推移している理由にもなっています。

とはいえ、ドル円は95-100円の大きなレンジの中、明確な方向感は見られ

ません。

下値では6月の93円台を底値に、今回は95円台後半までの下落で収まったこ

とから、徐々にサポートラインが右上に切り上がっています。

それでも「日足」のMACDは依然として「マイナス圏」で推移していることから、

本格的なドル高には程遠い状況と言えます。

日経平均株価が1万4000円台を回復してきたこともドル高要因の一つですが、

こちらもまだ先行きが不透明です。

消費税増税を巡る議論が今後有識者を中心に行われることになっていますが、

増税は株価の下落につながり易いものの「増税見送り」の選択肢は考えにくい

状況です。

増税による景気への影響が顕著になれば、日銀が再び追加緩和に踏み切る

可能性も出てきます。私も含めて、多くのアナリストが年末に向けて一段の「ド

ル高円安」を予測する根拠は、このあたりもありますが

増税先送りという事態になれば「株安、債券安、円安」のトリプル安が起こる

と言う見方も、あながち大げさでもありません。

議論の中心は引き上げ幅だけの問題ではないかと考えております。

GDPの「二次速報」は9月9日に発表されますが、この結果を持って安倍総

理も増税するかどうかを判断すると述べています。

そしてその前の週の金曜日には米国で「8月の雇用統計」も発表されます。

日本では消費税増税が決まるのかどうか、一方米国でも9月のFOMCで緩

和縮小を決定するのかどうか、

どちらも今後の為替相場の行方を決める、極めて重要なイベントを控えてい

ます。

そのタイミングはちょうど夏休みを終えた時期とも重なっています。

それまでの約3週間は決定的なトレンドが出にくく、もみ合いが続くと予想され

ます。


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