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ドル円一時96円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は97円台前半で取引を終えた東京市場の流れを受け、欧州市場では一時
    97円を割り込む。NYでは株価をにらむ展開が続き、96円台後半から半ばで推移。
    株価が深押ししなかったことで97円20-30銭で引ける。
  • ユーロドルは続伸。欧州時間には1.34台まで続伸し、その後は利益確定の売りに
    押されたものの、NY時間には欧州景気の回復観測から1.3453まで上昇。
  • 株式市場はまちまち。長期金利が反落したことから株価も下げ止まったが、ダウは
    小幅ながら5日続落。ナスダック、S&P500は反発。
  • 債券相場は4日ぶりに反発。10年債利回りは大幅に上昇してきたため自立反発との
    声も。長期金利は2.81%台に低下。
  • 金は反発。原油価格は2ドルを超す大幅な続落で104ドル台に。


    本日の注目イベント
  • 中   中国7月景気先行指数
  • 英   英7月財政収支
  • 米   FOMC議事録(7/30-31日分)
  • 米   7月中古住宅販売件数

    ドル円はこれといった材料がない中、株価に連動する形での値動きが続いています。
    昨日の東京では、株価がその日の最安値で引けたことでドル円も97円台前半まで
    下落し、その流れを受けて海外市場では96円台後半まで円買いが進んでいます。

    9月のFOMCで量的緩和縮小が決められるとの観測から、株式市場と債券市場が
    大幅な「調整」を迫られておりドル円もその影響から上値が重い展開が続いています。
    緩和が縮小されれば、新興国から資金が流出するとの見方から、昨日はインドルピ
    ーが大きく売られ最安値を更新しました。

    現在行われてる債券購入プログラムでは、FRBは毎月850億ドルの債権を購入
    していますが、その購入額を減額するというもので、ドル円では米金利の上昇につ
    ながることから「ドル高円安」要因と見られていました。

    しかし、いつの間にか「金利」は忘れられ、米株価の下落が注目され、株価の下落
    は「リスクオフでドル売り」との構図が定着しています。
    長い目で見れば、米金利が上昇する限り、ドル高円安につながり易いという見方は
    有効だと思います。
    足元では「緩和縮小」という材料だけにスポットがあたり、金融市場が翻弄されて
    いる状況です。

    もう一つの材料が日本の「消費税増税問題」です。
    政府は昨日増税を議論する有識者59人を選びました。
    「増税先送り」という選択肢はないと思われますが、10月に安倍総理が最終決断
    を行う際の判断材料にするようです。増税を行えば、ここまで順調に進んできた
    「アベノミクス」に影響がでます。一時的にせよ景気への悪影響は避けられません。
    黒田日銀総裁はインタビューで、景気失速なら「金融政策は調整される。ちゅうち
    ょはしない」と発言しています。
    追加緩和の実施や、あるいは現行の異次元の緩和策の前倒しなどに踏み切る
    ことは十分考えられると思っています。

    本日は今週最も重要な材料だと思われる「FOMC議事録」が公開されます。
    上述のように、今もっとも重要なテーマである「緩和縮小」に関してどのような具
    体的な議論があったのかが焦点になります。

    仮に縮小の規模やタイミングなどが議論されていたとすれば「株安、債券安」から
    ドル円も下値を試すことに
    なろうかと思いますが、これまでの一連の動きの中でかなり織り込まれてきた可能
    性もあります。発表された文章通りに反応するかどうかはわかりませんので注意が
    必要です。
    株価が下落し、ドル円が下値を試した場合、96円台半ばが目先のポイントになり
    ます。
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