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ドル円97円台で膠着 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は7月のFOMC議事録の内容が公表されると、株安、債券安

    から米長期金利が上昇したことを受けてドル高円安が進み、

    一時97円98銭を記録。ただ、NYダウが節目の大台を大きく割り込んだ

    ことから、ドルの上値も限られ、97円60-70銭で取引を終える。

  • ユーロドルもドル円の動きと同様に、ドル高ユーロ安に振れ、1.33台

    半ばまで下落。

  • 株式市場は続落。議事録でFRB議長の緩和縮小計画が支持されていた

    ことが確認されたことで売り優勢の展開に。ダウは6日続落し節目の

    1万5000ドル台を大きく割り込む。

  • 債券相場も大幅に反落。量的緩和縮小への道筋は変わらないとの見方から

    売られ、10年債利回りは2.89%台まで上昇。

  • 金、原油は続落。原油価格は2週間ぶりに103ドル台まで下落。

  • 7月中古住宅販売件数 → 539万件

    本日の注目イベント
  • 中   中国8月HSBC製造業PMI(速報値)

  • 独   独8月製造業PMI(速報値)

  • 独   独8月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏8月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏8月総合PMI(速報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   6月住宅価格指数

  • 米   7月景気先行指数

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

  • 米   カンザスシティ連銀経済シンポジュームに黒田総裁出席

  • 加   カナダ6月小売売上高

    注目のFOMC議事録が日本時間朝方の3時に公表され、景気が改善する

    限り、年内に緩和規模を縮小し始めるというバーナンキ議長の計画に「幅広

    い支持」が集まっていることが明らかになり、ドル円は97円台半ばから値を上

    げ、97円98銭までドル高円安が進みました。

    議事録では「ほぼ全ての参加者」が年内の債券購入ペースの縮小を「おお

    むね支持」していることを確認したと記し、一方で、「2、3人のメンバーは、資

    産購入のペース変更を決める前に、辛抱強く待って経済に関するさらなる情

    報を評価することが重要だと強調した」とあります。(ブルームバーグ)

    この内容が公表されると、調整を続けている株式市場が一段と下落し、ダウ

    は1万5000ドルの大台を大きく割り込む、前日比105ドルの下落を見せま

    した。

    一方、債券市場も調整基調を強め、10年債利回りは引け値としては今年最

    も高水準となる2.89%まで上昇しています。

    ただ、昨日のドル円の反応は少しこれまでとは異なっています。

    株価が下落すると「リスクオフ」の流れが強まり、これが円買いドル売りにつな

    がっていましたが、昨日はさすがに米長期金利が2.90%に近づく水準まで

    上昇したことに反応し、ドルが買われ円が売られました。

    ただ、それでも株価の大幅安がブレイキとなり98円台乗せには至っていません。

    今回の議事録の内容を受け、FOMCメンバーの多くの間では「債券購入プロ

    グラムの縮小」に対して「実施すべき」とのコンセンサスが出来上がっていること

    が確認されました。

    問題はそのタイミングです。

    今回の議論は7月30ー31日に行われたものです。

    この時点では、多くの米経済指標は順調に回復傾向を示していました。

    また最も重要な雇用も月平均20万人に迫る増加を見せており、客観的に見

    ても「緩和縮小はやむなし」といった状況でした。

    しかし、それから約1ヵ月の間に発表された経済指標にはやや変化が見られ

    ます。

    それらは、回復基調が継続されている中での一時的な現象と言えなくもあり

    ませんが、8月2日に発表された雇用統計では非農業部門の雇用者数が市

    場予想を下回り、さらに5月、6月分が下方修正されたことは記憶に新しいと

    ころです。

    また、米株式市場でもダウは8月2日の1万5658ドルの引け値から既に760

    ドルの下落を見せています。

    これらが、市場の一部で「緩和縮小は9月ではなく12月に実施される」との

    観測につながっているものと思われます。

    いずれにしても、今回のFOMC議事録で、これまで約5年間続いた量的緩

    和を見直すという方向性は確認されました。次回FOMCは9月17-18日です。

    9月2日には「8月の雇用統計」が発表されることもあり、ここでの雇用者数の

    状況と、今後約1ヵ月弱の間に発表される経済指標、あるいはそれらに対す

    る株式市場と債券市場の反応が政策変更に影響を与える可能性があり予断

    を許しません。

    ドル円は「日足」では依然として「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成し

    ており、上値も、下値も抜け切れずにいます。

    上値では99円台半ば、下値では96円割れの水準でどちらかに抜けるもの

    と思われますが、上記9月の雇用統計後、あるいはFOMC後まで保ち合い

    が継続されることも考えられます。米株式市場と債券市場に対する反応も

    一定ではなく、読み切れません。

    本日も明確な方向感がない中、新規失業保険申請件数など比較的重要な

    経済指標の発表が多くあり、それなりに値幅はあるかもしれません。96円80

    銭~98円30銭のレンジを予想します。

    ===============================
    明日の「アナリストレポート」は都合により休ませて頂きます。

    ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いいたします。


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