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ドル円シリア情勢に一時96円台 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • シリアに対して米国が空爆を検討しているとの報道に、円は主要通貨

    に対して全面高。ドル円はアジア市場の98円台から一気に97円割れまで

    売られ、ほぼその水準で引ける。株価が大幅安になり、米長期金利も低下した

    ことで円買いが加速。

  • ユーロドルはドル安の流れに上昇し、1.3399までユーロ高が進む。

    ただ、円に対しては131円台から129台後半まで大幅なユーロ安が進行。

  • 株価は寄りつきから大幅安。シリアへの攻撃の可能性が高まり

    リスク回避からダウは170ドル安と、1万4776ドルまで下落。

  • 債券は4日続伸。安全資産への資金流入が続き10年債利回りは2.70%

    まで低下。

  • シリア情勢が緊迫したことで、金と原油は大幅高。原油価格は約半年振りに

    109ドル台まで上昇。

  • 6月ケースシラー住宅価格指数 → +12.07%

  • 8月リッチモンド連銀製造業指数 → 14

  • 7月消費者信頼感指数 → 81.5

    本日の注目イベント
  • 日   岩田・日銀副総裁講演(京都)

  • 独   独GFK消費者信頼感

  • 米   7月中古住宅販売成約

    シリア情勢が緊迫度を増し、「有事のドル買い」ではなく、「有事の円買い」が

    加速し、円はドルを含む主要16通貨全てに対して大きく買われました。

    アサド政権が科学兵器を使用した可能性が高いと、前日ケリー国務長官がシ

    リア政府を非難したばかりでしたが、事がここまで急展開するとは予想外でした。

    米国と英仏はシリアに対する軍事介入の可能性について協議を進めていると

    ブルームバーグは報じていますが、他のメディアでは29日にも空爆を開始する

    との報道もあるようです。

    また、攻撃に踏み切ったとしても、狭い範囲にとどまり、アサド政権打倒が目的

    ではなく、シリアの軍事能力の削減に焦点が絞られると見られているようです。

    シリア情勢の緊迫で「リスク回避」の流れが加速し、金や原油は大きく値を上げ

    た一方、株式市場は大幅安となり、安全資産の債券に買い物が集まっています。

    為替では安全通貨の「円」が見直され、対ドルだけではなく全面高の様相です。

    先週末のNY市場で99円台を付けたドル円はわずか2営業日で96円台を覗く

    展開となっており、日替わりで

    相場が目まぐるしく変わっている状況です。

    仮に米軍がシリアを攻撃したとしても今回の紛争は短期的に終わる可能性が

    高いと思われます。

    従って、地政学的リスクが長引くことはないと思われ、基本的には足元の最大

    のテーマである「緩和縮小」が実施されるのかどうかが、今後の為替市場の動

    向を決めて行くものと考えられます

    昨日はシリア情勢に隠れた格好でしたが、発表された米経済指標は概ね好

    調でした。

    とりわけコンファレンスボードが発表した8月の消費者信頼感指数は「81.5」と

    、前月の「81.0」から上昇しました。

    ただ、詳細を見ると、現況指数は「70.7」と、前月から低下する一方、今後6ヵ

    月間の期待指数は「88.7」と、

    前月より上昇しており、引き続き消費者マインドは改善傾向を示していると言え

    ます。

    連日この欄でも述べているように、ドル円は依然として「日足」では「三角保ち

    合い」(さんかくもちあい)の中で推移しており、上下とも抜けきれない状態が続

    いています。

    現在「三角形」の下限は96円40銭前後にあり、ここを明確に下抜けすれば

    「下っ放れた」として、ドル売りが加速する可能性があります。

    ドルロングの「ストップ」もその辺りにセットされていると予想されます。

    そしてその際の下値のメドは8月8日に記録した95円80銭辺りがメドとなります。

    もっとも、9月のFOMCを通過するまでは「三角保ち合い」が継続すると考えれ

    ば、ドルの買い場を探す展開もあり得ることから、ドル買い需要もそこそこあるの

    ではないかと思います。

    株価の下落が続き、リスク回避から米債券に見直し買いが入り、長期金利は徐

    々に低下しています。

    シリア情勢の緊迫化でさらに低下して来ましたが、「リスク資産の株」と「安全資

    産の債券」は本来の動きに戻ったとも考えられます。

    今後リスクオンの状況になれば再び円が売られる展開もあると予想しています。

    米量的緩和の縮小問題や日本の消費税増税問題に加え、新たにシリア情勢も

    加わり市場は混沌としてきました。

    ドル円のボラティリティーは9月に向けてさらに拡大しそうな気配です。

    本日のレンジはややワイドに見て96円50銭~97円80銭程度と予想しています。

    日経平均株価は300円程度の下落が予想されますが、さらに下げ幅を拡大させ

    るのかどうかも、96円台に入ったら意識しておく必要があります。


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