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米国債格下げ方向でドル円下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 財政協議を巡る最終調整が進んでいると見られるものの、具体的な

    合意がないことや、格付け会社が米国債を引き下げ方向で見直している

    ことを受け、ドル円は一時98円を割る場面も。

  • ユーロドルも1.35台から1.34台へ下落。ユーロ円の下落に

    連れユーロ売りが進む。

  • 株価は反落。債務上限期限まで2日を残すのみとなったことで、楽観論も

    後退し、ダウは133ドル安。

  • 債券相場は下落し金利は上昇。米国債引き下げの報道や、財務省短期債(TB)

    の入札の応札倍率が低調だったことが背景。

  • 金、原油はともに反落。

  • 10月NY連銀製造業景況指数 → 1.52

    本日の注目イベント
  • 英   英9月雇用統計

  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

  • 米   10月NAHB住宅市場指数

  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 米   決算発表 → ブラックロック、バンク・オブ・アメリカ、IBM

    米債務上限引き上げ問題は最後の最後までもつれそうな状況になって

    来ました。

    最終的な合意に向け調整が進んでいる模様ですが、依然として駆け引

    きが続いていることから、金融市場では「万が一に備えて」ポジションの

    調整が進んでいる状況です。

    米下院では、新たな法案を作成している模様で、ブルームバーグによる

    と、政府機関の閉鎖を解除するために来年1月15日までの暫定予算を

    編成するほか、債務上限を2月まで引き延ばす案が有力なようです。

    しかし、残された期限は後2日に迫り、この日行われた財務省短期債券

    (TB)の入札では応札倍率が2007年以来の低水準で、調達金利も上

    昇しています。

    米国がデフォルトに陥るとは誰も思ってはいないものの、株価が下落し、

    債券が売られ、そしてドルも売られる展開になっており、市場参加者が

    「17日の期限」を意識し始めていることが理解できます。格付け会社の

    フィッチは米国の「AAA」格付けを引き下げる方向で見直す「レーテー

    ングウオッチネガティブ」に指定しました。

    フィッチは15日の発表文で「政治的な瀬戸際戦術や資金繰りの柔軟

    性の低下は米国のデフォルトのリスクを高める恐れがある」と指摘して

    います。

    ドル円はこの発表を受けて一時98円を割る場面もありましたが、「合意」

    は近いとの観測もあり、それ以上のドル安には至っていません。

    私も含めて今夜にも「合意」の報道があるのではないかと考えています

    が、それでもドル円はすぐに100円台に乗せる状況ではありません。

    米景気の行方が懸念されます。

    昨日のNY連銀製造業景況指数も、市場予想を下回り低調でした。

    仮にこの状態で9月の雇用統計が発表され、その内容が低調だったら

    95円を目指す可能性も出てきます。「債務上限問題」がクリアされたら、

    市場の関心は「米国のファンダメンタルズ」に移ってくると予想されます。

    同様に、「量的緩和縮小」の時期を巡る議論が再度活発になるものと思

    われます。

    「縮小開始」は思いのほかすんなりとは決まらない可能性があります。



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