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円全面高でドル円97円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場

    前日の雇用統計前後の動きから一転して円が全面高の展開。

    ドル円は東京時間の昼に98円台を割り込むと、株安の流れにつれ

    円買いが加速。欧州時間には一時97円16銭まで円高が進むが、

    NYでは97円台前半で推移。米長期金利の低下がドルの重しに

    なっている面も。

  • ユーロドルもドル安に反応し、一時1.3794までユーロ高が進んだが

    前日同様1.38近辺では高値警戒感もあり小幅に反落。

  • 株式市場は反落。キャタピラーなど企業業績が予想を下回ったことで

    失望から売り先行の展開に。ダウは54ドル安で引けるも1万5400ドル台は

    維持。

  • 債券相場は続伸。株安や金融緩和縮小が先送りになるといった観測が

    債券相場をサポート。10年債利回りは3ヵ月振りに2.5%の大台を割り込む。

  • 金は反落し、原油価格は3日続落し96ドル台に。

  • 8月FHFA住宅価格指数 → +0.3%

    本日の注目イベント
  • 中   中国 10月HSBC製造業PMI(速報値)

  • 独   独10月製造業PMI(速報値)

  • 独   独10月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10月総合景気指数(速報値)

  • 欧   EU首脳会議

  • 英   カーニー・BOE総裁講演

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   9月新築住宅販売件数


    22日の雇用統計発表前後は円が全面安の展開で、ユーロ、豪ドル、

    NZDなどがそれぞれ対ドルで直近の高値を更新しているにも拘わら

    ず、円が買われる気配がありませんでした。

    雇用統計発表直後に97円台に下落したドル円は98円台半ばまで反

    発し、円売りの勢いを見せつけられた場面でした。

    昨日もこの欄で述べましたが、量的緩和の縮小が遠のくことを考慮する

    とドルの上値は重く、ドル円は緩やかなドル安に振れるのではないかと

    の見方を紹介しました。

    昨日の動きを見ると方向は合っていましたが、そのスピードは予想を上

    回るものでした。

    昨日の昼休み、株式市場では日経先物が急速に売られたことに歩調

    を合わせ、ドル円は一気に98円を割り込み、97円70-80銭まで円高

    が進み、後場株価が200円ほどの下げを見せると、97円台半ばを割る

    水準まで円が買われました。

    ドル円だけではなく、ユーロ円、豪ドル円でも急激に売り戻しが入り、こ

    れがドル円を押し下げる役割をし、「円全面高」を加速させたと見られま

    す。

    株価の急落を除いては特に円を買う材料がなかった中、円が急騰した

    わけですが、それまで主要通貨に対して円売りが積み上がっていたこ

    とや、加熱感を表す「ストキャス」なども80を大きく超えていたことを

    考えると、昨日は「ポジションの巻き戻し」が主役だったと言えます。

    ドル円は欧州市場で一時97円16銭まで下落したことで、一時的には

    重要な「200日線」(日足)を下抜けしましたが、その後のNY市場では

    再び「200日線」上回った水準で推移しています。

    一気に1円ほど円高が進んだものの、97円に近付く水準ではドル買い

    需要もあるようで96円台を覗くことはありませんでした。

    このあたりの動きが、最近のドル円の予想の難しさになっていると同時

    に、ボラティリティーを低下させている一因にもなっているようです。

    「円安、株高」を軸としたアベノミクスへの期待感もあり、また「異次元緩

    和」への期待もあり、これらが円が上昇する際には上昇を抑えているよ

    うです。

    重要なのはやはり今後の米経済指標の内容です。

    今回の雇用統計の下振れが今後の経済指標の「先行指標」であるよう

    なら、いずれドル円は95円方向を目指すことにもなります。

    既に10月の雇用統計も軟調だといった予測も出ています。

    11月に入ると、7日に第3四半期のGDPが発表され、翌8日には10月

    の雇用統計が発表されます。どうやらこの辺りが一つの「ヤマ場」と見る

    ことができそうです。

    本日も上値が重い展開には変わりがないと思われますが、反対に97円

    近辺が突破できないことが確認できると97円台後半から98円を伺う展開

    もあるかもしれません。

    本日はユーロに関する経済指標が多く出ます。好調な内容であればユ

    ーロドルが1.38台に乗せて来ることも考えられ、そうなるとドル円の下落

    圧力も増すことになります。



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