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米経済指標好調にもドル円上昇せず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円はウクライナ情勢が重しとなって上値の重い展開に。

    米経済指標は概ね好調だったものの、ロシアがウクライナのクリミア半島

    を掌握したとの報道で、欧州市場では一時101円20銭まで円が買われる。

  • ユーロドルは反落。ユーロが対円で売られたことに連れて、対ドルでも

    1.37台後半から1.37台前半まで下落。

  • 株式市場も大幅に下落。ISM製造業景況指数などが市場予想を

    上回ったものの、ウクライナでの緊張の高まりを嫌気した売り物が優勢となり

    ダウは153ドル安。

  • 債券相場は続伸。安全資産の債券には買いが集まり、長期金利は一時

    2.59%台まで低下。

  • ウクライナ情勢に反応し、金は28ドル上昇し、4ヵ月振りの高値。

    原油価格も大幅に上昇し、こちらも5カ月半振りに105ドル目前まで買われる。

  • 1月個人所得 → +0.3%

  • 1月個人支出 → +0.4%

  • 1月PCEコアデフレーター → +1.2%

  • 2月ISM製造業景況指数 → 53.2

    本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット

  • 豪   豪1月住宅建設許可件数

  • 日   2月マネタリーベース

  • 欧   ユーロ圏1月生産者物価指数

  • 米   上院で、フィッシャーFRB副議長、パウエル理事、ブレイナー理事の指名公聴会

    ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を掌握したとの報道があり、ウクライナ

    ではさらに緊張が高まっているようです。

    ロシア艦隊がクリミアのウクライナ軍に、投降しなければ攻撃すると最後通告を

    行ったとの報道もあります。

    ロシアは「G7」諸国の警告にも拘わらず強硬姿勢を崩さず、緊迫が高まってい

    ます。

    ロシアの通貨ルーブルが急落したことでロシア中銀は政策金利を現行の5.5%

    から7.0に引き上げました。緊張を背景にマネーは安全通貨の円とスイスフラ

    ンに流れ、さらに金や原油など商品にも流入し、商品相場が大きく上昇していま

    す。

    主要通貨に対して円が買われてはいるものの、ドル円自体は今のところそれ程大

    きな動きはありません。

    昨日の海外市場でも101円台前半から半ばでゆっくりと推移し、一気に101

    円を割り込む動きでもありません。

    やはり、昨日発表された米経済指標の改善が支えとなり、ドルの下落を抑えてい

    たと見られます。

    しかし、リスク資産である主要国の株式市場は軒並み大幅な下落に見舞われてお

    り、さらに下落が進むようだと、株安が円買いを誘発することも考えられます。

    ケリー国務長官が4日にもウクライナの首都キエフで西側諸国の外交官と協議

    することになっていますが、はたして解決に向けた糸口が見つかるかどうか予

    断を許しません。

    米国は、ロシアの海外資産の凍結や、ビザの発給を停止するなどを検討してい

    るようですが、もし実施されれば、これにロシアがさらに反発して緊張が一段

    と高まる可能性もあります。

    この緊張が続く限り、円に対する需要が後退するとは考えにくく、しばらくは

    ウクライナ情勢を確認しながら緩やかな円高が続くと思われます。

    下値のメドについては昨日も述べましたが、「120日線」のある101円2

    0銭前後で一旦下落は止められています。

    今のところこの移動平均線が機能しているように見えますが、ここを割り込む

    とその下に「200日線」があり、今度はこの線が意識されます。

    「200日線」は現在100円18銭に位置していますが、この移動平均線の

    重要さは特別です。

    2012年10月に、野田総理と安倍総裁の「党首討論」が行われ、当時の野

    田総理が「解散しますよ」と言ったあの時から、ローソク足は「200日線」

    を一度も下回っていません。

    もしローソク足がこの線を下回ると、約1年半振りのこととなります。

    従って、100円前後が非常に強いサポート水準と考えられ、ここを割込む

    と、相場観そのものが大幅な修正を余儀なくされると考えられます。

    本日のレンジは100円80銭~102円程度を予想しています。



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