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ECB政策金利据え置きを決定 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • アジア時間で日本株が大幅に反発し、102円80銭近辺まで上昇したドル円は

    NYダウと長期金利の上昇に、約5週間ぶりに103円台に乗せる。

    一時103円17銭近辺まで円売りが進み、高値水準で引ける。

  • ECBが政策金利を据え置いたことでユーロドルは大幅に続伸。1.37台から

    1.38台後半まで買われ、ユーロ円も143円近辺まで大幅に上昇。

  • 株式市場は反発。失業保険申請件数が予想より少なかったことを好感。

    本日の雇用統計への改善期待も高まりダウは61ドル上昇し、1万6400ドル台を

    回復。昨年末の最高値まで100ドル余りに迫る。

  • 債券相場は経済指標の好転に続落し、長期金利は2.73%台まで上昇。

  • 金、原油はともに小幅上昇。


  • 新規失業保険申請件数 → 32.3万件

  • 2月ISM非製造業景況指数 → 51.6


    本日の注目イベント

  • 日   1月景気動向指数

  • 独   独1月鉱工業生産

  • 米   2月雇用統計

  • 米   1月貿易収支

  • 米   1月消費者信用残高

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 米   バーアナンキ・前FRB議長講演

  • 加   カナダ2月失業率


    これまで上値を抑えられてきた、102円台後半から103円の水準を

    抜けて来ました。103円台前半は1月29日以来ということで、よう

    やく上値を覆っていたキャップが取り除かれた感じもします。

    しかし小康状態を保っているウクライナ情勢は、オバマ大統領がロシア

    に対する制裁を発動したことで新たな段階に入った可能性もあり、今後

    ロシアがどうのような行動をとるのかが注目されます。

    昨日の動きを見る限り、円が全面安となり市場が再び「リスクオン」に

    傾いてきたことから、「新たなレンジ」に入った可能性もありますが、

    ここはまだ慎重に見ておくべきでしょう。

    これまでドル円は重要な「120日」移動平均線で下落を止められてお

    り、この移動平均線を上回って推移している限り、103円から104

    円に向けて上昇する可能性はある、と述べてきました。

    ただ、そのきっかけになるのは今夜の雇用統計ではないかと

    予想していましたが、市場はより小粒な材料である「新規失業保険申請

    件数」に反応し、ドル円を103円台に押し上げています。

    さらに昨日はECBが政策金利を据え置き、市場に追加緩和観測が高ま

    っていたにもかかわらず動きませんでした。

    その結果、ユーロが大きく買われ、ユーロ買い円売りが、ドル円を押し

    上げた面もあります。

    また、豪ドル円も93円台半ばを超え、ポンド円も172円台半ばまで

    買われるなど、「円全面安」の展開です。

    これらを見る限り、昨年末の円全面安の状況が彷彿されますが、まだあ

    の状況とは円を取り巻く環境が大きく異なっていることに注意が必要です。

    例えば昨年12月末の米長期金利は3.03%と、3%の大台に乗せてい

    ました。

    米長期金利の上昇は、日米金利差の拡大につながることからドルが買われ

    やすい状況になりますが、少なくとも米長期金利はまだ当時と比べ

    0.3%ほど低い水準にあります。

    また日本の株式市場も当時とは水準が異なります

    日経平均株価は昨日大幅に上昇したとはいえ1万5100円台です。

    昨年末の同指数は1万6300円程度であったことを考えると、「出遅れ

    感」は否定できません。

    株価の上昇は「リスクオン」につながり、低金利の円が売られやすいこと

    になります。

    このように見ると、昨日は円全面安の展開になったとはいえ、まだ手放し

    で円売りを進める環境には至っていないと考えられそうです。

    それでもテクニカルを見ると、「日足」では「転換線」が「基準線」を下

    から上抜け、「好転」を見せています。

    この現象は1月23日以来のことになり、比較的中長期のトレンドが出や

    すい「日足」での「好転」は、この先のドル高を予感させてくれるかもし

    れません。

    NYでのドル円の高値は103円17銭でしたが、この水準もテクニカル

    的に言えば「52日線」で上昇を止められたことが確認できます。

    このように、上値は「52日線」で抑えられ、下値は「120日線」でサ

    ポートされていることから、今後はこのどちらの移動平均線を抜けて行く

    のかという点に注目です。

    上述のように「日足」で「好転」を見せたことに重きを置けば、ドルの買

    い場を探る戦略が適当かと思われますが、ウクライナ情勢にも気を配りな

    がらゆっくりと買い下がるスタンスでいいのではないでしょうか。

    本日は円安を好感し、日経平均株価も続伸すると見られますがその際、

    ドル円がNY市場の高値を抜け、どこまで上昇するのかに注目です。

    久しぶりの103円台前半です。

    実需のドル売りも103円30銭近辺から上では並びそうです。

    それをこなして上昇できるかどうかです。

    レンジは102円50銭~103円50銭程度と予想します。



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