fc2ブログ

ユーロドル再び1.39台まで上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • 東京時間では103円を挟んでもみ合っていたドル円は欧州市場から

    NY市場にかけては、ウクライナ情勢や中国をめぐる不透明感から下落。

    株安、米金利低下もあり102円55銭まで円買いが進む。

  • ドル安の流れにユーロドルでもユーロ高が進み、一時は1.39台前半

    まで上昇。先週末の雇用統計直後以来の水準をつける。

  • 株式市場はまちまち。ウクライナ情勢や中国景気に対する懸念から朝方は

    大幅に下落したが、引けにかけては持ち直す。ダウは11ドル下落し、

    ナスダックは16ポイント高。

  • 債券相場は3日続伸。中国の債券デフォルトがさらに拡大するとの見方も

    あり、安全資産の債券が買われた。

  • 金は大幅に続伸し1370ドル台に。一方原油価格は3日続落し

    100ドルの大台を大きく割り込む。


    本日の注目イベント

  • 豪   豪2月雇用統計

  • 中   中国 2月小売売上高

  • 中   中国 2月工業利益

  • 欧   ECB月例報告

  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演

  • 米   2月小売売上高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   フィッシャーFRB副議長、パウエル理事、ブレイナード理事、上院で指名公聴会


    103円台から徐々に下落を見せているドル円ですが、株価の下落の割には

    しっかりとした展開のように思えます。

    下値ではドル買い意欲も見られ、日銀による追加緩和観測も根強いことが背

    景になっているようです。

    それでもさすがに日経平均株価が393円の大幅下落を見せると、東京時

    間では102円台後半を維持していたものの、海外市場では緩やかに円買い

    が優勢となり、一時102円55銭まで円高が進みました。

    結局ドル円は先週末の雇用統計の結果を受けて103円77銭まで上昇し、

    これまでのレンジから上値を切り上げたものの、再び元の位置に戻ってきた

    と言えます。

    ただ、見方を変えればこれまでのレンジの上限であった102円台半ばから

    上値は、一旦上抜けすると今度は「サポートレベル」として機能するするこ

    とも多く、昨日のNY市場の底値が102円55銭だったことは、このパタ

    ーンにあてはまり、まだ上昇トレンドは崩れていないという見方もできます。

    ウクライナ情勢では、16日のクリミアでの住民投票に向けてG7諸国がさ

    らなる制裁の可能性を警告していますが、現時点ではその効果も余り見られ

    ません。

    この状況では住民の半数以上がロシア系であることから、独立国としての

    「クリミア共和国」が誕生する可能性が高いと見られます。

    その際、欧米諸国はウクライナ憲法に違反するとして「ウクライナ共和国」

    を認めないと思いますが、

    実際にどのような新たな制裁を発動するのかが注目され、その内容次第で

    はロシアも反発を強めることが予想されます。

    ドル円の上値を重くしているもう一つの材料は「チャイナリスク」です。

    中国は先週、2014年の成長率目標を7.5%に据え置きました。また

    太陽光発電関連メーカーが、中国本土企業としては初めてデフォルト

    (債務不履行)状態に陥りました。さらに、銅や鉄鋼石を担保に金融取引

    を行っている投資家に対し、中国大手銀行がリスクの拡大を恐れて引き締

    め気味の政策をとり始めたことも、事態の悪化懸念につながっています。

    商品市場では、銅や鉄鋼石の価格が急落し、連想から資源関連株も大きく

    下落しました。

    このようにして見ると、現在のドル円の水準はこれらの材料を「楽観視」

    していると見られます。

    「今後さらに拡大して世界経済を脅かすことにはならない」とう見方が

    優勢だということです。

    ただ「火種」がくすぶっているのは事実で、今後とるべき「リスクの量」

    には慎重にならざるを得ません。

    ユーロドルが再び1.39台に乗せた来ました。

    先週末の雇用統計で1.3915までユーロ高が進んだ背景は、ストッ

    プロスの買いが相場を押し上げた面が強かったと思われますが、再び

    1.39台まで上昇しています。

    ドルが主要通貨に対して売られていることが基本にありますが、その割

    には円の買われ方が弱いように見えます。

    その結果、ユーロ円が大きく上昇することになっていますが、ユーロド

    ルが1.4台までさらに上昇することができるかどうかが注目されます。

    1.4台は2011年10月以来ということになり、安倍政権誕生直前

    のタイミングです。

    ここから急激な円安が進行したことは記憶に新しいところです。

    本日も株価は軟調に推移しそうです。

    103円に近づく水準ではドル売りが出やすいと思われ、昨日のNY市

    場と同様に下値を試す展開を予想します。

    株価の動きはもちろん重要ですが、為替と株価との相関度はやや薄れて

    きたことにも注意が必要です、

    昨日と同様102円の半ばが維持きるかどうかに注目しています。

    レンジは102円30銭~103円30銭程度を予想します。


    スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/1506-e75e36a8

このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。