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米株高を受けドル円堅調 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円はクリミアでの住民投票の結果を受けながらも落ち着いた

    展開となり、101円台半ばから後半で推移。欧米の制裁内容が

    明らかになったが、こちらも想定内との見方。

  • ユーロドルは1.38台後半から1.39台前半に上昇。

    ウクライナ情勢への楽観的な見方もユーロを支える。

  • 株価は6日振りに大幅反発。ロシアに対する制裁内容が想定内で

    あったことや、鉱工業生産指数が予想を上回ったことを好感し、ダウは

    181ドル高。

  • 債券相場は続落。ウクライナ問題や、本日からのFOMCで債券購入を

    縮小するとの見方が上値を抑えた。10年債利回りは2.7%近辺まで

    上昇。

  • 金、原油は小幅に反落。


  • 米2月鉱工業生産 → +0.6%

  • 米3月NAHB住宅市場指数 → 47

  • 3月NY連銀製造業景況指数 → 5.61

    本日の注目イベント

  • 豪   RBA議事録

  • 独   独3月ZEW景況感指数

  • 欧   ユーロ圏1月貿易収支

  • 米   FOMC(19日まで)

  • 米   2月消費者物価指数

  • 米   2月住宅着工件数

  • 米   2月建設許可件数件数

    ウクライナ南部のクリミア自治共和国での住民投票の結果を受け、米国

    は新たな制裁内容を発表しました。対ロシアへの制裁を強化するとして、

    プーチン大統領に近い高官など11人を制裁の対象に指定しました。

    ビザの発給停止や、米国への渡航禁止、資産凍結などが含まれているよ

    うです。

    また、EUも米国と足並みを揃え、ロシア黒海艦隊の司令官を含む21

    人を対象に、欧州にある資産の凍結に踏み切っています。

    ただいずれも貿易など物の移動を制限したわけではなく、「想定内」と

    の印象が強く、この内容を受けて株価が上昇し、金や原油などは下落し、

    ドル円はややドル高に推移しています。米国は、本日予定されているプ

    ーチン大統領の演説内容次第ではさらに追加の制裁を発動する予定のよ

    うです。

    昨日のドル円の動きを見ると、クリミアでの住民投票の結果が伝わった

    ものの、101円台前半から円が買われることもなく、むしろドルを買

    い戻す動きが勝っていました。

    欧州市場に入っても同様な動きで、ドル円は101円87銭まで買い

    戻されましたが、依然としてウクライナ情勢が不安定なことから10

    2円台には届いていません。

    プーチン大統領は本日の演説で、住民投票の結果を尊重するとしてク

    リミア自治共和国からの編入の要請に対して受け入れる内容の演説を

    する可能性があります。

    そうなると、欧米諸国はさらにロシアに対する制裁を強め、ロシアも

    これに対する報復を行うなど、エスカレートすることも十分考えられ

    ます。

    むしろ、これからがウクライナ情勢が平和的解決に向かうどうかの正

    念場になりそうです。

    ドル円は足許では先週末のNY市場のドル底値を下回ることなく推移

    しているため、結局「120日線」(日足)が依然として機能してい

    ることになります。

    また「1時間足」では、「遅行スパン」がローソク足を上抜けする

    「好転」も見せています。

    この状況下の中でもドル円は予想外に底堅い動きを見せているとい

    う印象です。少なくとも株式市場の反応に比べれば底堅いと言えます。

    背景には、日銀による追加緩和観測や貿易収支の赤字が定着し、

    経常収支も4ヶ月連続で赤字になるといった実需に支えられている

    面もあろうかと思います。

    ロシアに対する制裁が「想定内」であったことで、市場の関心は欧州

    からFOMCに移ってきた感もあります。

    明日、政策変更の内容が発表されますが、焦点は「フォワード・ガイ

    ダンス」が変更されるかどうかです。

    FOMCではゼロ金利維持の条件として「インフレ率が2%以下で

    失業率が6.5%を上回っていること」としています。

    問題はインフレ率です。すでに6.6%~6.7%まで低下しており、

    FRBの目標に近づいています。

    この部分を、たとえば「労働参加率」を数値目標に加えるなど、なん

    らかの変更が行われるのではないかといった見方が広がっています。

    また、政策発表後のイエレン議長の「初記者会見」も注目です。

    同時にこれまで過去2回の会合で進めてきた「債券購入の縮小」も、

    今月はじめの雇用統計からすれば継続されると見るべきでしょう。

    仮に今回も100億ドル減額すれば、毎月550億ドルの債券購入

    額となり、毎月6兆~7兆円の国債購入を行っている日銀との「差

    が拡大」することになり、これは「ドル高円安」材料と見られていま

    す。

    本日はNY株式市場が大幅に反発したことを受けて「株高・ドル高」

    が見込まれます。

    だたそれでも上述のように、プーチン大統領の演説内容次第では再

    び円買いが強まることも考えられるため、上値も限定的だと予想さ

    れます。

    101円20銭~102円20銭程度を予想しています。

    日経平均株価が予想外に上昇すれば、もう少し上値があるかもしれ

    ません。


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