米経済指標まちまち
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は先週19日以降、ほぼ1週間102円台で推移し
- ユーロドルは乱高下。ドイツの経済指標が悪化していたことや、
ドラギ総裁の発言を材料に1.37台半ばまで下落したが、
その後は買い戻され1.38台半ばまで急反発。 - 株式市場は3日ぶりに反発。消費者信頼感指数の上昇を好感し、
ダウは91ドル高となり、その他の株価指数も全て高い。 - 債券相場は反落。景気回復見通しなどを背景に30年債など、
長期債を中心に売りが優勢となった。10年債利回りは小幅に上昇し
2.75%台に。 - 金は7営業振りに小幅反発。原油価格は小幅に反落。
- 1月ケースシラー住宅価格指数 → +13.24%
- 3月消費者信頼感指数 →82.3
- 2月新築住宅販売件数 →44.0万件
- 3月リッチモンド連銀製造業指数 →-7
本日の注目イベント - 豪 RBA総裁講演
- 米 2月耐久財受注
- 米 FRBがストレステストの結果公表
ドル円の膠着感が強まり、102円前半から半ばを上にも下にも
抜け切れません。先週19日に101円台前半での取引があって
以来、102円割れは示現していないものの、一方上値も限定的
になっています。
米景気の回復観測がドルの下値を支え、ウクライナ情勢の緊迫が
ドルの上値を抑える構図になっており、個人投資家にとっても動
きにくい展開が続いています。
それに加え株価の低迷もドル円の動きを鈍くしていると考えられ
ます。
昨年末の日経平均1万6290円から、昨日は1万4420円程
度で、こちらは為替以上に低迷しており、個人投資家のリスク許
容度を低下させている状況です。
さらに売買を低下させているのが、東京時間でのボラティリテー
の低さです。
今月はじめには雇用統計の上振れを材料に103円77銭まで上
昇したドル円でしたが、東京時間に入るとその水準で留まり、ロ
シアがクリミア半島を編入したとの報道で101円台まで売られた
場面でも同様に小動きでした。
「ドル円の水準はNY市場で決められる」ことは今に始まったわ
けではありませんが、為替市場も徐々に
「東京株式市場化」し、青い目の投資家が相場の行方を決める状
況になりつつあります。
3月も来週月曜日で終わります。
今週は決算月ということもあり、実需の動きにも注意したいとこ
ろですが、100円割れのリスクがやや後退した現状では、輸出
企業が慌てて来期の為替予約を持ち込む状況でもありません。
ドル円の102円台、ユーロ円の141円台は輸出業者にとって
は満足な水準ではないかと思います。
そしていよいよ来週火曜日からは「消費税増税」が実施されます。
1997年に税率が3%から5%に引き上げられた以来、実に17
年ぶりのことになり、日本はこの年からデフレに陥ったとの見方も
あるようです。
足許では最後の駆け込み需要というよりも、消費者のせめてもの
「生活防衛策」がピークを迎えています。
新聞社の調査によると、駆け込み需要の反動から4月は相当の落
ち込みが予想されるが、5月以降には元に戻るという見方が優勢
のようです。
消費者の買い控えは少なくとも5月頃までは続き、勝負は6月に
元に戻るかどうかとというところだと思います。安倍総理は10
月には景気動向を総合的に勘案し、2015年10月からの「消
費税10%」を実施するかどうかを判断するとしています。
上記新聞社の調査通りであれば、いよいよ消費者にとって消費税
10%という「未踏の領域」に入っていく事になるわけです。
注目は日銀が追加緩和の実施に踏み切るかどうかです。
市場の緩和期待は非常に強く、それだけに来期以降の日銀決定会
合がそのつど注目されることになりますが、
6月以降の会合で「動かない」となると、失望から円買いが加速
する事態も予測されます。重要なのは、日銀がいつ、どのような
内容の緩和策を出してくるかです。
来週4月4日は「異次元緩和」から1周年になります。
経済紙は「2匹目のどじょうを探している」といった表現をして
いましたが、個人的には前回の緩和では「円安、株高、景気浮揚」
という「一石三鳥」の効果がありましたが、せめて「一石二鳥」
の効果を期待したいと思っています。
本日のレンジも予想外のニュースがない限り102円~102円
60銭程度と見られますが、何があるか分からないため安心は禁物
です。
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膠着間が強まる。NYでは消費者信頼感指数が予想を上回った
ことからドルが買われる場面もあったが、102円台半ば超えには
至らず102円20ー30銭で引ける。
- [2014/03/26 09:12]
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