ドル円再び上値をテストか?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
終始118円台半ばで小動き。日欧の緩和に加え、中国が利下げを実施したことも
ドル買いにつながった。
IFO景況感が上振れしたことで買戻しが優勢となり、1.24台半ばまで反発。
量的緩和を巡ってECB内での意見の違いが深まっていることもユーロを押し上げた。
ユーロ円は再び147円台に乗せる。
ダウは7ドル高。S&P500も5ポイント上昇し、ともに最高値を更新。
長期金利は2.30%台まで小幅に低下。
本日の注目イベント
先週末、ドル円は麻生財務大臣の発言で118円台から117円36銭まで下落
する場面があり、その後のNY市場でも同じような水準までドルが売られました
が、結局、118円台まで反発しており、今回の調整も1円60銭前後と、小幅
に終わっています。
麻生大臣は、閣議後の記者会見で「円の下がり方のスピードが速すぎる。歓迎す
べきことではない」と発言し、これをきっかけにドル売りが強まりましたが、こ
のところの急激な円安局面では内外を通じて初めての「円安懸念発言」でした。
ただこの発言も冷静に考えれば、円安そのものを批判してるわけではなく、円安
のスピードが問題だとしているため、市場へのインパクトは限定的であったと思
われます。
同時に、このような発言が米国サイドから出てくるようだと、誰が発言したかに
もよりますが、注意が必要かもしれません。
ドル円は再び118円台を回復し、NY市場では118円49銭までドル高が進
みました。長期金利は依然として2.3%台と低位で推移していますが、株価が
連日最高値を更新していることでリスクオンの状況が続いているようです。
昨日は、特に中国人民銀行が約2年ぶりに利下げに踏み切ったことで、日銀やE
CBと同様に、景気刺激を追加する戦線に加わったと見られ、中国景気の底入れ
期待も膨らんできました。
リスクオンが続けば低金利の円は売られ易い状況になります。
ドル円は先週木曜日に118円98銭まで上昇した後、小幅な調整を経て、再び
118円台半ばまで反発しています。
米国の株高には注意が必要ですが、大きく崩れない限りドル円は119円を目指
すことになろうかと思います。
国内では、先週末に衆議院が解散し、選挙モードに入っています。
争点の一つは「アベノミクス」に対する評価です。
自公連立与党は「アベノミクス」の効果をうたい、さらなる推進を目指しますが、
一方で野党はこぞって「アベミクス」の負の部分を強調しています。
従って12月14日の選挙で、連立与党が圧勝するようだと、現在の株高円安政
策がさらに推し進められるとの連想から、ドル買い円売りが加速することになり
そうです。
本日はドルがどこまで買われるのかが注目点ですが、一目均衡表の「基準線」か
ら見ると、118円前後が既にサポートとして機能しそうです。
日銀決定会合の議事要旨の内容や、米GDPの改定値次第では118円割れの可
能性もあるかもしれませんが、それ程深い下落はないとの想定から、レンジは1
17円70銭~119円を予想したいと思います。
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- [2014/11/25 08:55]
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