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スイス中銀フランの上限撤廃 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • スイス中銀がフラン防衛の上限枠を撤廃したことからスイスフランが急伸。

    安全通貨の円も連れ高となり、116円16銭近辺まで下落。株安、金利低下

    でリスクオフムードが拡大。

  • スイス中銀のフラン上限撤廃により、来週のECB理事会での緩和観測が

    さらに高まりユーロドルは1.15台半ばまで急落。1.16台前半まで

    反発して引ける。

  • 株式市場は5日続落。BOAなど銀行決算が低調だったこともあり

    売り優勢の展開が続く。ダウは106ドル下落し、主要株価指数も5日続落。

  • 債券は大幅に続伸。米国債の利回りが相対的に魅力的との観測が

    広がり価格は急上昇。長期金利は1.74%台まで低下。

  • 金は大幅に続伸し約4ヶ月ぶりに1260ドル台に。原油は50ドルを超える

    場面もあったが、結局前日比2ドルを超える下落で46ドル台に。


  • 1月NY連銀製造業景気指数    → 9.95

  • 12月生産者物価指数       → -0.3%

  • 1月フィラデルフィア連銀景況指数 → 6.3

  • 米新規失業保険申請件数      → 31.6万件

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏12月消費者物価指数(改定値)

  • 米   12月消費者物価指数

  • 米   12月鉱工業生産 

  • 米  1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値 )

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米  企業決算 → ゴールドマンサックス

    スイス中銀がユーロスイスの介入上限を撤廃し、マイナス金利を拡大すると発表したことで、

    スイスフランが主要通貨に対して急伸。

    対ドルでは2500ポイント、対ユーロでは2800ポイントほど上昇しました。

    安全通貨の円もこの動きに引っ張られ、117円台後半から116円台前半まで円高が進み

    ました。

    スイス中銀の発表はかなりのサプライズでした。

    来週のECB理事会ではECBが量的緩和に踏み切るとの観測が強く、ユーロが主要通貨に

    対して売られる展開が続いていることが背景と見られます。

    スイス中銀のヨルダン総裁は会見で「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかっ

    た」と語り、フランの上限維持は「持続可能な政策ではないとの結論に達した」と説明しま

    した。保守的なスイス中銀が「無制限の介入」から一転して「上限撤廃」に追い込まれた構

    図は、かつてジョージソロスがイングランド銀行を負かしたエピソードを思い起こさせます。

    スイス中銀の発表を受けて安全通貨の円も急伸し116円台前半まで円高が進み、早朝には

    115円台後半までドル安が進む場面もありました。

    昨日の東京時間では終始117円台で堅調に推移し、日経平均株価が320円上昇したこと

    で、117円94銭までドルが買われましたが、スイス中銀の発表に冷や水を浴びせられた

    格好です。

    もっとも、117円台後半は「1時間足」の雲の下限が横たわっており、この雲を抜け切る

    には118円15銭程度まで上昇する必要もあり、そこまでの反発力がなかったと見ること

    もできます。

    この欄でも記述したように、「日足」では既に遅行スパンがローソク足を下抜けしており、

    下値を試す展開も予想されました。

    既に115円台後半まで下落したドル円ですが、今日も下値を試す展開が予想されます。

    「日足」では現在雲の中を下落中ですが、この雲を下抜けする水準は113円50銭前後

    です。従って、先ずは昨年12月16日に記録した115円57銭が最初のサポートとし

    て意識されます。115円を割り込むようだと、上記雲の下限の113円台半ばが非常に

    重要なサポートになると考えられます。

    それにしても米長期金利の低下スピードには驚きます。

    2%の大台を割り込んだのが1月6日です。

    それから僅か10日ほどで1.74%台まで急低下してきました。

    日本だけではなく、ドイツやフランスなどの国債利回りが、根強いECBの緩和観測から

    急低下していることで、2%を割り込んでも米国債が相対的に魅力的だという解釈のよう

    です。こうなると、今年中頃には利上げすると見られる「利上げ観測」も、ほとんど影響

    が見られない状況です。

    今日も依然としてボラティリティの高い動きになります。

    値幅も大きくなりそうなことから、ポジションの管理には十分注意が必要です。


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