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雇用統計を受けドル円反落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は雇用統計の結果に反応し123円を割る場面も。

    雇用者数は予想を若干下回る程度だったが、賃金と労働参加率が

    低下していたことでドル売りが優勢に。ただその後はギリシャの

    国民投票を意識し、もみ合う展開に。

  • ユーロドルも雇用統計が大きな波乱にならず、国民投票を控え

    1.10台半ばから1.12でもみ合う。

  • 株式市場朝方は買い優勢だったものの、ギリシャの国民投票への

    警戒感から上げ幅を縮小。結局ダウは前日比27ドル反落して

    取り引きを終える。

  • 債券相場は反発。雇用統計を受けて利上げ観測が後ずれし、

    長期金利は2.38%台へ低下。

  • 金、原油は続落。


  • 6月失業率        → 5.3%

  • 6月非農業部門雇用者数  → 22.3万人

  • 新規失業保険申請件数   → 28.1万件

    本日の注目イベント

  • 豪   豪5月小売売上高

  • 中   中国 6月HSBC製造業PMI(速報値

  • 欧   ユーロ圏5月小売売上高

  • 米   NY市場休場(独立記念日の振替休日)


    6月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は市場予想の「22.5万人」に対して

    「22.3万人」とほぼ予想に近い数字でした。

    ただ、発表直後ドル円は80銭ほど下落し、一時123円を割り込む場面もありま

    しが、その後はもみ合いに終始し、方向感が出ない展開でした。

    失業率が「5.3%」と改善していたのも、労働参加率が低下したとの見方がもっ

    ぱらで、5月と4月の雇用者数が下方修正されたことと、平均時給が前月比ゼロ

    で、伸びていなかったことで市場はドル売りで反応したものと思われます。

    5月の雇用者数は「28万人」から「25.4万人」に、4月のそれは「22.

    1万人」から「18.7万人」に、それぞれ下方修正されたことが、利上げ観測を

    後退させ、ドル売り、債券高につながったようです。

    結局全体的に見れば、それほど悲観する内容ではなかったものの、何か後味の悪い

    印象が残ります。加えて、今度の日曜日にはギリシャの国民投票が控えていること

    も、リスクを取りにくくしています。最新の世論調査は緊縮財政に反対と賛成が拮

    抗していると伝えており、どちらにころぶか予想しにくい状況のようです。

    チプラス首相は有権者に反対票を投じるよう求めているのに対して、ギリシャ以外

    のユーロ諸国は投票で明確に緊縮財政賛成という意思表示がされれば。ギリシャは

    改革の道筋に戻り得ると訴えています。(ブルームバーグ)

    混乱が続く中、ギリシャのバルファキス財務相はブルームバーグとのテレビイン

    タビューで「われわれはどうしてもユーロ圏にとどまりたいと考えている」と述べ、

    「5日の投票でわれわれは勝利するだろう」と明言しています。

    緊縮財政に対して「イエス」という結果が出れば、チプラス政権の崩壊につながる

    ものの、ユーロ圏側から支援を受けられる可能性が残ります。

    一方「ノー」という結果になれば、ユーロ圏、あるいはEUからの離脱の可能性が

    高まり、通貨「ドラクマ」の復活があるかもしれませんが、相当なコストを払うこ

    とにもなります。ユーロからの離脱の可能性については、これまでにも何度か浮上

    しており、一時は既に通貨「新ドラクマ」発行のために輪転機が回っている、と言

    った噂が出た時もありました。

    いずれにしてもギリシャにとっても、ユーロ圏にとっても、まだ混乱は続きそうで

    す。今週月曜日早朝に、ユーロなどは大きく窓を開けて取引が開始されました。

    国民投票の結果次第では、また同様なことが起こりうる可能性があります。

    資金とポジション管理には十分注意してください。

    本日の予想レンジは122円60銭~123円70銭程度と考えます。


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