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ドル円方向感出ず 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は124円を挟んだ展開が続く。新規失業保険申請件数が予想を

    大きく下回ったことで124円19銭までドルが買われたが続かず。

  • ユーロドルはユーロ買戻しが優勢となり、1.10台に乗せる場面も

    あったが、その水準は維持できず。

  • 株式市場は続落。雇用関連指標はよかったものの、この日決算発表のあった

    キャタピラーや3Mが業績見通しを下方修正したことが響いた。

    主要3指数とも下落し、ダウは119ドル下げ、1万7700ドル台に。

  • 債券相場は続伸。原油価格の下落が続き、インフレ見通しが後退した

    ことで債券に買い物が集まる。長期金利は2.26%台まで低下

  • 金は反発したものの上げ幅は小幅。原油は続落し、3ヶ月半ぶりに

    48ドル台に。

  • 新規失業保険申請件数   → 25.5万件

  • 6月景気先行指標総合指数 → 0.6%

    本日の注目イベント

  • 中   中国 7月HSBC製造業PMI(速報値)

  • 独   独7月製造業PMI(速報値)

  • 独   独7月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏7月非製造業PMI(速報値)

  • 米   6月新築住宅販売件数

    ドル円は前日とほぼ同じような展開です。

    124円台には乗せるものの、124円台が維持できずに一進一退です。

    昨日のNY市場では、新規失業保険申請件数が25.5万件と、何と40年ぶりの

    低水準となったことでドルが買われる場面もありましたが、上昇傾向は長続きしま

    せん。124円15-20銭あたりで上値が抑えられる展開が続いています。

    もっとも、来週にはFOMCを控えており、声明文に利上げに向けたヒントがある

    のではないかといった見方も根強く、ドルを売る動きも限定的です。

    それでも株価が大きく下げ、長期金利が低下する動きに、ドルの一段の上昇も一服

    といった感じです。

    IMF(国際通貨基金)は日本経済に関する年次審査報告書で、日銀に対し2%の

    物価目標の達成に向けた強い姿勢を示すため、追加緩和を行うよう要請しました。

    報告書では「アベノミクスには追加緩和が必要だ」とし、一層の構造改革を求めて

    います。原油価格の下落に伴って、2%のインフレ目標達成が危ぶまれるものの、

    日本の株価は世界の主要国に比べ堅調に推移しており、ドル円も依然として円安傾

    向です。従って、現時点では追加緩和が実施される可能性は極めて低く、黒田総裁

    もことあるごとに「現時点では追加緩和は必要はない」と明言しています。

    さらに総裁は先の講演でも「秋口以降インフレが加速し、2016年春には2%の

    物価上昇は十分可能」と繰り返し述べています。

    その背景にあるのは、原油価格の下落による物価への影響は秋口には剥落すると予

    想しているからです。

    しかし一時は60ドル台を回復した原油価格は、このところ下げ足を早め、昨日は

    48ドル台と、今年3月末以来の水準まで下落しています。

    このまま50ドル以下で推移するようだと、黒田総裁は再び原油安に苦しむこと

    になりそうです。IMFがあえて追加緩和に言及したことで、「年内はほとんど可

    能性がなかった」追加緩和も、ややその可能性も出てきたと言えそうです。

    IMFが異例の要請を行ったことで、仮に追加緩和を実施してさらに円安が加速し

    たとしてもこれで「円安誘導を意図したものではない」と、明確に答えることがで

    きるのではないでしょうか。

    ドル円は今日も方向感のはっきりしない動きが続きそうです。

    連休明けから今朝まで、ドル円は123円台半ばから124円20銭程度の狭いレ

    ンジ内で動いています。

    やや材料不足の感は否めませんが、本日も同じような展開が予想されます。

    レンジは123円30銭~124円30銭程度と見ています。


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