日銀会合待ち
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京タイムでは依然として121円台が重く、ドルは
120円58銭まで売られたが、その後は再び121円台を回復。
長期金利が上昇したことや、本日の日銀決定会合への期待感が
背景。 - ユーロドルは下げが一服。GDPの減速を手がかりに
ドルが売られたことでユーロの買戻しを誘う。ユーロドルは
1.09台後半まで値を戻す。 - 株式市場は3日ぶりに反落。ただ下げ幅は小幅で、ダウは一時
プラスに転じる場面もあったが、結局23ドル安で引ける。 - 債券相場は大きく売られる。年内利上げの可能性が意識され、
30年債は1ヶ月ぶりの高水準に。長期金利も2.17%台まで上昇。 - 金は大幅に下落し1147ドル台に。利上げが意識され売られたとの
見方。原油は3日続伸。 - 7-9月期GDP(速報値) → +1.5%
- 新規失業保険申請件数 → 26.0万件
- 9月中古住宅販売成約指数 → -2.3%
本日の注目イベント
- 豪 豪第3四半期生産者物価指数
- 日 9月消費者物価指数
- 日 9月失業率
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏9月失業率
- 欧 ユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)
- 米 9月個人所得
- 米 9月個人支出
- 米 9月PCEコアデフレーター
- 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
ドル円は121円台前半から半ばが重く、なかなか121円台が
定着しません。しかしそれでも連日120円台半ばあたりまで
下げても、再び121円台に戻ってくるなど、粘り腰をみせて
います。
昨日も、朝方には前日のNYで株高、ドル高が進んだことで、
株価は1万9200円程度まで、ドル円も121円30銭程
度までは試すのではないかと予想していましたが、朝方発表
された9月の鉱工業生産が+1.0%と、市場予想を上回った
ことで、「追加緩和はない」との見方が急速に高まり、ドルが
売られ、日経平均株価も、一時はマイナスに転じる場面もあり
ました。
本当に「追加緩和」はないのか?
本日、日銀は金融政策決定会合を開き政策運営方針を決めます。
発表は終わり次第ということですので、何時に終わるのかも
気になります。発表が遅くなればなるほど、「議論が紛糾して
いる」ということにもなり、憶測を生むことにもなります。
因みに、年2回の展望レポートを策定する決定会合の発表時間
は、現状維持なら午後1時ごろ。追加緩和を決定した昨年10
月の31日は午後1時44分に発表されています。(ブルーム
バーグ)また、展望レポートは午後3時に発表され、3時半
からは黒田日銀総裁の記者会見がある予定です。
昨日発表された鉱工業生産が予想外によかったことから、
今回の会合では緩和は見送られると予想しています。
もともと、現在の為替と株価の水準からはその必要性がみつから
ないと思っており、さらに、最後の切り札である「緩和カー
ド」は、そう簡単に切るわけにはいかない事情もあると思って
いました。それでもブルームバーグの先週の調査では、36人の
エコノミストのうち、16人(44.4%)が、「追加緩和
あり」と答えています。展望レポートの下方修正と同じタイミン
グで追加緩和することが適切だと見ているようです。
いずれにしても、昨年の10月末に「サプライス緩和」があり、
ドル高と株高が急速に進んだ記憶が、多くの市場参加者の
脳裏に焼きついており、その意味では「緩和観測」という
よりも「緩和期待」と言った方が正しいような雰囲気になって
います。
結果は蓋を開けてみなければ分かりませんが、スタンスと
すれば「万が一の場合」も想定しておくことは必要です。
仮になかった場合には、やはりドルが売られ、株も売られる
と思われますが、それでもドル円で118円台半ばを割り込
むのは簡単ではないと思います。
既に「緩和なし」を想定して、ショート・メイクをして、
利益確定のチャンスを待っている向きも少なくないはずです。
また、今回緩和が見送られても、いずれ日銀が緩和に踏み切る
可能性は高いと予想されます。
黒田総裁の言葉にも集中しなければなりません。
予想レンジはややワイドに、119ー121円50銭程度と
します。
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「早起きの勧め」
筆者は仕事柄、朝は早く起きます。
5時すぎに目覚ましで起こされ、オフィスの席には6時半
すぎには座ります。
長い間の習慣なので、それほど苦にはなりませんが、
「時々もっと寝ていたい」という誘惑にかられます。
朝、早い電車に乗ると幾つかのメリットがありますが、
特筆すべきは電車が遅れないことです。
電車遅延は、年に1度あるかないかです。
当たり前ですが、通勤客が増えれば増えるほど、人身事故や
車両故障など遅延の原因が増えます。
早ければ、早い電車ほど、そのリスクが低いということで
しょう。
でも最近はまだ外が暗く、気合を入れて起きる日が増えて
います。良い週末を・・・・・。
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- [2015/10/30 10:32]
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