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ドル円、日銀会合後乱高下 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は日銀決定会合で、追加緩和が見送られたことで

    ドル売りが強まった。120円38銭までドルは下落したが、

    120円台は維持される。

  • ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価指数が前月よりも

    強めだったことからユーロを買い戻す流れが強まった。

    一時は1.10台後半まで買われ、ユーロ円も反発。

  • 株式市場は続落。エネルギー株などは上昇したものの、

    総じて利益確定の売りに押された格好。ダウは92ドル下落し、

    他の主要指数も続落。

  • 債券相場は小幅に反発したが、週間では下落し1ヶ月ぶりの

    水準を記録。この日は2.14%台で取引を終える。

  • 金は続落し、原油は続伸。


  • 12月個人所得                → +0.1%

  • 12月個人支出                → +0.1%

  • 12月PCEコアデフレーター         → +1.3%

  • 10月シカゴ購買部協会景気指数        → 56.2

  • 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 90.0

    本日の注目イベント



  • 豪   豪9月住宅建設許可件数

  • 中   中国 10月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(改定値)

  • 英   英10月製造業PMI

  • 米   10月ISM非製造業景況指数

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    先週末の日銀金融政策決定会合では、予想通り「追加緩和」は見送られ、発表と

    同時にドル売りが強まり、一時は120円31銭までドルが売られましたが、

    そこからは急反発を見せました。経済紙に掲載された、「政府3兆円を超える補

    正予算」の記事が好感され、株価が急速に戻したことに引っ張られ、ドル円は1

    20円台半ばから、121円49銭まで上昇しました。ただ、この水準は先週月

    曜日にも記録しましたが、抜けきれていない水準でした。

    結局今回の上昇でも抜けずに押し戻されており、121円台半ばが「壁」になり

    つつあります。

    日銀決定会合では、8対1で緩和が見送られましたが、市場ではまだ緩和観測が

    根強く残っています。黒田総裁は記者会見の席で、これまで通り「必要ならちゅ

    うちょなく行動する」と述べています。また「2%の物価目標」の達成時期を、

    「2016年後半ごろ」に先送りしたものの、物価の上昇基調は維持されている

    との認識も変えていません。

    さらに、仮に追加緩和を行う場合でも、「手段はいろいろある」とも述べており、

    今後も日銀の政策を巡ってドル円が上下することになりそうです。

    先週末は、日銀会合でドル円が乱高下しましたが、チャートを見ると、ドルの上

    昇基調は保たれていると見られます。

    FOMCでは利上げが見送られ、さらに日銀金融政策決定会合でも追加緩和が見

    送られ、これらはいずれも、ドル安円高容要因です。

    個人的にはもう少し円高方向に振れるのではないかと予想していましたが、12

    0円を割り込んでいません。

    日米の金融政策会合は10月分は終えましたが、まだ今年最後のFOMCは12

    月に控えており、日銀も11月と12月には会合を予定しています。

    今回政策変更はなかったわけですが、この先も日米の金融政策の方向性は変わり

    ません。従って、まだドルが上昇する余地は残っていると予想します。

    とりわけ、12月のFOMCが注目されます。

    先週のFOMCでは、利上げをするかどうかは12月の会合で決める、と明記さ

    れていました。

    イエレン議長をはじめ、FOMCメンバーも、まだら模様の米経済指標を意識し

    ていることは明らかで、その意味では今週末の「10月の雇用統計」が極めて重

    要な鍵を握ることになります。

    本日のドル円は120円~121円程度を予想します。


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