fc2ブログ

イエレン証言を受けドル円121円台半ば超え 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は、依然として東京タイムでは上値が重かったものの、

    NYでは金利が上昇したことに加え、イエレン議長が議会証言で

    12月利上げの可能性に言及したことで121円72銭まで

    ドル高が進行。

  • ユーロドルは下落し、1.0844まで売られ、約3ヶ月ぶりの

    ユーロ安水準を記録。

  • 株式市場は反落。ADP雇用者数が予想を上回り、イエレン議長の証言も

    あり、利上げ観測の高まりから売りが優勢となる。ダウは一時100ドルを

    超える下げをみせたが、引けは50ドルの下落に留まる。

  • 債券相場は12月の利上げ観測が高まったことから続落。2年債利回りは

    2011年以来の高水準を記録。

  • 金は5営業日続落。原油も反落し46ドル台に。


  • 10月ADP雇用者数      → 18.2万人

  • 9月貿易収支          → -408.1億ドル

  • 10月ISM非製造業景況指数  → 59.1

    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(10月6、7日分)

  • 欧   ECB経済報告

  • 欧   ユーロ圏9月小売売上高

  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演

  • 英   BOE金融政策発表

  • 英   BOE四半期物価報告発表

  • 英   BOE議事録

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   フィッシャー・FRB副議長講演


    昨日の東京市場では株価が大きく上昇したにも関わらず、121円台半ばの

    「壁」は抜けずに、121円近辺まで押し戻される場面もありましたが、N

    Y市場では一時121円72銭までドル高が進んでいます。

    ユーロドルでも、1.0844までユーロが売られ、こちらは約3ヶ月ぶり

    のユーロ安水準をつけており、ドル高傾向が鮮明になりつつあります。

    昨日はADP雇用者数が予想を上回り、ISM非製造業も良好でした。

    加えて、イエレン議長は議会証言で「現時点では、米経済は順調だと判断し

    ている」と述べ、12月利上げの舞台は整っているとの認識を示しました。

    議長は、議員の質問に対して、「国内の支出は着実なペースで増加してい

    る」として、経済データで成長と物価の上昇が引き続き示されれば、12月

    利上げの「実質的な可能性」はあると証言しています。(ブルームバーグ)

    この結果、政策変更の影響を受けやすいとされる2年債利回りは、一時0.

    82%に上昇し、利上げを織り込む動きを見せました。

    また議長は、中国など新興市場のリスクについても低下したとの認識を示し

    ました。

    今回の証言は、先月FOMC声明文と同じように「タカ派的」との印象が残

    ります。10月以降に発表された経済指標は決して好調とは言えません。

    それを踏まえても、あえて「米経済は順調だ」と言い切るイエレン議長は、

    よほど今後の景気に自信をもっているということなのでしょう。

    製造業だけではなく、住宅市場にも暗雲が覆い始めてきた状況ですが、イ

    エレン議長だけではなく、FRBも共通の認識のようで、FOMCでも十

    分なペースで米経済は成長していくと見ているようです。

    イエレン議長の12月利上げの可能性を示唆する発言を受けて、明日の雇

    用統計が一層重みを増しています。8月と9月、2ヵ月連続で、成長のメ

    ドとなる20万人を割り込んでいる雇用統計です。

    10月分も仮に20万人を大きく割り込むようだと、さすがにイエレン議

    長も首をかしげる状況になろうかと思いますが、もし20万人を超えるよ

    うだと、12月利上げが現実味を帯びてきます。

    ドル円は日足の「雲」を抜けて来ました。

    現在は雲を抜けて上昇中ですが、まだ完全に上昇トレンドに入ったと判断

    はできません。

    直ぐ上に「120日線」があります。そのため122円を抜けて初めて、

    「上昇トレンド入り」と判断できるのではないかと思われます。

    本日も東京市場ではやはり、久しぶりのレベルということでドル売りが意

    識されますが、122円を抜けるとストップロスのドル買いもあるといっ

    た噂もあります。

    高値警戒感を維持しながらも、レベル感だけでの安易なドルショートには

    注意が必要です。

    日本株は今日も堅調に推移しそうで、株価の動きにも目配りが必要です。

    本日の予想レンジは121-122円といったところでしょうか。


    スポンサーサイト



  • コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/1890-9ff6dba4

    このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
    断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
    社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
    相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。