イエレン証言を受けドル円121円台半ば超え
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
NYでは金利が上昇したことに加え、イエレン議長が議会証言で
12月利上げの可能性に言及したことで121円72銭まで
ドル高が進行。
ユーロ安水準を記録。
あり、利上げ観測の高まりから売りが優勢となる。ダウは一時100ドルを
超える下げをみせたが、引けは50ドルの下落に留まる。
2011年以来の高水準を記録。
本日の注目イベント
昨日の東京市場では株価が大きく上昇したにも関わらず、121円台半ばの
「壁」は抜けずに、121円近辺まで押し戻される場面もありましたが、N
Y市場では一時121円72銭までドル高が進んでいます。
ユーロドルでも、1.0844までユーロが売られ、こちらは約3ヶ月ぶり
のユーロ安水準をつけており、ドル高傾向が鮮明になりつつあります。
昨日はADP雇用者数が予想を上回り、ISM非製造業も良好でした。
加えて、イエレン議長は議会証言で「現時点では、米経済は順調だと判断し
ている」と述べ、12月利上げの舞台は整っているとの認識を示しました。
議長は、議員の質問に対して、「国内の支出は着実なペースで増加してい
る」として、経済データで成長と物価の上昇が引き続き示されれば、12月
利上げの「実質的な可能性」はあると証言しています。(ブルームバーグ)
この結果、政策変更の影響を受けやすいとされる2年債利回りは、一時0.
82%に上昇し、利上げを織り込む動きを見せました。
また議長は、中国など新興市場のリスクについても低下したとの認識を示し
ました。
今回の証言は、先月FOMC声明文と同じように「タカ派的」との印象が残
ります。10月以降に発表された経済指標は決して好調とは言えません。
それを踏まえても、あえて「米経済は順調だ」と言い切るイエレン議長は、
よほど今後の景気に自信をもっているということなのでしょう。
製造業だけではなく、住宅市場にも暗雲が覆い始めてきた状況ですが、イ
エレン議長だけではなく、FRBも共通の認識のようで、FOMCでも十
分なペースで米経済は成長していくと見ているようです。
イエレン議長の12月利上げの可能性を示唆する発言を受けて、明日の雇
用統計が一層重みを増しています。8月と9月、2ヵ月連続で、成長のメ
ドとなる20万人を割り込んでいる雇用統計です。
10月分も仮に20万人を大きく割り込むようだと、さすがにイエレン議
長も首をかしげる状況になろうかと思いますが、もし20万人を超えるよ
うだと、12月利上げが現実味を帯びてきます。
ドル円は日足の「雲」を抜けて来ました。
現在は雲を抜けて上昇中ですが、まだ完全に上昇トレンドに入ったと判断
はできません。
直ぐ上に「120日線」があります。そのため122円を抜けて初めて、
「上昇トレンド入り」と判断できるのではないかと思われます。
本日も東京市場ではやはり、久しぶりのレベルということでドル売りが意
識されますが、122円を抜けるとストップロスのドル買いもあるといっ
た噂もあります。
高値警戒感を維持しながらも、レベル感だけでの安易なドルショートには
注意が必要です。
日本株は今日も堅調に推移しそうで、株価の動きにも目配りが必要です。
本日の予想レンジは121-122円といったところでしょうか。

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- [2015/11/05 09:05]
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