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ドル円123円台半ばから反落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 12月利上げ観測を背景にドル円は123円60銭まで上昇したものの、
    株価が軟調となり反落。123円を割り込む場面もあったが、勢いはなく、
    123円10-20銭で取引を終える。
  • ユーロドルも前日と同じ水準の1.0705まで売られたが、警戒感も
    あり、そこからは切り返す。
  • 株式市場は大幅に反落。利上げ観測が重石となり、ダウは173ドル
    下落。
  • 債券相場は6日続落。ヘッジファンドが、債券の先安を見越して先物で
    大きく売りを建ているとの報道も売り方優勢に。長期金利は2.35%台まで
    上昇。
  • 金は8営業日ぶりに反発したが小幅に留まる。原油は続落し43ドル台に。
  • 10月労働市場情勢指数(LMCI)  → +1.6

本日の注目イベント

  • 日   9月国際収支
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 英   英10月生産者物価指数
  • 英   英10月消費者物価指数

ドル円は昨日の東京時間では、株価が急伸したわりにはいつものように上値は
重く、123円48銭まで上昇した後は、じり安でした。
NYでは、利上げ観測を背景に123円60銭までドルが買われましたが、
その後は再び上値が重くなっています。

雇用統計の上振れを材料に、123円台までは急速にドルが買われましたが、
さすがに123円台では今のところ「もみ合い」が続いています。
ここから、さらにドルが上昇することがあるとは思いますが、これまでの
スピードとな異なり緩やかな上昇になると予想しています。
また、昨日のNYのように、利上げ観測が高まると、株価が下落し、債券も
売られ金利が上昇します。
ドル円は、金利上昇がサポートとなっていることで、下値は限定的となって
いますが、それでもNYダウが300ドルほど下げれば、ドル円も下値を試す
動きにならざるを得ません。
先週金曜日のように、雇用統計の上振れで利上げ観測が急速に高まっても、
それは「米景気が好調」の証左であり、米景気を買う格好で、株価が上昇しま
したが、昨日は純粋に利上げを嫌った格好でした。

12月の利上げが日増しに確実性を増しているように思えます。
FOMCメンバーの中でも「ハト派」とされているボストン連銀のローゼング
レン総裁は昨日講演で、「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む
将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」と述べ、
早ければ来月の会合で利上げを行う可能性があることを示唆しました。

これまで、FOMC内部でも、利上げに慎重な見方をするメンバーも多く、
代表格のシカゴ連銀のエバンス総裁までもが、利上げに柔軟な姿勢を見せ始め
ています。どうやら、バラバラだったFOMCメンバーも利上げに向けた意思
形成ができつつあると見られます。

個人的には、もう一回の雇用統計を残しているとはいえ、12月利上げの可
能性は極めて高いと予想しております。
そうなると、今後のドル円も12月まではそれほど下押しはないかもしれま
せんが、重要なベンチマークになるのが、ユーロドルの動きと見ています。

米利上げ観測が高まる中、ECBは12月にも追加緩和を実施する可能性が
高いと見られます。まさに、両中銀の「金融政策の方向性の違い」が明確に
表れていることになります。そのため、ユーロドルは今後も下値を探る展開
が続くと予想され、ECBのドラギ総裁もユーロ安を望んでいると思われます。
ユーロドルがさらに下値を切り下げて、1.05を切るようなら、ドル高が
進むことになり、ドル円も引っ張られるように、上値を試すことが予想されます。

足元ではドル円の上値は重そうですが、ユーロドルがドル高を牽引することも
十分考えられます。ユーロドルの動きには十分な目配りが必要です。

本日は日本株もやや下値を試しそうですが、こちらも急速に「2万円台回
復観測」が強まっています。そのため、大幅な下げがないとすれば、ドル円の
下値も限定的と見られます。

予想レンジは122円50銭~123円50銭程度とします。
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