ドル円再び123円台前半へ
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ドル売りが進んだが、その後は徐々に正常に戻り、NYでは
株価が上昇したことから、123円28銭までドルが買われる。
再び下値を探る展開に。一時は1.0674までユーロが売られ、
1.05を目指す展開か。
欧州株もフランス以外は上昇し、ダウも237ドル上昇。
影響も限定的。
本日の注目イベント
先週金曜日にパリでおきた同時多発テロの影響は、どうやら限定的で、この土日
を挟んだことで金融市場への影響も軽微で終わりました。
週明け早朝のオセアニア市場で、ドル円は一時122円23銭までドル安が進み
ましたが、その水準を底値に、海外市場では結局元の位置に戻り、123円台前
半までドルが買い戻されています。
予想外だったのは、欧州株が上昇したことです。
フランスのCAC40でさえ、マイナス3.6ポイントで取引を終え、その他の
主要欧州株式市場は軒並み上昇しています。
金融市場は一足早く平静さを取り戻した格好ですが、やや楽観的だという印象は
残ります。
NY市場でも11月のISM製造業景況指数はマイナス10.74と、市場予想
よりも大きく悪化していたにも関わらず、株式市場は大幅に反発しました。
経済指標の下振れで、利上げ観測が後退するという読みと、先週は大きく株価が
下落したことで、値ごろ感からの買戻しもあったと思われますが、こちらも楽観
的との印象です。過激派側はさらなる攻撃を警告しているとの報道もあり、まだ
緊張感を維持する必要があろうかと思います。
海外の主要株価が上昇したことで、本日の日本株も上値を試す展開が予想されま
す。ドル円も株価の上昇に合わせて123円台半ばを試しそうです。
ドル円は先週月曜日に123円60銭を記録して以来、ジリ安が続いてきました
が、再び123円台半ばを試す展開になりそうです。
ただ123円台半ばから124円を覗くにはまだ材料不足です。
米経済指標が、労働市場以外は強弱まちまちで、利上げがあったとしても、まだ
無条件にドルを買えばいいという状況ではありません。
来月初めの雇用統計で12月利上げが確定的になるまでは125円を抜けるには
厳しいのではないかと予想しています。
今週19日には日銀決定会合があります。
あれだけ追加緩和観測が高まった10月末の会合でも、追加緩和は見送られたわ
けですから、今回の会合でのサプライズはまず無いと予想されます。
今後は7-9月期のGDPが2期連続でマイナス成長だったことから、補正予算
の規模が注目され、さらにはまもなく発表されると思われる、「GDP600兆
円」実現に向けた、具体的な政策内容が注目されるところです。
本日のドル円は122円70銭~123円80銭程度を予想します。

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- [2015/11/17 08:57]
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