ユーロドル7ヶ月ぶりの安値を記録
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ユーロドルに引っ張られる形で123円49銭までドル高が進み、
高値圏で引ける。
進み、一時は1.0630と、約7ヶ月ぶりの水準を記録。
上げ幅を縮め6ドル高。一方、S&P500は2ポイントマイナス。
前日とほぼ変わらず。
本日の注目イベント
ドル円は底堅い動きを見せてはいますが、これはやはりユーロドルが連日下値を
試していることによる影響と見ています。
欧州市場に入ると、ユーロを売ってドルを買う動きが強まり、これに引っ張られる
格好で円売りドル買いが誘発されているものと思われます。
日米中銀の金融政策の方向性よりも、欧米中銀の政策の方がより、その違いが鮮
明で、これがユーロドルの方向性を決定付けています。
米国では12月の利上げがかなり確実視される一方、ECBはドラギ総裁が12
月の追加緩和を示唆する発言を繰り返していることが、その背景です。
昨日発表された、米10月の消費者物価指数(CPI)がプラスに転じたことも、
利上げを後押しすると見られています。
またそれに加え先週末にはフランスで、大規模なテロが発生し、今後のフランス
の経済成長にも影響を及ぼす可能性も出てきました。
ただヘッジファンドなど、投機筋のユーロの売り持ち額も膨らんでいます。
商品先物取引委員会(CFTC)の10日までのデータによれば、大口投機家の
8主要通貨に対するドルの買い越し額は過去3週間で19万8491枚増と、2
013年3月以来の大幅な増加となっています。(ブルームバーグ)
12月の利上げの可能性がさらに高まり、利上げが秒読み段階になるまではドル
が堅調に推移すると思われます。
今回のフランスで起きたテロで、一瞬緊張が高まり、安全通貨の円が買われる場
面がありましたが、その動きも、線香花火のように消えています。
引き続きユーロドルに引っ張られる格好で、ドル高円安が緩やかに進むものと思
われます。
日本の株式市場もドル高の影響を受け、堅調に推移しています。
本日も日経平均価株価は上値を試す展開が予想され、1万9800円~2万円の
レベルが見込まれます。
ただこちらも9月の中間決算発表を終え、2015年度下期の業績に市場の目が
移ります。懸念されるのは、先日のGDPでも明らかになったように、企業の設
備投資が伸びていないことです。
好調な企業業績にも関わらず、経営者は先行きに慎重な見方を変えていないとい
うことになります。中国の景気鈍化、米国の利上げ観測、さらには今回のテロな
どが、企業経営者の行動を慎重にさせていると思われます。
本日も株価が堅調に推移すると見れば、ドル円も先週の戻り高値である123円
60銭を試すと予想されます。
レンジは123円~124円といったところでしょうか。

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- [2015/11/18 08:56]
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