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NY株高でドル円123円台半ばを抜く 

ひと目で分かる昨晩の動き



    NY市場

    • ドル円は、米株式市場が大幅な上昇を見せたことからドル高が進み、
      123円76銭までドルが買われた。FOMC議事録でも12月の
      利上げの可能性がさらに高まったとの認識が広がる。

    • ユーロドルは下げが一服。1.0617まで下げる場面があったが、
      利益確定のユーロ買いに押し戻される。

    • 株式市場は大幅に上昇。FOMC議事録では利上げの可能性が高まった
      ものの、利上げのペースは緩やかなものになることが強調されており、
      安心感が広がった。ダウは247ドル上昇し、主要株価指数も揃って上昇。

    • 債券相場はFOMC議事録にも反応は限定的。12月利上げ観測が
      高まったが相場は堅調。長期金利も小幅に上昇したものの、2.27%台に
      留まる。

    • 金、原油は小幅に上昇。

    • 10月住宅着工件数     → 106万件

    本日の注目イベント

    • 日   10月貿易収支
    • 日   日銀金融政策決定会合
    • 日   黒田日銀総裁記者会見
    • 欧   ECB議事要旨
    • 英   英10月小売売上高
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   11月フィラデルフィア連銀景況指数
    • 米   10月景気先行指標総合指数
    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    12月の利上げ観測がさらに高まって来ました。
    昨日公表された10月のFOMC議事録では、早ければ12月に利上げを開始しても、
    米経済には乗り切れる力があると政策当局者が考えていることが示唆され、利上げ
    のペースは緩やかなものになることも強調されていました。(ブルームバーグ)

    議事録では、「メンバーらは、この変更が、事前に決定されていないものの、次回会
    合で正常化へのプロセスを開始することが恐らく適切になるという見解の伝達を
    意図したものであることを強調した」と記されています。
    また、経済情勢に関する政策当局者の見解が3つに割れたことも明らかになりまし
    たが、大半の参加者は利上げの条件が「12月には満たされる可能性が高い」と
    予想しています。

    さらに、アトランタ連銀のロックハート総裁は、12月利上げは適切だとの認識を
    示し、新しく就任したばかりのカプラン・ダラス連銀総裁も、緩和的な金融政策を
    しばらく維持すべきだが、必ずしも政策金利はゼロで維持される必要はないと述
    べています。
    このようにFOMCメンバーの認識も、概ね12月利上げでまとまってきたような印
    象です。

    今朝のテレビで、ある株式の専門家も言っていましたが、昨日のNY株式市場では
    株価が大きく上昇しました。
    利上げは本来、株価にとっては悪材料であり、利上げ観測が高まる度に嫌気され
    株価の下落を引き起こして来ましたが、昨日は全く逆の反応を見せています。
    利上げをするのか、しないのか不透明の時には、利上げ観測が株価の足を引っ
    張るが、いざその可能性が確実性に変わると、景気の良さを材料に株価が急伸
    しました。相場の難しさでもあり、ある意味おもしろさである、と言えるかもしれま
    せん。

    ドル円はNY市場で123円76銭まで買われましたが、週初に予想したとおり、
    その上昇スピードは極めて緩やかなものです。
    123円半ばから124円には、実需を含めたドル売り注文が多くあると思われ
    ます。12月利上げが徐々に市場に織り込まれていることから、125円を大きく
    超えていくにはまだ時間がかかると見ています。
    125円を超えていく可能性がないわけではありませんが、それにはユーロの
    もう一段安などの「追い風」が必要と思われます。

    本日はNY株の大幅高を材料に、日経平均株価も2万円の大台を試しに行き
    そうです。株価は大幅高が見込まれますが、ドル円はゆっくりと上昇しそうです。
    NY市場での高値である123円76銭が抜けるかどうかと、その上の124円の
    壁を超えられるかどうかが焦点です。
    いつものように、東京市場では上値が重くても、海外市場ではあっさりと抜ける
    ことも考えられます。予想レンジは123円10銭~124円10銭程度でしょうか。
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